ベラルーシの部屋ブログ

東欧の国ベラルーシでボランティアを行っているチロ基金の活動や、現地からの情報を日本語で紹介しています

2023年9月29日。ウクライナ侵攻から584日目

2023-09-29 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年10月12日。

 国際パラリンピック委員会は来年のパリパラリンピックにロシアと、その同盟関係にあるベラルーシの選手が国旗や国歌を使わない中立の個人としての立場で出場することを認める決定をしました。

 ただし国際オリンピック委員会は、ロシアとベラルーシを国として来年のパリオリンピックから除外しましたが、両国の選手を個人として出場させるかどうかについてはまだ判断を示していません。

 障がい者スポーツ選手にとってはラッキーです。が、これを逆差別だと批判する人もいるでしょう。
 障がいがあるだけで出場できることが早々と決まるなんておかしいと批判する健常者選手も大勢いると思います。
 今回の決定がいいのか悪いのか、はっきり判断できないですね。

 
 

2023年9月24日。ウクライナ侵攻から579日目

2023-09-24 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年9月24日。

 ベラルーシでは9月から新学年が始まります。男子中学生を持つ人たちから聞いた話です。
 そして秋にはベラルーシは義務による徴兵があるのですが、そのときに「自分は持病があるから。」として、医師からの診断書も提出して兵役を逃れようとする人が増えています。
 実は健康なのに兵役に行くのはいやなので、持病があるという偽の診断書を医者に賄賂を払って出してもらうことがあります。
 それを防ぐためにベラルーシでは今年から、14歳になると毎年健康診断を受けて、その結果を徴兵所が把握しておくという方法が採られるようになりました。
 徴兵義務は18歳からなので、過去4年間分の健康状態を国が把握しておくということです。
 14歳からずっと健康でピンピンしていたのに、18歳の徴兵の時期が近づいた途端、持病がありますと主張するのは、嘘をついているということで、徴兵逃れをできなくなるようにするそうです。
 こうして徴兵がスムーズにできるように、そして兵士の数を多く保てるように対策することになり、この9月から男子中学生全員が対象になり、健康診断が始まったということでした。


2023年9月22日。ウクライナ侵攻から577日目

2023-09-22 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年9月22日

 また軍事演習です。今日から26日までベラルーシ国内のブレスト・グロドノ・ミンスクの各州を中心に様々な軍事施設で軍事演習が行われます。
 25日まではモギリョフ州オシポヴィチ演習場で戦闘訓練も行われるそうです。
 こういう軍事訓練が行われるたびに在住ベラルーシ邦人に不要不急の用事がなければ、ベラルーシを出国しましょうと通達が来るのですが、これで今月3回目です。


2023年9月21日。ウクライナ侵攻から576日目

2023-09-21 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年9月21日。
 
 ベラルーシ大統領は教育相らとの会談で、ベラルーシの大学を卒業後、最短2年、最長7年間、新卒者あベラルーシの国内で就業しなければならないという新しい法律を発令する可能性について言及しました。
 ベラルーシから外国への人材流出が続いており、人手不足が社会問題になっています。
 そのため大学を卒業した後、外国へ仕事に行けないように国内で就職させようということです。
 
 そもそもこの制度はベラルーシには前からありました。 
 ベラルーシの大学のほとんどは国立大学です。卒業後、公務員になる人はとても多いです。
 そこで、大学では入学時の成績が優秀だと奨学金がもらえますが、これは返済不要です。その代わり、卒業後、大学(国)が指定する企業などへ(これも国立公立の企業が多いからできるのですが)就職し、2年間はやめることができません。このように人材を確保しています。
 もし指定の職場に就職することを拒否する場合は、罰金を支払わないといけません。これで奨学金を返すことになります。
(ちなみに卒業前に結婚し、結婚した相手の都合などで住むところが指定された職場から通勤できないと証明できると、その職場に就職しなくてすみます。罰金も払わなくていいです。それで、ベラルーシは学生結婚する人が多いんですよね。)

 今回の法改正では、この罰金の額が最高4万5000ルーブルになる可能性があり、日本円に換算すると200万円を越えるのです。ベラルーシ人の平均月収が7万円ぐらいとすると、とても支払える罰金ではありません。大金持ちの子どもだったら、大学卒業後、外国へ就職することができるでしょう。
 また職種によって、2年だったり、5年だったり7年だったり期間も変わるようです。
 ちなみにこの指定された就職先でやめられない期間が終了すると、退職、転職が可能です。
 僻地の人手不足の職場が指定されて、いやいや行く人もいれば、行ってみたら意外と気に入って、期間が終わっても同じ職場にずっと居続ける人もいます。


 ロシアは今日、ベラルーシ、カザフスタン、アルメニア、キルギスタンの4カ国以外へのガソリンおよびディーゼルの輸出を一時禁止しました。小売価格引き下げにつながるためとしています。
 すでに数カ月に渡り、ロシアではガソリンとディーゼルが不足しています。ロシアは産油国なのですが、軍に優先的に回しているので、外国へ輸出する余裕がなくなってきたのでしょう。


 ポーランド首相は20日、ウクライナへの武供与を止めて、自国の軍備を増強すると発言しました。
 ポーランド大統領は今日、地元メディアで首相の発言について、「自国のために購入している新しい兵器は送らないという趣旨だろう」と述べ、火消しを図りました。ポーランド国内も揉めているようです。



2023年9月20日。ウクライナ侵攻から575日目

2023-09-20 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年9月20日。

 ラトビア政府は、ラトビアとベラルーシの間にある2つの国境検問所のうち、Silene(シレーネ)国境検問所(ベラルーシ側:Урбаны(ウルバニ))で、業務を一時的に停止すると発表しました。
 現時点でベラルーシ同国間の利用可能な国境検問所は、Григоровщина (グリゴロフシナ)国境検問所(ラトビア側:Paternieki(パテルミエキ))です。
 で、また日本大使館(日本外務省)から在留邦人に、必要かつ急を要する用務等がない場合には、航空便や陸路による至急の出国を検討されるよう改めてお願いいたします・・・の一斉メールが届きました。
 陸路で出られる隣国も、検問所の数もだんだん減ってきました。

 昨日、起こったアゼルバイジャンがアルメニアの係争地、ナゴルノ・カラバフで行った「対テロ作戦」ですが、今日で停戦が成立。アルメニア系住民はほぼ全員ナゴルノ・カラバフからアルメニア側へ脱出。その数12万人だそうです。
 どんな気持ちで脱出したのか・・・
 1988年には自治州ナゴルノ・カラバフの帰属をめぐってアゼルバイジャンとアルメニアの間で紛争が生じ(第一次ナゴルノ・カラバフ紛争)1990年にはアルメニア人の村がアゼルバイジャン人に襲撃され、多くの犠牲者を出し、3万人のアルメニア人が避難しましたが、避難先に親戚を頼ってロシアやベラルーシを選んだアルメニア人もいます。
 ベラルーシにも多くのアルメニア系住民がいますが、その一人の知人と話をしたところ、外見が違うということで学校でいじめにあったり、両親は就職先を探すのに苦労したりと大変だったようです。
 兄弟は成人してロシアとアメリカに移住。そこでのアルメニア系住民になっています。
 ナゴルノ・カラバフもこれで完全にアゼルバイジャンに吸収されてしまい、故郷には帰れなくなってしまいました。もしかすると遠い将来平和な時代になったら、生まれ故郷を訪れるときがくるかもしれません。

2023年9月19日。ウクライナ侵攻から574日目

2023-09-19 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年9月19日。
 
 アゼルバイジャンと、その隣国であるアルメニアとの係争地ナゴルノ=カラバフ自治州で、アゼルバイジャンによる軍事行動が突如として開始されました。アゼルバイジャンは「対テロ作戦」と位置付けています。
 アルメニアとロシアの関係がこれまでになく悪化するでしょう・・・。隣り合った国同士、友好関係を持続させるのがいいのですが、なかなかうまくいかないものですね。日本もそうですけど。
 

2023年9月17日。ウクライナ侵攻から572日目

2023-09-17 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年9月17日。

 今日は新しくベラルーシで作られた記念日「国家統一の日」です。
 この日に合わせて開催された愛国フォーラム「われわれはベラルーシ人だ!」でベラルーシ大統領はさまざまな発言をしました。

 ベラルーシはリトアニア、ラトビア、ポーランドに住む人々の生活に干渉するつもりはない。これらの国の幸福と平和を祈っている。隣国たちと友好的に暮らしたい。(そちらからは国境の検問所を閉鎖し始めていることへの指摘と思われます。)

 ベラルーシが軍事作戦の舞台となることを望まない。しかしベラルーシに対する侵略が起こった場合、国は何らかの対応をする必要がある。

 ベラルーシでは戦争は起こらない。ベラルーシ人は最も平和を愛する国民であると強調。
 ベラルーシ人は侵略者ではない。侵略者にもならない。ベラルーシ人は誰も(外国を)脅さない。今後も決して脅さない。これはベラルーシ人のやり方ではない。ベラルーシ人は核兵器やワーグナー部隊などを振り回したりしない。

 ベラルーシ人は自分自身を守らなければならない。大祖国戦争中(第2次世界大戦中)にベラルーシ人の3人に1人が命を失ったことについて、不注意と自己満足が、ベラルーシ人を滅ぼしかけた原因だと解析した。
(だから、まさに今こそ注意深くならなくてはいけない、自己満足している場合ではない。と言いたいわけですね。)

 ベラルーシの現状では戦争は起こらない、なぜならそれは不可能だから。
「今の状況ではベラルーシ領における戦争は起こらない。それは不可能だ。不可能だからだ」とベラルーシ大統領は強調しました。

2023年9月15日。ウクライナ侵攻から570日目

2023-09-15 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年9月15日。
 ベラルーシ農業食糧省の発表によると、今年ベラルーシの穀物収穫量が去年に比べて15%減少しました。降水量が少なかったのが原因です。洪水もあったんですけどね。
 逆に主食のじゃがいもの収穫量は増えたそうです。
 黒海を通じての穀物輸出ルートの問題が続いている今、穀物収穫量が減ったというニュースは厳しいものがありますね。また食料品の値上げが起きそうです。

 
 北朝鮮の総書記を大歓迎していたばかりのロシア大統領は今日、ロシア南部ソチでベラルーシ大統領と会談しました。
「北朝鮮は我々の隣人であり、我々は良い隣人関係を作らなければならない」とし「我々は何も違反せず、その意図もない。国際法の枠組みの中で露朝関係の発展の機会を模索する」と述べました。

 ​ロシア大統領府報道官も
「ロシアと北朝鮮が首脳会談で軍事問題や他の分野などにおいていかなる公式的な協定も締結しておらず、また、いかなる協定にも署名する計画はない」
と伝えました。

 ロシアが北朝鮮と兵器および軍事技術を取引し、国連安全保障理事会の対北朝鮮制裁決議に違反するのではないかという懸念が提起されたことに対する返答のようです。

 さらにロシア大統領は、ロシアがウクライナ戦争に北朝鮮の志願兵を連れてこようとしているという主張をナンセンスだと強く否定しました。北朝鮮の兵士が数としてもロシア軍の大きな支援にはなりそうにありませんからね。

​ ロシア大統領はベラルーシ大統領に
「先日、北朝鮮の指導者と会談したが、この地域の情勢に関する議論がどのように進められたのかを知らせたい。」
と述べ、ベラルーシ大統領は「ロシア、ベラルーシ、北朝鮮の三国が協力する案を考えられる」として三国間協力を提案しました。
 ベラルーシと北朝鮮が同盟国になるんですね。

2023年9月14日。ウクライナ侵攻から569日目

2023-09-14 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年9月14日。

 ベラルーシ国内の道路案内標識。(青地に白の文字で「どこそこまで◯◯キロ」と表示されているあれです。)
 現在ロシア語と英語の二か国語表記されていますが、ベラルーシ大統領令により、ロシア語とベラルーシ語の二か国語表記に変更されることになりました。
 今年中に国内の全ての道路案内標識が取り替えられるそうです。量が多いので取替作業は大変だと思います。
 しかしまあ、ベラルーシの公用語はベラルーシ語とロシア語なので、この二か国語で表記するのが当然と言えば当然だったはずです。
 どちらも読めない外国人のための英語表記(日本だったらローマ字表記)など現在は不要となったいうことですね。

 ちなみに先ほど「ロシア語と英語」と書きましたが、正しくは「ロシア語とラテン語表記」です。
 なので、よく見ると英語ではない表記がされています。
 例えばキリル文字「Ж」は英語では「zh」と表記されます。なのにベラルーシでは「ž」と表記され、これがラテン文字による表記だとされています。しかし、ラテン文字に「ž」という文字はないのです。ベラルーシで作られたオリジナルのラテン文字?のようですが、ベラルーシの地名をこのベラルーシバージョンのラテン文字で表記するのは前々から変だと言われていました。よく目にするのはミンスクの地下鉄路線図で、各駅の表記がベラルーシ語とこのラテン文字表記の二つです。
 (この地下鉄路線図もベラルーシ語とロシア語の表記に変更されるんでしょうか。)

 そもそもこのラテン文字表記を見て、「読めない」「まちがっている?」という外国人も多く、ベラルーシ人も「何か変」と言っていました。

(日本も道路案内標識で「◯◯通り」を「◯◯dori」と表記するのは外国人に優しくない、「◯◯st.」と変更しようという声が出て、東京では東京五輪前に取り替えられました。)

 なので、今年、ベラルーシの道路案内標識からラテン文字表記がなくなるのはいいことなのかもしれません。
 ただ、ベラルーシへ来る予定でしかも車の運転をする予定の外国人は、少なくともキリル文字が読めるようになっていないといけないですね。
 

半田市長から感謝状をいただきました

2023-09-14 |   新美南吉
 2023年7月30日に生誕110年を迎えた新美南吉。そのお誕生日プレゼントとしてベラルーシ児童が描いた南吉童話の感想画を新美南吉記念館に寄贈しましたが、半田市の久世孝宏市長様から感謝状をいただきました。

 半田市長様から弊センターが感謝状をいただくのは2回目です。(2020年にも当時の榊原紀夫市長様からいただきました。)
 私を含めベラルーシ人にとっては大変ありがたく、光栄なことです。
 感謝の言葉は日本文化情報センターに向けてものですが、実際には絵を描いた子どもたちが通うハーモニー絵画教室に対するお礼状だと思っています。
 ベラルーシの子どもたちにも私から伝えておきます。
 日本から遠く離れたベラルーシという小国をつなげてくれたのは新美南吉という文学者のおかげだと思っています。その故郷である市から感謝の言葉をいただけたこと、心から嬉しく思っています。

2023年9月13日。ウクライナ侵攻から568日目

2023-09-13 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年9月13日。
 予定通りロシア大統領と北朝鮮の総書記は今日、ロシア極東アムール州のボストーチヌイ宇宙基地で会談をしました。 
 わざわざ宇宙基地が会場です。前にもベラルーシ大統領が息子を連れて見学していましたね。でもこれは、現在ベラルーシ人の宇宙飛行士候補者がロシアで訓練を受けているからなのです。
 北朝鮮のロシアへの接近。日本にとってはいやな関係ですね。
 ロシアの技術提供により北朝鮮がミサイルを発射させる技術を高めることができます。
 そして北朝鮮はなにができるでしょうか。北朝鮮軍がロシア軍の役に立つでしょうか。

 

2023年9月10日。ウクライナ侵攻から565日目

2023-09-10 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年9月10日。

 ウクライナ軍は医学教育を受けた同国人女性に対し10月1日から入隊手続きを義務づける布告をSNS上で発表しました。
 医師、看護師、歯科医、助産師や薬剤師として働く18歳から60歳までの女性全員は登録が必要になります。ただ登録をしたからといってすぐに従軍するわけではありません。また妊娠中の女性、現役の学生や特定の症状などを抱える女性は布告の対象外になるとしました。

 女性は男性と対等な立場で軍務に就くことになる可能性があり、ウクライナ人男性の18~60歳と同様に、同一年齢層の女性は兵役に招集される可能性を踏まえ、ウクライナにとどまらなければならないともしています。
 ただ、銃を手に取り、前線へ送られることはないでしょう。あくまで従軍医、従軍看護師としての任務(医療行為やその補助)をすることになると思います。
 戦闘の最前線に助産師が必要なことは、まあなさそうです。ただロシアに占領されている地域がウクライナ軍の奮闘により解放されたら、その地域に住む住民の健康を守るため、すぐそこへ派遣されると思います。

 上記の医療従事者の女性は、学生だった頃から、国家の非常時には従軍しないといけない可能性があるということを聞かされているので、そんなに驚く通達ではありません。
 ベラルーシの医大もそうです。平和なときから、戦争時には従軍することが義務付けられているので、急に軍に登録するよう言われても驚きません。
 ちなみにベラルーシの医大の1年生の必須科目のうちの一つは「野戦病院の歴史」です。


 チェチェン共和国のラムザン・カディロフ首長に重病説です。
 ロシア大統領の軍事面を支える三本柱、ロシア軍、ワグネル、そしてカディロフ氏。このうちワグネルのプリゴジン氏は死亡し、今度はカディロフ氏が病気だそうです。
 情報源は、ウクライナメディアおよびウクライナ内務省の顧問。本当なのかどうか、病気の具合はどうなのか、証拠はありません。
 進行中の腎臓障害で急激に悪化しているという報道はこれまでにもあり、毒を盛られたのではないかという臆測も広がっています。ドバイで治療を受けたとの報道もあります。
 自身の健康状態が突然悪化したことでカディロフが不安を抱き、担当医で副首相のスレイマノフ氏が毒殺を企てたと糾弾したとウクライナメディアは伝えています。
 スレイマノフ氏が「生き埋めにされた」という噂もあるそうですが、死亡を裏付ける確かな証拠はありません。スレイマノフ氏はカディロフ首長に数回注射を打ったのですが、かえって容体が悪化したといて、2022年10月にスレイマノフ氏は副首相の職から解任されていました。同氏が殺害されたのか分かりませんが、それよりカディロフ氏の健康状態が気になります。

日本文化情報センター開設24周年

2023-09-09 | 日本文化情報センター
 9月9日の今日、日本文化情報センターは開設24周年を迎えました。
 ベラルーシは9月は新学年度がスタートする日。
 弊日本語教室にも新入生が入学してきて、にぎやかな雰囲気になりました。
 生徒のランキングも更新されましたので、こちらのブログでご覧ください。

トップ10はこちらです。

11位から25位まではこちらです。
 

2023年9月8日。ウクライナ侵攻から564日目

2023-09-08 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
 2023年9月8日。

 ウクライナ国境警備隊当局者は、ベラルーシに配備され訓練など受けていたロシア軍の大半が他の地域へ移動し、ベラルーシからウクライナへ地上戦を仕掛けられるほどの十分な兵力の準備はもはやないとの見方を示しました。
 同隊の報道担当者が首都キーウでの会見で
「(9月7日の)現段階でロシアは交代制で派遣していた部隊を含めほぼ全ての兵員をベラルーシから撤収させた」と述べました。「新たな部隊の到着もない」そうです。

 一部の軍事アナリストらは、ベラルーシにいた部隊はウクライナの北東部の前線へ送られたと説明。転戦の地は、北東部ハルキウ州クピャンスク市と東部ルハンスク州クレミンナ市の間としています。

2023年9月7日。ウクライナ侵攻から562日目

2023-09-07 | ベラルーシ旅行・長期滞在・留学注意情報
2023年9月7日。
 
 ベラルーシ大統領は国外でのパスポートの発効や更新を禁止するよう、各国のベラルーシの在外公館に命じ、今日発令されました。
 例えば日本に住んでいるベラルーシ人がパスポートの有効期限が切れたときに、新しいパスポートを発効できなくなります。
 そうすると有効期限が切れる前にベラルーシへ戻り、パスポートを作らなくてはいけません。そうでないと不法滞在の扱いになる可能性があります。日本の場合、難民指定をすぐにしてくれるわけでもなく、指定される可能性はとても低いです。

 それができる人はそれでいいのですが、ベラルーシ人によっては反体制派のため政府から逮捕される可能性があるので、ベラルーシ領内に足を踏み入れられない人もいます。
 入国したらすぐに逮捕される人もいます。
 
 何だかひどい法律のように思えますが、これにより逮捕されるベラルーシ人は少なく、そもそも一定の人たちを意図的にパスポートを持っていないベラルーシ人(無国籍)にしたい思惑が見て取れます。
 それはベラルーシ野党指導者たちです。
 この人たちは欠席していますが裁判にかけられている犯罪者であり、帰国したらすぐ逮捕されることになっています。多くが外国へ出国しています。
 パスポートが切れそうだけど、新しいパスポートがほしいからとのこのこ帰国するわけがありません。
 パスポートの申請を滞在先の外国でできなくなったら、当然パスポートのない人、つまり無国籍や難民になってしまいます。
 そうすると次回の大統領選挙に出馬できなくなるのです。それがベラルーシ政府の狙いです。

 ただ、ベラルーシ人の中にはもうすぐパスポートが切れるから、今から大急ぎで帰国する飛行機のチケットを買わないといけないという人もいるでしょう。

 リトアニアに亡命中の反体制派指導者、チハノフスカヤ氏は外国にいるベラルーシ人に対してSNSで「自分の安全を守ることを優先してほしい」と早速呼び掛けました。
 迫害の恐れがあるのでパスポートが失効しても帰国するべきではないと訴え、さらに「新しいベラルーシパスポート」を準備しているとしました。
 つまりベラルーシには国外に暫定政権があり、一応自分たちの大統領や内閣もあるので、その政府のパスポートをベラルーシ人に発券しようと考えているのです。
 とは言うものの、このベラルーシ暫定政府は国際的に認められているわけではないので、その政府が作ったパスポートが本当のパスポートとして使えるかどうかは不透明です。
 ベラルーシの政府は当然、世界中の国に向かって「あの存在しない政府が作ったパスポートなんて、無効ですよ。ただの紙切れです。あのパスポートを持ったベラルーシ人がそちらの国にやってきても、追い返してくださいね。」と要請して回るでしょう。

 ベラルーシ野党(暫定政府)側もそれは充分予測しているので、少なくともベラルーシの現政権に反対している態度を取っている国では、パスポートが失効しても反体制派のベラルーシ人がその滞在を続けられるよう各国と協議しているそうです。
 いわゆるEU諸国でまずパスポートなしでもベラルーシ人の滞在が認められるようになるのではないでしょうか。そうすればまた暫定政府が発券したパスポートもこれらの国では認められるようになる道につながるでしょう。
 しかし問題は多く難しい道程です。日本政府はベラルーシ人に対しどう対応するでしょうか。