母乳について複数の方から心配するメールをいただきました。
前にもこのブログ上でお答えしたのですが、ここで母乳に関してはまとめようと思います。
以前いただいたご質問は「赤ちゃんに母乳をあげても大丈夫?」です。
私としてはまずどれぐらい放射能汚染されているのか、いないのか調べてほしい、と言いたいです。それよりも1人1人授乳中のお母さんは母乳を強制的に測定するるぐらいのことを国がしてほしいぐらいです。
放射能が見つからなければ、あげればよく、見つかったらあげなければいい話です。
しかし、現状は「母乳の測定ができないので、子どもにあげてもいいのかどうか悩んでいる。」というところでしょう。
私から言える対策としては、お母さんの体に入った放射能が母乳にいってしまうのですから、まずお母さんが放射能の被爆を受けないように努力することです。
問題なのは食べ物です。こちらのほうが長期にわたる問題になると思います。
しかし対策方法はあります。それはカリウムとカルシウムをお母さんがたくさんとることです。そうすると放射能のセシウムとストロンチウムが体の中に入ってきません。
そうすれば母乳のほうにも放射能がいかなくなります。でも汚染された牛乳をカルシウム源としてお母さんが飲まないでください!
粉ミルクに切り替えるとなると、今度は
「水道水は安全か?」
という問題が出てきて、悩ましいところです。
水道水は活性炭を使ったフィルターを使ったら放射能を除去できる、と言う学者もいれば、いやできない、という学者もいて、私自身どっちが正しいのか分かりません。
ベラルーシでもフィルターを開発する話があったのですが、立ち消えになってしましました。
やはり簡単には放射能を除去できるフィルターはできないのではないかと思います。
私自身の意見ですが、赤ちゃんには母乳をあげてほしいです。(ただし検査をして、放射能が母乳から検出された場合は赤ちゃんにあげないでください。)
母乳には赤ちゃんの免疫を高める力があります。
私が問題だと思うのは、放射能そのものの作用より、それによって免疫力が低下し、病気になりやすくなることです。
赤ちゃんの免疫力を高めるためにも、母乳をあげてください。そのためにもお母さんがまず被爆しないように気をつけてください。
放射能の被爆というと、すぐ髪の毛が抜けるとか、白血病になるとか言われていますが、そのような症状で亡くなる人は実はとても少ないです。
私が問題だと思うのは、放射能そのものの作用より、それによって免疫力が低下することです。
それで、簡単に病気(かぜなど)にかかり、さらに重篤化してしまいます。これが問題だと思います。
母乳を測定するのは大切ですが、日本では基準値がゆるいのが問題です。
ベラルーシの場合ですが、母乳は食品ではないので、食品の基準値一覧表に「母乳」という項目がありません。
しかし母乳は「子ども向けの食品」として扱われるので、これが基準値として適用され、ベラルーシでは母乳1リットルあたり37ベクレルが基準値となっています。
母乳の放射能濃度についのデータはベラルーシにあります。原子力資料情報室発行の「チェルノブイリ10年」と言う本にも載っています。
ベラルーシ母子健康管理研究所、放射線生物学研究所の研究「チェルノブイリ事故後の母乳中放射能と鉛の濃度」によると、3つの汚染地域と対象地域としての非汚染地域の合計4つの地域に住む母親の母乳を調べました。
それによるとセシウム137の濃度が、平均で1番高かったのは、非汚染地域の母乳でした。理由としては地表の汚染が低くて「非汚染地域」とされていても、土壌からの農産物へのセシウムの移行率が高かった・・・つまり食品による内部被爆です。
もう一つの理由は「非汚染地域の住民は食品の放射能汚染への関心が低いから」です。
皆さんはどう思われますか?
ただし高汚染地域の母親から1リットルあたり、59.6ベクレルが検出された人もいて、この人が最高の値をこの中では記録しました。
さらにセシウム137のほかストロンチウム90や鉛も全ての母乳サンプルから見つかりました。
新生児の骨格中のストロンチウム90の濃度は妊娠中の母親の食事中の濃度の2.3倍である、と言う報告もあるそうです。
授乳中の方も妊娠中の方も食事にはくれぐれも気をつけてください。
放射能が含まれる母乳をあげてしまった場合のその後の影響については、ベラルーシではちゃんとしたデータはたぶんないと思います。
それは具体的に詳しく研究している人がいないからです。そもそも被験者になる人をたくさん集めないといけませんが、心情的に考えて、承諾するお母さんは少ないでしょう。
後になって
「ほら、あんたが母乳をあげたから、10年後子どもがこんな病気になった。」
というようなことを実験データの結果として、つきつけられるかもしれないからです。
研究そのものも難しいです。上記の風邪がこじれて死んだ、というようなケースも被爆のせいだとするのかしないのかも議論されるでしょう。
母乳が子どもに与える影響は未知数です。
しかし言えるのは、できるかぎりお母さんが被爆しないようにして、放射能の入っていない母乳を赤ちゃんにあげるのが、一番だ、ということです。
それとできるかぎり測定をしてください。そうすれば対策方法も見えてきます。
(ただ、検査に2万円とか3万円とかするそうですね。少子化に歯止めをかけよう!と国が叫んでいる中で、こんな事故が起きたのですから、もっと国が母親と子どもをケアしてほしいです。子どもを国の宝と思ってほしいです。母乳の検査なんか国が費用を出して、全て無料にすべきと思います。)
ただし、日本の母乳の基準値は1キロあたり200ベクレルです。(基準が変わっていたらすみません。)ゆるすぎます。
ですから検査をして、その結果を「大丈夫です。」と言われるだけではなく、具体的にどれだけのベクレルだったのか、きちんと教えてもらってください。
「大丈夫です。」と言われても、その数値が「199ベクレル」だったらどうしますか?
私だったら自分の子どもにこのような母乳はあげたくないです。
ちなみにベルラド研究所では1リットルあたり37ベクレルというベラルーシが決めた基準値すら「ゆるい」と批判しています。
精神的にもつらい、と言うお母さんたちのためにも、授乳中一時的に避難するのも、私はいいことだと思っています。
前にもこのブログ上でお答えしたのですが、ここで母乳に関してはまとめようと思います。
以前いただいたご質問は「赤ちゃんに母乳をあげても大丈夫?」です。
私としてはまずどれぐらい放射能汚染されているのか、いないのか調べてほしい、と言いたいです。それよりも1人1人授乳中のお母さんは母乳を強制的に測定するるぐらいのことを国がしてほしいぐらいです。
放射能が見つからなければ、あげればよく、見つかったらあげなければいい話です。
しかし、現状は「母乳の測定ができないので、子どもにあげてもいいのかどうか悩んでいる。」というところでしょう。
私から言える対策としては、お母さんの体に入った放射能が母乳にいってしまうのですから、まずお母さんが放射能の被爆を受けないように努力することです。
問題なのは食べ物です。こちらのほうが長期にわたる問題になると思います。
しかし対策方法はあります。それはカリウムとカルシウムをお母さんがたくさんとることです。そうすると放射能のセシウムとストロンチウムが体の中に入ってきません。
そうすれば母乳のほうにも放射能がいかなくなります。でも汚染された牛乳をカルシウム源としてお母さんが飲まないでください!
粉ミルクに切り替えるとなると、今度は
「水道水は安全か?」
という問題が出てきて、悩ましいところです。
水道水は活性炭を使ったフィルターを使ったら放射能を除去できる、と言う学者もいれば、いやできない、という学者もいて、私自身どっちが正しいのか分かりません。
ベラルーシでもフィルターを開発する話があったのですが、立ち消えになってしましました。
やはり簡単には放射能を除去できるフィルターはできないのではないかと思います。
私自身の意見ですが、赤ちゃんには母乳をあげてほしいです。(ただし検査をして、放射能が母乳から検出された場合は赤ちゃんにあげないでください。)
母乳には赤ちゃんの免疫を高める力があります。
私が問題だと思うのは、放射能そのものの作用より、それによって免疫力が低下し、病気になりやすくなることです。
赤ちゃんの免疫力を高めるためにも、母乳をあげてください。そのためにもお母さんがまず被爆しないように気をつけてください。
放射能の被爆というと、すぐ髪の毛が抜けるとか、白血病になるとか言われていますが、そのような症状で亡くなる人は実はとても少ないです。
私が問題だと思うのは、放射能そのものの作用より、それによって免疫力が低下することです。
それで、簡単に病気(かぜなど)にかかり、さらに重篤化してしまいます。これが問題だと思います。
母乳を測定するのは大切ですが、日本では基準値がゆるいのが問題です。
ベラルーシの場合ですが、母乳は食品ではないので、食品の基準値一覧表に「母乳」という項目がありません。
しかし母乳は「子ども向けの食品」として扱われるので、これが基準値として適用され、ベラルーシでは母乳1リットルあたり37ベクレルが基準値となっています。
母乳の放射能濃度についのデータはベラルーシにあります。原子力資料情報室発行の「チェルノブイリ10年」と言う本にも載っています。
ベラルーシ母子健康管理研究所、放射線生物学研究所の研究「チェルノブイリ事故後の母乳中放射能と鉛の濃度」によると、3つの汚染地域と対象地域としての非汚染地域の合計4つの地域に住む母親の母乳を調べました。
それによるとセシウム137の濃度が、平均で1番高かったのは、非汚染地域の母乳でした。理由としては地表の汚染が低くて「非汚染地域」とされていても、土壌からの農産物へのセシウムの移行率が高かった・・・つまり食品による内部被爆です。
もう一つの理由は「非汚染地域の住民は食品の放射能汚染への関心が低いから」です。
皆さんはどう思われますか?
ただし高汚染地域の母親から1リットルあたり、59.6ベクレルが検出された人もいて、この人が最高の値をこの中では記録しました。
さらにセシウム137のほかストロンチウム90や鉛も全ての母乳サンプルから見つかりました。
新生児の骨格中のストロンチウム90の濃度は妊娠中の母親の食事中の濃度の2.3倍である、と言う報告もあるそうです。
授乳中の方も妊娠中の方も食事にはくれぐれも気をつけてください。
放射能が含まれる母乳をあげてしまった場合のその後の影響については、ベラルーシではちゃんとしたデータはたぶんないと思います。
それは具体的に詳しく研究している人がいないからです。そもそも被験者になる人をたくさん集めないといけませんが、心情的に考えて、承諾するお母さんは少ないでしょう。
後になって
「ほら、あんたが母乳をあげたから、10年後子どもがこんな病気になった。」
というようなことを実験データの結果として、つきつけられるかもしれないからです。
研究そのものも難しいです。上記の風邪がこじれて死んだ、というようなケースも被爆のせいだとするのかしないのかも議論されるでしょう。
母乳が子どもに与える影響は未知数です。
しかし言えるのは、できるかぎりお母さんが被爆しないようにして、放射能の入っていない母乳を赤ちゃんにあげるのが、一番だ、ということです。
それとできるかぎり測定をしてください。そうすれば対策方法も見えてきます。
(ただ、検査に2万円とか3万円とかするそうですね。少子化に歯止めをかけよう!と国が叫んでいる中で、こんな事故が起きたのですから、もっと国が母親と子どもをケアしてほしいです。子どもを国の宝と思ってほしいです。母乳の検査なんか国が費用を出して、全て無料にすべきと思います。)
ただし、日本の母乳の基準値は1キロあたり200ベクレルです。(基準が変わっていたらすみません。)ゆるすぎます。
ですから検査をして、その結果を「大丈夫です。」と言われるだけではなく、具体的にどれだけのベクレルだったのか、きちんと教えてもらってください。
「大丈夫です。」と言われても、その数値が「199ベクレル」だったらどうしますか?
私だったら自分の子どもにこのような母乳はあげたくないです。
ちなみにベルラド研究所では1リットルあたり37ベクレルというベラルーシが決めた基準値すら「ゆるい」と批判しています。
精神的にもつらい、と言うお母さんたちのためにも、授乳中一時的に避難するのも、私はいいことだと思っています。