修学院離宮見学を終えて来た道を戻るのもつまらないので、一乗寺方面の散策路へ歩を進める。
道すがら、こんな風変わりな山門に出くわす。
鐘楼門なのだろうが鐘は見えず、華頭窓をふさいで「解脱門」の掲額。
興味を感じて入りかけたが、人を寄せ付けない気配を感じて早々に退散した。
禅道場か何かと思うが、近寄りがたい雰囲気は如何なものか?
そうこうするうちに次なる目的地、曼殊院門跡に着いた。
後水尾天皇の猶子:良尚法親王が当地に開いた。
小堀遠州の手になる枯山水が眼前に広がる。
滝石組から流れ出た清水が水分石で広がり、鶴島と亀島のある泉水を形作る。
鶴島は巨大な五葉松で表わされている。
臥龍松とでもいうのだろうか?
鶴島とは対照的に、穏やかな形にまとめられた亀島。
白砂に刻まれた流紋が美しい。
建屋に挟まれたところには坪庭がひっそりと…
虫食い柱と門跡を表す釘隠しが?
残念ながら建屋方面にカメラを向けることはすべて禁じられている。
この院の良さを伝える術がないのが悲しい。