伊豆の下田も街中に多くの温泉が湧出しているようだ。
我々は少々ひなびた感じのある老舗:蓮台寺荘にお世話になる。
上がり框はこの風景、見事な遠近法でとても広く見えるが、実はこの畳奥に行くほど狭くなっている。
オイラは畳屋の息子だが、このような畳は初めて見た。
老舗らしく多くの文人たちに愛されていたらしい。山本周五郎など所縁の品がそこかしこに…
この屏風は良寛様直筆のものだと云う。お宝鑑定団に…
三方を海に囲まれた下田だけに、海産物が滅法うまい。
食べきれない程の料理が次々と運ばれて来た。
ことに近海で獲れる金目鯛が一番のウリらしい? 味付けが絶妙で本当に美味。
お世話係の女性もご覧んの通り若々しく、ウィットに富む接遇で云うことなし!
オイラ達“お爺々”にはちょっと刺激が強すぎた?
朝方こいつの開く音で目が覚めた、本当に閑静な処。
お庭はご覧の通り、旧家のお庭風で、適当に荒れている。(言い換えれば程々に手入れされている)
路銀さえ許せば数日間滞在して見たい宿である。
蓮台寺と言う所は、昔ボクシングフライ級の「ファイティング原田」が、チャンピオン「ポーンキングピッチ」とのタイトル戦前に、壮烈な減量合宿をした場所として有名。