もっちゃんの探歩三昧

歴史探訪や仏像鑑賞、友人との交友をタイムリーに投稿します

厳島神社の御とぐい式

2011年06月09日 | 歴史探歩

 厳島神社の御師と令人を乗せた船は続いて、第二の拝所:鷹巣浦神社、第三の拝所:腰少浦神社を船上から遙拝し、第四の拝所:青海
 苔神社に上陸参拝して安全祈願を行う。

 再び乗船した令人は楽を奏しながら養父崎神社沖に向かう。この沖合で行われる神事が“御とぐい式”で、しとぎ団子を海上に浮かべて、御師は祝詞を奏し、令人は楽を奏して御神鴉の現れるのを待つ。


 “しとぎ”を海上に浮かべると楽の音に惹かれて、雌雄一対の御神鴉が海面かすめて飛翔し、首尾よく“しとぎ”を咥えて、養父崎神社へ戻れば「めでたし!めでたし!」となる。


 間髪を入れず御神鴉が飛翔し“しとぎ”を咥えて飛び去ったのである。この日は6個の“しとぎ”を、一対の雌雄が2個、4羽が各1個づつ、計6個すべてを咥えて飛び去った。

 “しとぎ”を咥えて養父崎神社の森に帰る御神鴉。このことにより参加した「厳島講中」は、心身が清浄になり、一家益々の繁栄が約束さ
 れるのです。
 この後第5の拝所:山白浜神社を遙拝し、第六の拝所:須屋浦神社に上陸参拝して“なおらい”を頂き、さらに徒歩で大元神社参拝する。

 

 最後に厳島神社本社に参内して、金幣でお祓いを受けてこの神事は終わる。
 我々講中は、3回目にしてようやく満願を果した。
 近く大元神社拝殿に、記念の額を奉納する予定である。

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