気ままな思いを

何気ない日々のこと 感想 思いなどを
綴る雑日記です 

負けるな!ミツバチ「ナナ」を読んで

2010-07-01 | 読書


最近は、本を読むことも少なくなってしまいましたが、歯科医院で
待つ間に目にした本は、大きな文字で書いてありました。

読み終わりませんでしたので、また、5日が予約の日ですので、
受付の方に、「お借りしていいですか」と尋ねて、お借りした本です。



石塚 花梨著・「負けるな!ミツバチ「ナナ」

著者は、茨城県生まれ・会社勤務のかたわら、読売新聞水戸支局
タウンリポーターとして活躍の方です。


内容は、やっと羽化したミツバチ「ナナ」が、背中の羽が片方だけのため、
飛ぶこともできずに、動作ものろいため、仲間のいじめにあいます。

スズメバチの襲撃を受けた時に、いじめたミツバチが危ないところを、
ナナが助けて、弱ったナナを、女王蜂が助けたのですが、
女王蜂は、ナナに「女王蜂になるように」と言って、命をなくします。

女王蜂に助けられたナナに、いじめたミツバチは、
「許して下さい、と頭を下げて土下座をして」誤ったのです。

その後は、ナナがミツバチの女王になってから、仲よく争いもなく
平和な生活が続く・・・というあらすじです。

文中より

  泣いたらいけない
   涙をみせるものか
負けたくない
    泣いたら負けになる
  そんなの弱虫だ
               いじめるより、いじめられる方がいい
                私の心より、むこうの方が苦しいだろう
            いじめることは、心の貧しい証拠
   私よりかわいそう
      いつかわかる時がくる
        自分を見失っているんだ
        それに気がつかないんだ

いじめの酷さに、死ぬことも考えて、
   ナナはそんなふうに思うようにしました。

片方の羽のため、巣の中の掃除や、幼虫の赤ちゃんの
世話をして、思いやりの言葉を忘れませんでした。

    やさしい子になってちょうだい
            困っている子がいたら、助けてあげるのよ
            泣いている子がいたら、手をさしのべてね
                弱い子やお年寄りには、親切にしてあげるのよ
      他人を思いやる心を、大切にね
     相手の身になって、考えようね
          自分がされていやな事は、しないのよ
  いじわるしたりしないでね
           いじめたりすることは、最低のことなのよ
みんなで仲よくしてね
         お互いに助けあって、やっていくのよ

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著者のあとがきより

今「いじめ」をしている子に対し、その卑劣さや、醜さを知って
もらいたい。相手の気持ちをわかってもらいたい。
どれだけ悲しい思いをするか、知ってほしいと思いました。


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断ち切れることのないいじめは、子どもだけの世界だけではなく、
大人の社会にも、あります。

いじめは、心の痛みも、苦しみも、悲しみも分からない人間のすること。
いじめをすることは、恥ずかしいという気持ちを、忘れています。

上の文中にもありましたが、「自分がされて嫌なことは、しないのよ」
私もこのことは、心がけています。




公園のラベンダーです