日本語学校からこんにちは ~水野外語学院~

千葉県市川市行徳にある日本語学校のブログです。日々の出来事、行事、感じたことなどを紹介しています。

今日、ネパールから留学生が一人、成田にやってきます。

2023-04-19 08:12:27 | 日本語学校
晴れ。

今日、ネパールから女子留学生が一人やってきます。迎えにスタップ一人と、学生が二人行ってくれています。

この二年ほど、コロナ禍で国中がアタフタとしていたこともあり、今は二年生にネパール人はいません。が、「初級クラス」に、在日の同国人が三人いますので、おそらく寂しくはないでしょう。

コロナ禍の中では、留学生達が来られず、学校もどうなることかと心配されていたものでしたが、在日の人たちが、一人、また一人と学びに来てくれて、何とか持ちこたえられていました。勿論、「助詞」や「動詞の活用」で、こけた人もいるにはいましたが、「難しいけれども、頑張ります」と続けてくれた人もいました。私達もそういう人を見ていると、優しい気持ちになってきます。

留学生の場合は、学べる期間が決まっていますので、勢い、厳しさの方が先立つのですが、こういう人の場合、厳しくやりようがないのです。一生懸命である事が傍目にもはっきり見て取れますから。

一つ一つ、ゆっくりやっています。

これが、10人以上とかの「留学生クラス」であったら、おそらくできなかったでしょう。何せ、「半年後にはここまでやっておかねば」とか、「1年後には、これこれのレベルにしておかねばならぬ」とか、常に考えていなければなりませんから。

その点、2,3人でやっていると、外から見れば、おそらくタラタラやっているように見えるかもしれませんが、相手(に合わせ)が、辛くならない程度に、ゆっくりならぬ「速くやる…」これが大切になってきます。

彼の場合、当初は「ひらがな」も読めず、書けずでしたから、「宿題」なんぞは「やるように」などとは言えませんでした。「できるようになったら、やるだろう、できなくても、話せ、聞き取れれば、まずまずの御の字だ」くらいにこちらも構え、待てましたから。

「急がせない、『ねばならぬ』的な追い込みはさせない」で、教員もゆっくりやれました。

それが、一ヶ月ほどの休みの後、復学(?)して、また「最初からやる」と行って来た時、彼の方にも余裕が多少できたようで、自然と、宿題をし、そのノートを提出するようになっていたのです。すごいですね。「字が書けると日本人に褒められる」というのも、頑張れた理由の一つなのかもしれません。

時々、こういう人がやってくるのです。以前はアラブ系の人でしたが、その人の場合は、「留学生クラス」にいて、しかも数が多かったので、ちょっと気を遣いました。「彼女はそれが許されているのに、私には許さないのか」という不届きな留学生もいたからです。「事情が違う」と、一言で切り捨てましたが、こういう人(「書けるようになる」のに時間がかかる)たちだけであったら、随分、お互いに心静かににこやかにやっていけるものですね。

もとより、「私は『字なんか』覚える必要がない」と言う手合いには、別の対応をするのですが。

日々是好日
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 高校に入学できた学生のこと... | トップ | 草花の楽しみ方。どうも日本... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日本語学校」カテゴリの最新記事