まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

第13回中国観音霊場めぐり~宇部新川

2020年08月03日 | 中国観音霊場

新山口でレンタカーを返して、24日の宿泊地である宇部新川に向かう。宿泊地を宇部新川にしたのは、第18番の宗麟寺に近いこともあるが、翌日の朝に先ほど訪ねた長門本山駅に、今度は本山支線に乗って行くためである。

宇部線は105系の2両編成。関西では桜井線、和歌山線、紀勢線などでも走っていたが、新型車両への置き換えが進められている(新宮あたりはまだ残っているのかな?)。客もまばらで発車する。せっかくなのでボタンを押して扇風機も回す。

車内には「時刻表を楽しんでみよう!」と、JR時刻表の中吊りポスターがある。読者の声として、旅行プランを立てたり、地理の勉強に役立てたりというメリットがあると紹介されている。その中に「路線図は妄想旅行の道しるべ」とある。特に少し前までは移動の自粛、ステイホームが言われていただけに、時刻表で妄想旅行というのもうなずける(私も、宮脇俊三の『最長片道切符の旅』をめぐる机上旅行をブログに書いていた)。

現在はこうして札所めぐりの旅に出ているが、記事を書く段になって連日、新型コロナウイルスの感染拡大、新たな感染確認者数の最高を更新・・というニュースが続いている。また、「連休で旅に出たから感染者が増えた」「GoToキャンペーンのせいだ」という自粛警察が暴れるんだろうな・・。

16時24分、新山口を出発。先ほど走った国道2号線バイパス(小郡道路)が近くに見える。山口宇部道路もそうだが、道路についてはさまざま整備されているがローカル線はなあ・・・と思う。新山口~宇部新川は宇部線よりも短い時間で結ぶ特急バスも走っている。先の記事でも触れたが、宇部線、小野田線についてはBRTへの転換という話も出ている。

私はこれを最初に目にした時、LRTと勘違いしていた。両線は駅間の距離も短く、手軽に利用できるようにLRTのような簡便な設備を導入して、停留所や運転本数を増やすことでの対応はできないのかなと。ただ、それにしては距離が長いかな。

一瞬だけ海に近づき、山口宇部空港の最寄りである草江を過ぎて、17時16分、宇部新川に到着。宇部という駅名は現在では山陽線にあるが、元々は宇部新川が宇部駅を名乗っていた。先ほど通ったが、宇部興産の拠点も近いし、市役所や市の中心部は宇部新川が最寄りである。

この日泊まるのは駅からすぐのところのABホテル。フロントでは宿泊の確認だけ行われ、支払いは精算機での対応となる。部屋のベッド幅も広く、壁掛け式の大型テレビが据えられている。

今はようやく空も明るくなったが、朝から大雨にあったり、ハンドルを握って結構疲れた。大浴場があるので早速つかる。まずはこれでリフレッシュである。

さて夕食。ホテルのエレベーターには近隣の飲食店マップが掲示されている。現在はクルマ通勤がほとんどだというが、宇部興産の最寄りであり、かつては電車通勤で帰りに一杯やろうかという人も多かったことから、現在も駅周辺は飲食店が結構並んでいる。

その中で選んだのが、駅からホテルに着くまでに目に留まった「やきとん 駒之進」。山口まで来たのだから海の幸を楽しめばよいのだが、それは前日の湯田温泉でいただいたこともあり、久しぶりに「やきとんにホッピー」というのも味わうのも面白いかと思う。

先にグループ客が1組いたが、カウンターは私だけ。これなら密や飛沫も気にすることもないだろう。ビール、ホッピー、日本酒も含めて飲み放題設定があるのでそれを注文。なお飲み放題の注文もタッチパネルで行うので、店員さんをいちいち呼ぶ必要もない。

ここの売りは「石見ポーク」という。島根県の邑南町(おおなんちょう)産の豚肉で、衛生管理、水、エサにこだわっているとPRしている。この先の中国観音霊場めぐりで石見も訪ねることになるので、ある意味親しみが持てそうだ。

最初に生ビールをいただき、次いでホッピーに移る。そうするうちに注文の盛り合わせがやってくる。部位に合わせて塩、タレそれぞれの味付けがあり、美味しくいただく。それ以外にも珍しいところを追加で注文する。「やきとんは宇部に限る」とまでは言わないが、満足である。

他には、宇部の地酒である「貴」をいただく。秋吉台のカルスト台地のミネラル分を含んだ厚東川の水からできた一品。これも飲み放題に含まれていた。合計すると、ちょっと度を過ぎたかもしれない。

外も暗くなってきたところで、しばらく散策する。宇部興産ビルから宇部ケミカル工場にかけての一帯、ちょっとした「工場夜景」も楽しむ。また、駅前の商店街もぶらつく。それぞれの店にネオンが灯っていてそれなりに賑わっているように見える。

「駒之進」ではご飯ものはいただかなかったので、駅前のコンビニでそうしたものを購入してからホテルに戻る。しかしこの日は、もう一度大浴場で入浴した後はそのままベッドに入って爆睡・・・。

さて翌25日。早い時間に目覚める。この日の行程はまず本山支線に乗る。宇部新川6時40分発の長門本山行きに乗り、7時05分長門本山着。駅の散策ということで折り返し列車は見送り、その次(朝の便はこれで最後)の7時36分発で宇部新川に戻る。そしてホテルで朝食の後、下関方面に向けて出発するというもの。25日は第19番の功山寺を訪ねれば今回の札所めぐりの目的地は達成で、後は夕方の新下関発まで下関市内でフリーに動くだけなので、時間に余裕がある。

朝食はホテルの無料バイキング(一応、さまざまな注意書きがある中でバイキング方式は維持)だが、前日に夜食のつもりで買ったあれこれがそのまま残っている。ならば、これを朝食として、宇部新川から長門本山へは同じ列車で行くとして、そのまま宇部新川に戻らずに小野田に抜けて、そのまま下関を目指そうかと思う。こうすることで功山寺、下関市内の滞在時間が増える。もう、前倒しで行ってしまおう。

ということで部屋での朝食、出発の支度をしながら早朝のテレビをつけていたのだが、驚いたのが、土曜朝の5時45分から「サザエさん」が流れていたこと。しかもそれがTBS系のテレビ山口(tys)だったこと。山口県にはフジテレビ系のテレビ局がないためにこうしたことがあるのだろう。世の中では日曜夕方の「サザエさん症候群」というのがあるというのに、山口県では無縁ということか。もっとも、宇部ではフジテレビ系として福岡のテレビ西日本、合わせてテレビ東京系のテレビ九州(TVQ)が映っていたから、同じ県内でも違いはある(逆に東部の岩国あたりでは広島のテレビ局が映るという話もある)。

エンディングの「来週もまた見てくださいね~、じゃんけんぽ~ん!!」に送られてホテルをチェックアウト・・・。。

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