しばらくは福岡旅行の記事が続きます。
5月3日、朝のうち訪れ、頭もさっぱりした下関から関門トンネルをくぐり、門司で乗り換えて再び門司港着。時刻もそろそろよい頃となり、駅前には「門司港レトロフェスタ」の看板も出て、観光客でそろそろ賑わいを見せている。駅に列車が着くたびに観光客が改札口から吐き出されるような感じである。
さてここからは門司港の散策ということになるが、まず向かったのが、駅の横、山側に広がる「九州鉄道記念館」である。2005年に開業したこの施設、ぜひ一度行ってみたかったところである。門司港という、九州の鉄道の始発駅である場所に建つ鉄道の記念館である。
まずは「じも」と書かれた駅名標に出迎えられ、続いて、長いホームに並ぶ蒸気機関車や気動車、特急電車に迎えられる。そのいずれもがここ九州で活躍した車両たちである。大宮の鉄道博物館とはまた違った地域カラーである。
残念ながら機関車の運転台に上ることはできないが、その他の車両は中を開放しており、中でもかつて大分を走っていたという気動車は、車内に入るのにスリッパに履き替えるという丁寧さ。
すぐ横が門司港駅ということもあり、何だかその中に入ってこれから出発するかのような感触がする。
さて、博物館の本館も、九州の国鉄の前身であった「九州鉄道」の本社であった建物とか。内装は完全にリニューアルされているが、外見は当時のまま。門司港のまた一つレトロなスポットである。
館内展示は九州の鉄道に関することで、大正時代の博多駅の時刻表とか(現在の列車が頻発する状況からはずっとのんびりしていた)、数々の鉄道用品が展示されている。
九州の鉄道といえば東京や大阪を結んでいたブルートレインが欠かせず、往年の列車のヘッドマークも数々展示されている。そういえば、今年3月の「富士・はやぶさ」の廃止で九州のブルートレインはなくなり、本当に歴史の一ページとなってしまったわけだ。私もかつて大阪からの「なは」や「彗星」で九州を訪れたことがあり、ヘッドマークなどを懐かしい感じで見学する。
その九州の列車の新しい看板が、近く開通する九州新幹線。現在走っている、中国語でいうところの「列車的豪門望族<燕子>」(すごい名前やね)、そして、山陽新幹線との乗り入れ時には「さくら」の名称の列車が走ることになっている。現在も多く個性的な車両を走らせているJR九州、いつまでもその独創性を持ち続けてほしいものだ。
大宮の鉄道博物館に比べれば小ぢんまりした建物であるが、その分、地域色が強く、普段なかなか見られない展示品もあって満足である。
さて再び門司港駅に戻るが、途中で出会ったのが観光トロッコ列車「潮風号」。この4月26日というからちょうど(訪れた日から)1週間前にデビューした列車である。門司港駅の横から関門橋のほうに向けて走る臨港線の存在は知っていたが、その上を観光という「特定目的鉄道」が走るのである。ここには長蛇の列ができており、自由席車両は何と90分待ち。ディズニーランドの5時間半待ちのアトラクションには遠く及ばないものの、この人気ぶりである。実は午後の便に乗る予定にしているのだが、今から楽しみ。
その前に、しばらく界隈を散歩である・・・・(続く)。
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