2018年、本年も当ブログをよろしくお願いします。
さて話は年越しのことで。
2016年からは泊りがけだと四国八十八所を目指すことが多く、2016~2017年の年越しは徳島の日和佐をベースに、徳島市内、薬王寺、室戸にある札所を回っていた。ちょうど初詣が薬王寺となった。
ただ今年については、目先を変えて別のところに出かけてみたい。今回は30日に高校の初めての同窓会が入ったため、大晦日~元日の1泊2日でのお出かけである。青春18きっぷ利用ということでそう遠くには行けないが、このところ大阪から西を目指すことが多かったこともあり、冬の北陸を目指す。福井、石川、富山のどの県にするかというところで、選んだのは富山。その中で、主要な町だが泊まったことがない高岡を選んだ。高岡を選んだ理由はもう一つあるのだが、それはまた後で書くことにする。
青春18きっぷで行くとなると乗り継ぎプランはほぼ決まってくる。大阪6時21分発の米原行き快速で出発して、京都で7時00分発の湖西線近江今津行きに乗り換える。以下、近江今津、福井で乗り継いで金沢に着き、金沢からIRいしかわ鉄道~あいの風とやま鉄道直通の列車に乗り、最速で12時47分に高岡に着く。その後は町歩きや、せっかくなのでローカル線に乗ってみようというものである。
ということで大阪を出発。前日は同窓会という場ということもあって結構飲んだのだが、きちんと起きることができた。まずはまだ夜が明けない中、京都に着く。ホームの向かいに停まっているのは117系の近江今津行きである。
・・・ところが、ここで階段を上がって隣の0番線に向かう。どういうわけというところだが、ここから特急に乗るのである。青春18きっぷの旅と言いつつも特急に乗るとはということだが、ここで時間を短縮し、現地での滞在時間を伸ばそうということである。乗るのはサンダーバード1号で、次の停車駅の敦賀に向かう。そうすることで敦賀から先の列車が1本(ほぼ1時間おき)早くなる。この区間の特急券、乗車券代は、青春18きっぷ利用で得した分を充てると考える。
琵琶湖側の席に陣取る。この季節のことで北陸は雨または雪の予報が出ているが、大津あたりもどんよりとした雲が垂れている。いつもの鈍行とは違ってスピードよく走り抜ける。
安曇川を越えて、近江今津を通過するとホームの端にうっすらと雪が残るのが見える。この後の奥琵琶湖に差し掛かると雪が残る場所も結構出てくる。
7時57分、敦賀に到着。ホーム向かい側に停まっている8時06分発の福井行きに乗り換える。青春18きっぷ利用でこの時間に敦賀に来ることができるエリアはごく限られているためか、シーズンにつきものの混雑はない。ゆったりとシートに腰かけてさらに北を目指す。駅を出ると長い北陸トンネルに入る。
「国境の長いトンネルを抜けると雪国だった」というのは川端康成の『雪国』の書き出しである。この作品の舞台は上越の国境を抜けた越後湯沢であるが、この北陸トンネルというのもそうした趣がある。手前の敦賀では雪は全くなかったが(山の中はともかく、敦賀の町中では雪はほとんど積もらないのではないか)、トンネルを抜けて南今庄に着くと周りは白くなっている。
この北陸トンネルを境にした景色の変化、好きな車窓の一つである。関西を抜けて北陸に来たのだなと感じる。
この雪景色も越前の奥のところだけで、すぐに雪のない車窓に戻る。また外は曇っているが雪や雨はなく、この時季としては穏やかな天候である。まずは福井まで順調に到着する。9時03分着。
福井では9時22分発の金沢行きまで20分弱の時間がある。一旦改札口を出て向かったのは、立ち食いの今庄そばのスタンド。駅そばなのに行列ができるほどの名店である。自宅を出る前に食事はしてきたのだが、9時にして結構空腹である。天ぷらそばにて、一足早い年越しそばとする。やはりそばの造りが本格的だなと感じる。合わせて駅弁の「越前かにめし」他を購入する。これは昼食というよりは、夜のためにとっておくためである。
福井からは4両編成でゆったり進む。ここに来て雲の隙間から太陽がのぞくようにもなる。2015~2016年の年越しでは福井に来たが、よく晴れていたのを思い出す。
石川県に入り、大聖寺に到着。ちょうど私が座っていたところの前に松尾芭蕉の句碑があった。車内からでは解説の文字が小さくて見えなかったのだが、後でネット検索すると、「やまなかや 菊はたおらぬ ゆのにおひ」というものである。『奥の細道』では、芭蕉は弟子の曽良と山中温泉で別れ、その後で大聖寺の全昌寺を訪ねたとある。句の解釈はいろいろあるようだが、どうも私はひねくれているようで、「芭蕉は男色だった」「芭蕉と曽良は一線越えていた」というのがインプットされている。その目線で行くと、「こいつら、別れる前に山中温泉の湯の香りの中で一戦交えたな」と読んでしまう、何せ「菊」だし・・・。まあ、正月の記事なのでそこはスルーしよう。
レディー・カガと大観音像の加賀温泉を過ぎると、金沢に向かう地元客も駅ごとに乗ってくる。10時55分、金沢に到着。
金沢から先はJRから第三セクターになったIRいしかわ鉄道~あいの風とやま鉄道の乗り継ぎである。もっとも、県境で会社が分かれているだけで、列車は石川、富山の両県をまたがって走っている。次に乗るのは11時07分発の泊行きで、降りたホームからそのまま乗り継ぐ。
第三セクター線ということで、青春18きっぷは利用できない。車内にも注意書きの中吊り広告がある。かつて北陸線から分岐していた七尾線、氷見線、城端線があるが、第三セクター線とこれらの線との直通、乗り換え利用についての一部例外を紹介している。
県境の倶利伽羅を過ぎ、富山県に入る。山間部だからか、石川では全然見なかった雪もまた車窓に出てくる。富山まで来ればまた違うなと感じる。
11時45分、高岡に到着。あいの風とやま鉄道になってから改札を出るのは初めてである。特急を挟んだとして、大阪から5時間半の距離、はるばる来たという感じで・・・。
さて話は年越しのことで。
2016年からは泊りがけだと四国八十八所を目指すことが多く、2016~2017年の年越しは徳島の日和佐をベースに、徳島市内、薬王寺、室戸にある札所を回っていた。ちょうど初詣が薬王寺となった。
ただ今年については、目先を変えて別のところに出かけてみたい。今回は30日に高校の初めての同窓会が入ったため、大晦日~元日の1泊2日でのお出かけである。青春18きっぷ利用ということでそう遠くには行けないが、このところ大阪から西を目指すことが多かったこともあり、冬の北陸を目指す。福井、石川、富山のどの県にするかというところで、選んだのは富山。その中で、主要な町だが泊まったことがない高岡を選んだ。高岡を選んだ理由はもう一つあるのだが、それはまた後で書くことにする。
青春18きっぷで行くとなると乗り継ぎプランはほぼ決まってくる。大阪6時21分発の米原行き快速で出発して、京都で7時00分発の湖西線近江今津行きに乗り換える。以下、近江今津、福井で乗り継いで金沢に着き、金沢からIRいしかわ鉄道~あいの風とやま鉄道直通の列車に乗り、最速で12時47分に高岡に着く。その後は町歩きや、せっかくなのでローカル線に乗ってみようというものである。
ということで大阪を出発。前日は同窓会という場ということもあって結構飲んだのだが、きちんと起きることができた。まずはまだ夜が明けない中、京都に着く。ホームの向かいに停まっているのは117系の近江今津行きである。
・・・ところが、ここで階段を上がって隣の0番線に向かう。どういうわけというところだが、ここから特急に乗るのである。青春18きっぷの旅と言いつつも特急に乗るとはということだが、ここで時間を短縮し、現地での滞在時間を伸ばそうということである。乗るのはサンダーバード1号で、次の停車駅の敦賀に向かう。そうすることで敦賀から先の列車が1本(ほぼ1時間おき)早くなる。この区間の特急券、乗車券代は、青春18きっぷ利用で得した分を充てると考える。
琵琶湖側の席に陣取る。この季節のことで北陸は雨または雪の予報が出ているが、大津あたりもどんよりとした雲が垂れている。いつもの鈍行とは違ってスピードよく走り抜ける。
安曇川を越えて、近江今津を通過するとホームの端にうっすらと雪が残るのが見える。この後の奥琵琶湖に差し掛かると雪が残る場所も結構出てくる。
7時57分、敦賀に到着。ホーム向かい側に停まっている8時06分発の福井行きに乗り換える。青春18きっぷ利用でこの時間に敦賀に来ることができるエリアはごく限られているためか、シーズンにつきものの混雑はない。ゆったりとシートに腰かけてさらに北を目指す。駅を出ると長い北陸トンネルに入る。
「国境の長いトンネルを抜けると雪国だった」というのは川端康成の『雪国』の書き出しである。この作品の舞台は上越の国境を抜けた越後湯沢であるが、この北陸トンネルというのもそうした趣がある。手前の敦賀では雪は全くなかったが(山の中はともかく、敦賀の町中では雪はほとんど積もらないのではないか)、トンネルを抜けて南今庄に着くと周りは白くなっている。
この北陸トンネルを境にした景色の変化、好きな車窓の一つである。関西を抜けて北陸に来たのだなと感じる。
この雪景色も越前の奥のところだけで、すぐに雪のない車窓に戻る。また外は曇っているが雪や雨はなく、この時季としては穏やかな天候である。まずは福井まで順調に到着する。9時03分着。
福井では9時22分発の金沢行きまで20分弱の時間がある。一旦改札口を出て向かったのは、立ち食いの今庄そばのスタンド。駅そばなのに行列ができるほどの名店である。自宅を出る前に食事はしてきたのだが、9時にして結構空腹である。天ぷらそばにて、一足早い年越しそばとする。やはりそばの造りが本格的だなと感じる。合わせて駅弁の「越前かにめし」他を購入する。これは昼食というよりは、夜のためにとっておくためである。
福井からは4両編成でゆったり進む。ここに来て雲の隙間から太陽がのぞくようにもなる。2015~2016年の年越しでは福井に来たが、よく晴れていたのを思い出す。
石川県に入り、大聖寺に到着。ちょうど私が座っていたところの前に松尾芭蕉の句碑があった。車内からでは解説の文字が小さくて見えなかったのだが、後でネット検索すると、「やまなかや 菊はたおらぬ ゆのにおひ」というものである。『奥の細道』では、芭蕉は弟子の曽良と山中温泉で別れ、その後で大聖寺の全昌寺を訪ねたとある。句の解釈はいろいろあるようだが、どうも私はひねくれているようで、「芭蕉は男色だった」「芭蕉と曽良は一線越えていた」というのがインプットされている。その目線で行くと、「こいつら、別れる前に山中温泉の湯の香りの中で一戦交えたな」と読んでしまう、何せ「菊」だし・・・。まあ、正月の記事なのでそこはスルーしよう。
レディー・カガと大観音像の加賀温泉を過ぎると、金沢に向かう地元客も駅ごとに乗ってくる。10時55分、金沢に到着。
金沢から先はJRから第三セクターになったIRいしかわ鉄道~あいの風とやま鉄道の乗り継ぎである。もっとも、県境で会社が分かれているだけで、列車は石川、富山の両県をまたがって走っている。次に乗るのは11時07分発の泊行きで、降りたホームからそのまま乗り継ぐ。
第三セクター線ということで、青春18きっぷは利用できない。車内にも注意書きの中吊り広告がある。かつて北陸線から分岐していた七尾線、氷見線、城端線があるが、第三セクター線とこれらの線との直通、乗り換え利用についての一部例外を紹介している。
県境の倶利伽羅を過ぎ、富山県に入る。山間部だからか、石川では全然見なかった雪もまた車窓に出てくる。富山まで来ればまた違うなと感じる。
11時45分、高岡に到着。あいの風とやま鉄道になってから改札を出るのは初めてである。特急を挟んだとして、大阪から5時間半の距離、はるばる来たという感じで・・・。
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