まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

観戦記・バファローズ対ファイターズ@大阪(序盤で球場を後に・・・)

2023年04月10日 | プロ野球(バファローズ・NPB)

4月9日、バファローズの本拠地開幕6連戦の6戦目である。前日まで8試合を終えて4勝4敗。まあ、ぼちぼちといったところだろう。今季の公式戦初観戦ということで京セラドーム大阪に向かう。この9日の試合、前日8日は別の札所めぐりを行ったうえでの大阪入りである。その紀行文はまた改めて書くことにして・・。

元々公式サイトにて1塁側上段の席を確保していたのだが、行く直前になり、チケットのリセールサイトにて下段席の空席があるのを見つけ、別に購入した。まずはこちらの席に向かう。

今季、公式戦開幕に合わせてバックスクリーンが大型化された。これまでスクリーンの両側に固定した広告がかかっていたエリアも新たにスクリーンとなり、映像演出の幅が広がった。

この試合は「大阪観光局デー」と銘打たれている。2025年の大阪関西万博も含めて大阪の魅力を発信しようという観光局の活動が紹介された。始球式には観光局の溝畑理事長が登板。何か、金色のマントを羽織ってますが・・。

スタメン発表。バファローズの選手紹介では拡張したスクリーンをフルに使っている。昨年の育成ドラフトで入団し、開幕直前に支配下を勝ち取った茶野がこのところ1番に定着している。昨年の宇田川といい、茶野といい、育成入団から活躍する選手も少しずつ出てきてチームへの刺激になっている。

改めての始球式には岡田圭右さんの滑り芸。

バファローズの先発はニックス。ローテーション通りなら前週投げた山岡のところだが、前日の村西、そしてこの日のニックスといい、いろいろ試してみるところだろうか。それとも、山岡に何かあったか。ニックスは広島でのオープン戦でも先発したのを観戦しており、その時は3回を投げて1安打無失点だった。オープン戦2試合は無失点の掘り出し物、公式戦ではどうだろうか。

その立ち上がり、先頭の矢澤に四球を与え、続く松本もライト前のヒットで無死一・三塁となる。

そして清宮がライトへ豪快は一発を放つ。これでいきなり3対0となった。

どよめきが残る中、続く4番・野村もバックスクリーンに飛び込む一発。清宮、野村の連続本塁打で4対0。おいおい、全然あかんやないか。

さらにこの後も2つの四球(一人は牽制球でアウト)、マルティネスの二塁打もあって二死一・二塁とチャンスを続けられるが、9番・石井を打ち取って何とか4点で終える。

1回のバファローズの攻撃前、先に座っていた下段席から、元々購入していた上段席に移る。写真を撮るのに防球ネットが邪魔をするのイラっとしていたのに加え、1回表に2本の本塁打が飛び出し、さらにたまたま後ろの列に座っていたグループ客の会話が耳障りだったので(騒がしいというのではなく、口調とか話の内容で)。

やはり京セラドームではこの位置のほうが、グラウンド全体を見渡せるし、防球ネットも気にならない。

1回裏、ファイターズの先発はルーキーの金村。ルーキーながら公式戦早くも2試合目の先発である。

先頭は茶野。スタンドからは、過去の流用ながら選手別の応援歌が流れた。先に入団し、1軍にも出場している選手でも汎用の応援歌の選手が多い中、早くも個別応援歌である。それだけ起用に応えていることで応援団も反応したようだ。そしてこの打席でも思い切りのいい打撃で早速ヒットを放ち、反撃開始である。

さらに太田、森が連打で続き、無死満塁のチャンスを迎える。さて、初回の4点から何点取り返すか。

しかし、4番・頓宮は力のない内野フライで何も動かず。続く杉本にはタイムリーが出て1点返すものの、中川、宗が凡退してつながらない。今季はヒットは出るもののあと1本が出ず残塁となる場面が目立つ。

2回表、ニックスは松本に四球を出すが、後続を打ち取って無得点とする。この後立て直せるか。

3回表からは山岡が登板。これはどういう意図だろうか。ニックスは当初から3回くらいまでの予定で、その一方で第2先発として山岡も準備していたのかな。シーズンの最初だからいろいろ試す意図があったようで、結局WBC後の山本、宮城の調整もあって9試合で9人が先発した。そして改めてふるいにかけるのだろう。

山岡の投球練習を見届けた後、いったん買い物で席を立ったが、売店で並んでいるとスタンドから歓声が伝わって来る。そしてファイターズの得点時のテーマ曲が聞こえて来た。モニタを見ると万波に本塁打が出たようだ。これでこの日は清宮、野村、万波というファイターズ若手のクリーンアップの本塁打揃い踏みとなった。

席に戻ると上川畑、マルティネスの連打でさらにチャンスが広がっていた。二死二・三塁となり、矢澤がセンターへタイムリーを放つ。これで7対1と大差がついた。

3回裏、バファローズはクリーンアップの打順だが金村の前に三者凡退。

その時、「今日はもうええか」と私はその場で席を立ち、球場を後にした。今思うと、途中経過でボロ負けだからテレビのチャンネルを変える感覚だった。

これまで負け試合は見慣れており、これまでどういう試合であっても9回裏のゲームセットまで観戦してきた。しかしこの日に限っては自分でもあきらめが早いというか、しかも序盤で席を立った。野球は最後まで何が起こるかわからないし、長いシーズンの中にはこうした試合もある。真のファンならどんな展開でも最後まで応援するべきで、途中で席を立つとはあるまじき行為だと非難する方もいらっしゃるだろう。ただ、この日については最後まで観戦しても精神衛生上よろしくない・・という何かのサインが出たのだと思う。

そのまま新大阪まで移動し、15時17分の「のぞみ71号」広島行きに乗る。

そして広島に着いたのが16時42分。新幹線ホーム、そして在来線ホームには、カープの赤いユニフォーム、帽子に身を固めた人たちがあふれていた。この日カープはマツダスタジアムでのジャイアンツ戦で、見事にジャイアンツを3タテした。列車は非常に混雑したが、カープが勝った後なので乗る人たちも上機嫌である。その中、広島にあってはアウェイの存在でいらだつ私・・。

このファイターズ戦は、7対2でファイターズが勝利し、カード勝ち越しとなった。7回途中まで投げた金村にプロ初勝利がついた。ファイターズで「金村」といえば元エースの金村暁の名前が浮かぶのだが、今後それを塗り替える活躍ができるか。

一方のバファローズは、「信長の野望」に出てきそうな名前の茶野篤政が3安打を放ち、パ・リーグの打率トップに立った。スポーツ紙の記事によると、この日始球式に登場した岡田圭右さんは、茶野に対して「新たな”T”(Tea)が出ました」とコメントしたようで。

次の生観戦は5月の予定。その頃にはどうなっているだろうか。すみません、次はちゃんと最後まで観戦するので・・・。

コメント