まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

奈良20番「橿原神宮」~神仏霊場巡拝の道・15(帰り道なんで立ち寄ります)

2022年06月14日 | 神仏霊場巡拝の道

5月28日~29日、京セラドーム大阪での交流戦観戦と絡めた神仏霊場巡拝の道めぐりも終わりである。今回は丹生川上神社の中社・上社・下社の三社めぐりがメインで、その前段で西国三十三所の岡寺、そして神仏霊場の談山神社を回り、結構「件数」は稼ぐことができた(稼ぐという言い方が適切なのかどうかはさておき・・)。

最後に訪ねた丹生川上神社下社でのあみだくじで、次は近隣の大神神社に決まった。近くにも札所が散らばっていて、次回に向けてどのように組み合わせて回るかを考えることになる。次に行くとすれば早くて7月かな。

近鉄の下市口駅前まで戻り、国道169号線で橿原方面を目指す。近鉄吉野線はぐるり西側に回るが、国道は吉野路をそのまま南北に走る。進むうち、壷阪寺への案内板が現れる。先日、壺阪山駅からバスで通った道だ。関西一円に札所が広がる中、それほど間隔を空けずに同じようなところを回っているのも妙なものだ。そして次回もまた、それほど離れていない桜井エリアを訪ねることになる。

そのまま北上して、近鉄の橿原神宮前駅の東口に到着。ロータリーに一時駐車して駅に向かう。ここに、JRの西国三十三所キャンペーンの岡寺のデジタルスタンプラリーのQRコードがある。スマホで読み込んでそのままレンタカーに戻る。神仏霊場めぐりとともに西国三十三所の4巡目を一緒にやろうというのだから、何と強欲な、煩悩の塊のような動きである。

これで今回予定していたメニューは終了し、そのまま大和八木まで行ってレンタカーを返すだけなのだが、まだ少し時間はある。・・ならば、橿原神宮前駅にいるのだから、神仏霊場の札所でもある橿原神宮に参詣しようか。これも「件数を稼ぐ」ことになるのだろうが、次の桜井近辺もさまざまな寺社があるエリアなので、そちらに展開しやすくするためにもここで押さえておこう。

橿原神宮そのものはこれまで何度も参詣しているが、神仏霊場めぐりとなるとまた新鮮に感じる。駅近辺をぐるりと回り込み、駐車場に向かう。神宮にクルマを乗りつけるのは初めてだ。

今回さまざまな神社を訪ねたが、橿原神宮についてはそれらとは一線を画している。昔から信仰を集めていた神社ではなく、明治時代になって神武天皇を祭神として祀ろうという明確な意図があって創建されたところである。その後も、「皇紀二千六百年」を祝う中心となり、紀元祭(建国記念の日)や神武天皇祭を盛大に執り行う神社として多くの参拝者が訪れる。

ちなみに2022年は「紀元二千六百八十二年」だそうだ。ああそうですか。

日本はある意味「神の国」とも言えるので、各地に大小さまざまな神社や祠があるのは当然だし、地元の氏神様に手を合わせるのも自然なことである。天満宮のように菅原道真を祭神として祀るのも、当時の御霊信仰とも相まってのことだと受け入れられる。ただ、明治の神仏分離、廃仏毀釈、天皇万歳、楠木正成は忠臣で足利尊氏は逆賊・・・ということに対して、個人的には相容れないものを感じる。

まあ、来たついでなので橿原神宮には手を合わせておこう。

拝殿に「形代」というのがある。人の形をあしらった形代に氏名・年齢を書き、その形代で自分が気になるところをなでて、一切の罪汚れをこの形代に移すよう祈念して息を3回吹きかける。そして所定の箱に納める。毎年夏と歳末の大祓の行事でお祓いを受けるそうだ。

朱印をいただくが、こちらでは当たり前のように「500円です」。さすが、気位の高い神社である。はいはい。

さすがに橿原神宮に立ち寄るとレンタカーの残り時間もわずか。給油のためにいったん大和八木を素通りして戻り、返却ぎりぎりでの到着となった。

大和八木からは17時05分発の特急に乗車。ビスタカーの2階席である。そのまま大阪難波に到着し、新大阪に出て夕方の新幹線で帰途についた・・・。

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