まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

西国四十九薬師めぐり~野球観戦の前にいざ高野山へ

2021年07月14日 | 西国四十九薬師

(実際に出かけた日に紀行文が追い付かないのだが)話は6月25日までさかのぼる。今回は西国四十九薬師めぐり&西国三十三所3巡目の記事である。

(相変わらず前置きが長いですが)前回、西国四十九薬師めぐりで滋賀を訪ねたのは6月12日~13日のことだったが、その時点で、次の西国めぐりは6月26日~27日にかけて行うと決めていた。

以前記事にした京セラドーム大阪でのバファローズ対ライオンズの生観戦として、27日のチケットを前売りで確保しており、これに絡めるというもの。

もともと野球観戦は6月13日のカープ戦を目論んでいたが、緊急事態宣言下の大阪府の施策として無観客開催となった。その代わりに滋賀に行ったのが前回の西国四十九薬師めぐり。その時にくじ引きとサイコロで決まった行き先が、高野山。第10番・龍泉院、第11番・高室院の2つで、いずれも高野山金剛峯寺の支院である。そして高野山に行くとなると、当然奥の院は外せない。となるとそれなりの時間を高野山エリアで過ごすことになる。

また、西国三十三所の3巡目のうち第3番・粉河寺が残っており、今回同じ和歌山北部ということでくくった。もっとも、同じ日に両方回るのはちょっと厳しそうだ。そこで、26日は高野山に行き、下山して和歌山線の沿線で宿泊、そして27日の午前中に粉河寺に行った後、大阪に移動することにした。

26日で和歌山線沿線の宿泊を探してみたが手頃なところがなく、結局は和歌山駅前に落ち着いた。札所めぐり、そして野球観戦が重なり、1泊2日なのにやたら荷物が多くなる。

さて、高野山へのアクセスは当然難波からの南海高野線になる。「新幹線直前割きっぷ」を使って広島から「こだま」で移動すれば、難波発10時の特急「こうや」に接続できる。そのつもりで事前にJR西日本の「e5489」にアクセスしたのだが、何と、26日朝の「新幹線直前割きっぷ」の枠は満席と出ている。列車自体は空席があるので普通に買えばいいのだが、それはもったいないかな。

そこで思いついたのが、25日の夜に高速バスで出発すること。これだと湊町バスターミナルには6時23分着で、難波発8時の特急「こうや」に乗ることができ、そのぶん早く高野山に着ける。夜多少寝苦しいのは我慢して、このルートを取ることにした。幸い、高速バスは空席が目立ち、窓側の先頭席を確保することができた。シートマップでは後ろ、横は空席のままだ。

出発の25日の23時前、広島駅に到着。この日はマツダスタジアムでカープ戦が行われていたが、さすがにこの時間では赤い姿もほとんど見かけない。新幹線口に降り立つと、間もなくして大阪行きのグランドリーム号がやって来た。昨年11月、奈良まで行くのに利用して以来である。

運転手席のすぐ後ろの席に座る。足元が他の座席より少し狭いのだが、前の客を気にせずに済む。また、予約時と変わらず後ろや通路を挟んだ隣は空席だったので、他に気兼ねせず休めそうだ。

23時15分、広島駅を出発。次の広島バスセンターで数人が乗ってきて、国道54号線で不動院前、中筋駅と停車する。山陽自動車道に乗ると日付が変わる。

いったん消灯された後、0時45分頃、八幡パーキングエリアに到着。唯一のドア開放の休憩停車である。24時間営業のセブンイレブンがあるので安心なところで、ここで仮眠を取るトラックドライバーも多い。ちょうどこの夜は満月で、山の中で月明かりを見ることとなった。

1時に発車。再び消灯となり、この先大阪まではドアは開かない。その間は姿勢を変えながら眠ったような眠れないような感覚で走るが、停車を感じて目が覚める。スマホで位置検索すると、兵庫県に入り姫路の白鳥パーキングエリアとあった。時刻は3時を回ったところ。

この時季なので外が明るくなるのも早い。カーテンをちょっと開けてみると中国自動車道から大阪空港の横を通り、阪神高速池田線に入るところだった。大阪駅の到着は6時だが、時計を見る限りでは20分ほど早く着きそうだ。大阪駅からは中之島を経由する。

湊町バスターミナルの定刻も6時23分着だが、6時すぎに到着。特急「こうや」の発車まで2時間近くある。

せっかくなので、朝風呂にでも入るか。ミナミには24時間営業のサウナ・カプセルホテルが何軒かあるし、新世界に行けばスパワールドもある。ただしこの状況下、昼前からの時短営業というところが多い。その中で早朝から入れるところとして見つけたのがグランドサウナ心斎橋。

前夜出発前に入浴はしてきたが、夜行明けのひとっ風呂も気持ちよいものである。

しばらく休憩し、早朝の人もまばらな道頓堀、戎橋を抜けて南海の難波駅に向かう。大阪にいた時は逆にこうした景色を見ることはない。

改札内の「南海そば」で朝食とした後、8時発の特急「こうや1号」に乗り込む・・・。

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