まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

関西私鉄「サイコロしりとり」の旅・6-2

2013年10月12日 | 鉄道企画もの

Dscn2553志染でシジミ・・・などとしょーもないことをやったため?か、遠路3時間あまりかけてやってきた三井寺。もう昼ということで食事をしようかと思ったが、駅の周りにこれという店がないので、先に三井寺に参詣することにする。帰りに浜大津で途中下車すればいくらでもありそうだが、この「サイコロしりとり」では、会社が変わるための乗り換え以外のところでの途中下車は認めていない。

Dscn2568疎水に沿って緩やかな坂道を上って10分ほどで到着。近江大津京の頃からの歴史を持ち、平安時代前期、円珍によって中興されてからは東大寺、興福寺、延暦寺とともに強大な勢力を持つようになった。平安時代の仏教といえば僧兵に強訴というイメージが強いのだが、同じ天台宗でも延暦寺と三井寺は「山門派」と「寺門ジモン派」・・・もとい「寺門派」として対立しており、延暦寺により何度となく焼き討ちにあったりした。

Dscn2564その後も、強大となった延暦寺に対抗、あるいは延暦寺を牽制するということもあってか、時の勢力者に保護されたり、あるいは冷遇されたりと浮き沈みが多かった中、現在の寺の形になっていった。

Dscn2567国宝にも指定されている金堂の重厚な趣き、そしてその脇には近江八景の一つにも挙げられている「三井晩鐘」がある。なにがしかのお金を納めると鐘をつくこともできるようだが、係の人の姿が見えなかったためにここは見るだけにする。

Dscn2559Dscn2562そしてやってきたのは西国三十三ヶ所巡りの一つになっている観音堂。ビルやマンションが立ち並んでいるが、その合間に琵琶湖を見ることができる。蒸し暑い日であるが、湖からの風が心地よいところ。長時間かけて訪れた甲斐があった。

さて、「三井寺」の「ら」で次のサイコロを・・・というところだが、今回はその動きを省略。なぜならば、

1、2、3、4、5、6・・・洛西口(阪急京都線)

まあ、元々「ら行」の駅が少ないということもあり、自動的に行き先が決まった。

Dscn2570今度は京阪オリジナル塗装の電車で浜大津まで戻り、京津線~地下鉄東西線へ。これまで京阪~阪急の乗り継ぎといえば、京阪の祇園四条から四条大橋を渡り河原町に行くのがお決まりだったが、今回は地下鉄にそのまま乗車し、烏丸御池で南北線に乗り換え、四条で下車。ここで阪急の烏丸駅に出る。

Dscn2573洛西口に到着。現在は高架化に向けた工事中で、ホームや駅舎は仮のものである。駅のすぐ北に府道の踏切があるが、ここが慢性的な渋滞の発生地点という。これを解消するための立体化工事である。この10月に上り線から高架駅での営業開始となる。

Dscn2574駅舎は京都市西京区にあるが、ホームの一部は向日市にかかっている。この場合、固定資産税はどのような計算になるのだろうか。ホームに立つ限りでははっきりした境界線がわからなかったのだが・・・。

Dscn2576ここは自衛隊の桂駐屯地に近いところだが、駅前散策は時間も14時を回ったところでの遅い昼食。ロータリーの一角にある「凡蔵屋」というラーメン屋に入る。ちょうど昼の部のラストオーダー前だった。

京都と言えばラーメンの激戦区である。と言われても私はそこまでラーメンに気合いを入れているわけではなく、天下一品と魁力屋くらいしか知らないのだが・・・。九条ねぎがたっぷり乗った醤油ラーメンは「昔ながら」という感じの味で、なかなかよかった。

Dscn2577ようやく食事ができたところで、ラーメン屋の前で次のサイコロである。「洛西口」の「ち」・・・。本当、「~口」、「~町」、「~道」など、「ち」で終わる駅というのは結構多い。逆に「ち」で始まる駅はそれほどなく、このためにもう残りは次の2駅のみ。

1、2、3.千鳥橋(阪神なんば線)・・・通勤ルートです。

4、5、6.千代田(南海高野線)・・・ここから河内長野というのも結構距離がある。

そして出た目は・・・「1」。千鳥橋までの移動となる。これで、次に「ち」で終わる駅が出た場合は、自動的に千代田に向かうことになる。

洛西口は準急(高槻市までの区間は各駅に停車)しか停まらないが、その分空いていて運転席後の席に座って前面展望を楽しむ。特急の追い越しもあるが、千鳥橋までならある程度移動の計算ができるのでそのまま乗車。ウトウトもしながら終点の梅田まで乗り、御堂筋線でなんば、そして阪神なんば線に乗車する。途中の九条も「サイコロしりとり」の目的地になったこともあったなあと振り返る。

通勤や仕事中の移動で何度となく通る千鳥橋に到着・・・・。

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