まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

関西私鉄「サイコロしりとり」の旅・4

2013年10月03日 | 鉄道企画もの

話はこの夏まで戻る。

関西の私鉄を中心として利用できる「スルッとKANSAI」の加盟各社のこの夏のイベントとして、「しりとりラリー」というものが行われた。中でも「鉄人コース」というのは、いかに多くの会社線、そしていかに多くの駅・バス停を「しりとり」でつなげるかというものだった。その記録というのは11月に駅で配布される「スルッとKANSAI」のフリーペーパーで発表されるそうだが、おそらくバス路線なども駆使して相当な記録が出ていることだろう。しりとりの数はおそらく100は超えて、150くらいは続いているのではないだろうか。「その筋」の人たちのプランニングの凄さ、そしてそれを本当に実行してしまう壮大さかつアホらしさというのは常識では測ることができない。

・・・さて、そんな「鉄人コース」に挑むことなく、何だか知らないが「水曜どうでしょう」の影響も受けつつ、ならば「サイコロ」と「しりとり」を合体させて関西私鉄の駅めぐりをしようということで行った、私流の「サイコロしりとり」の旅。7月にまず第一弾として3日に分けて行った。その様子は前段に始まってあれやこれやと書いたのだが、果たしていつ終わるのかというところである。

まず第一弾(1~3回)でまわった駅を改めて並べると・・・

大阪阿部野橋~滋賀里~道場南口~茶山~牧落~中書島~松尾~黄檗~九条~鶯の森~林間田園都市~汐ノ宮~八家~橿原神宮前~恵比須~須磨

という順番である。まあ、効率の良さを追求せず、次の駅はサイコロで決めるというものだから、滋賀県から播磨まで移動するとか、そうかと思えばまた京都まで戻るという「無駄な動き」もあるし、道中はスピードのあるJRが利用できないという縛りを設けたのでロスも出る。だから鉄人コースの足下にも及ばない鈍足ぶりである。

そんな中、第3日の最後、須磨で出た次のサイコロの目に従って訪れる駅は、南海本線の松ノ浜である。8月中旬、ちょうど淀川の花火大会が行われた日のこと、「3day」をもう一枚調達しての出発である。

Dscn1785南海本線の堺までは急行を利用し、ここから「普通車」に乗り換える。「普通車」というのは各駅停車を指す南海独特の言い回しであるが、これを聞くとどうしても「じゃ、グリーン車は?」と思う。かと言って特急や急行を「特急車」や「急行車」とは言わない。

Dscn1786松ノ浜に到着。最近できた高架の駅舎で、ホームの端からは隣の泉大津駅が見える。「松ノ浜」という名前からは白砂青松の風景をイメージさせる。かつてはそういう景色も間近にあったのだろうが、今は堺から続くコンビナート群、埋立地が広がっており、駅の周りもベッドタウンとしてマンションや住宅街が広がる。

Dscn1788駅からすぐの紀州街道。ひっきりなしにクルマが行き交うところだが、この家などは昔ながらの街道の姿を今に残しているといったところだろう。

8月の上旬のこととて、駅から外に出るだけでも暑い。最寄りのスポットは・・・と探してみるが、ここから30分ほど歩いた阪和線の近くに弥生文化博物館があるくらいで、もうそこまではいいかなと。早速、次のサイコロに移ることにする。

さて、再開後初めてのサイコロの目は、「まつのはま」だから、続けての「ま」である。「ま」で始まる駅は次で早くも4つ目。

1.牧野(京阪本線)・・・大阪の北部。

2.真菅(近鉄大阪線)・・・大和八木の一つ手前。

3.松塚(近鉄大阪線)・・・真菅の一つ手前。

4.松ノ馬場(京阪石山坂本線)・・・一気に大津へ。

5.的形(山陽電車)・・・確か海水浴場が近くにあったか。

6.丸山(神戸電鉄)・・・恵比須、須磨と続いた神戸地区にまたしても行くか。

距離の遠さならまた4で大津まで飛ぶことになるか。また、2の真菅、3の松塚は隣同士で、「ま」で始まり「が」「か」で終わることから、正直どっちでもいい。6の丸山だとまた「ま」で始まるので少し嫌だな。

・・・そして出たのは、「2」。真菅である。

Dscn1791今回は自宅を出るのがゆっくり目だったので、再び南海の普通車と急行を乗り継いでなんばまで来た時点でそろそろ昼食といったところ。ミナミで軽く済ませた後近鉄の難波へ。真菅は大阪線ということで、上本町で始発の準急に乗り継ぐ。特急で大和八木まで行って、その足で折り返してきてもいいかなとも思ったが、準急でのんびりと出かける。

真菅到着。対向式ホームで改札口は地下に下がったところにある。畝傍山も遠くに見えて、昔ながらの商店も広がる。そんな中だが結構クルマの通行は多い。

Dscn1793駅前にあったログハウス風の建物。これは歯科医のようだ。病院も無機質な建物より、こうした独特な建物のほうがリラックスして診察を受けられる、同じ医療でも効果はあるのではないかと勝手に思う。まあ、この歳で歯科医に行ったことがないので、今後もし歯科医のお世話にならなければならない時が来ると、おそらく子どものようにビビるだろうから、少しでも環境のいいところで・・・。

さて、次のサイコロはこの歯科医の前で行う。次は「が」または「か」で始まる駅で、前回は橿原神宮前を出している。

1.貝塚(南海本線)・・・またしても南海本線。オプションで水間鉄道に行くか?

2.学園前(近鉄奈良線)・・・大和文華館に行くのもいいかな。

3.笠縫(近鉄橿原線)・・・大和八木を挟んで結構近い。

4.橿原神宮西口(近鉄南大阪線)・・・もう一度、橿原神宮に参拝しますか。

5.樫山(神戸電鉄)・・・奈良から神戸の山のほう・・・は勘弁。

6.春日野道(阪急神戸線)・・・春日野道は阪神線も同じ名前の駅があるが、離れており別の駅と見なす。「阪急」と「阪神」で五十音順で先に来る阪急駅が登場。

大和八木を中心に、2、3、4なら近いところ。さすがに5はちょっと・・・という中でのサイコロは、1。再び南海で貝塚まで行くことに。

Dscn1794この日は上に書いたように淀川の花火大会の日。14時という時間だが、この駅からも浴衣姿の女性を見かける。花火デート、よろしおすなあ・・・。

私はこの日、花火デートに出かける相手がいないから・・・ということではないが、大学時代の友人たちと夜の会を控えている。それに間に合うように「サイコロしりとり」をやればいいことで、次の貝塚へは特急サザンを使うこともできる。

ただ、連日の暑さ(ブログをご覧の皆さんも、今年の記録的な猛暑、酷暑の日々を思い出してください)で身体も疲れてきたのか、真菅から大阪方面に向かう電車の中でちょっとしんどいものを感じた。熱中症で倒れる、というほどのことではないが、このまま貝塚まで行ってそしてこの夜の集まりがある京橋まで戻るのが億劫になってきた。ここは一度帰宅して、シャワーで汗を落として、少し休んでコンディションを整えるほうがいいだろう。

ということで、乗っていた上本町行きを途中の近鉄八尾で下車。ここから藤井寺までバスに乗る。このバスは「3day」が使えるので、「真菅から貝塚までの移動経路」として利用する。冷房もよく効いていて何とか助かった。その後で少し休むことができ、夜の部もコンディション整えて出ることができた。(実はその翌日、とある事情で名古屋まで日帰りで飛んでいたのだが、それはまた別の話)

結局「しりとり」は2駅だけとなったが、次は貝塚から(よく見ればここも「か」で始まり「か」で終わる駅)、どのような駅に出会うかが楽しみである・・・。

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