今季もパ・リーグの優勝が決まり、シーズンもそろそろ大詰めかという時期が訪れた。
その一方でスポーツ紙を賑わすのが選手の移籍、引退、戦力外通告というものである。今年は小久保、金本、城島、石井をはじめとした一時代を賑わせた選手たちの引退表明が相次いだ。海の向こうでは松井も引退かという報道もあるくらいで、引退するときは揃って引退するものだということを感じさせるところである。
そんな中、オリックス・バファローズでも「記憶に残る選手」の引退表明が行われた。・・・北川博敏、入団は阪神だったが（このニュースを伝える某狂虎軍の提灯新聞で、白いタテジマ時代の北川の写真を使っていたが・・・・おそらくそれしか在庫がなかったのだろう。さすが関西の恥、カストリ紙以下のマスゴミ）、プロとして注目を集めたのは２００１年の近鉄時代。近鉄ファンとしては今でも忘れられない、優勝決定試合での「代打逆転サヨナラ満塁優勝決定本塁打」である。
この一発がなかったらとうの昔にクビになっていたかもしれない。ただ逆にこの一発があったから、「チャンスに強い」というイメージが定着し、「逆転イッパツマン」の曲とともに登場するのがワクワクさせる選手となったことである。どこか役者を思わせるような。
そんなこともあり、今は亡き大和人さんとともに、球場での観戦で北川がコールさせると「ウタマロ登場や！！」と言っていたものである。それは錦絵作者の喜多川歌麿から来たもので、「キタガワ」つながりで、錦絵に描かれた役者が出てくるのではということからである。プレーでも「よっ！千両役者！！」と思わせる活躍もあったし、開幕４番を務めたこともあったし・・・。
ただアキレス腱の故障もあり、このところ活躍ができなかったのは残念である。でもまあ、監督が変わることもあってチームの大改造を目指す中ではやむを得ないのかな。ここまでお疲れ様でした。これからも記憶にとどめておきたい選手である。・・・これでまた一人、近鉄出身選手がグラウンドを去るのは淋しい限りなのだが・・・・。
