まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

直江津にて

2012年08月23日 | 旅行記C・関東甲信越

今日23日は高校野球の決勝戦、プロも注目の藤浪投手擁する大阪桐蔭が大阪第2代表・・・もとい青森代表の光星学院を下して春夏連覇。低迷が続く関西野球にあって明るい話題である。

・・・それにしても、今日は夜の札幌ドームでの日本ハム対オリックスの試合をテレビ観戦しているのだが・・・ホンマなんちゅう試合やねんという試合。「札幌ドームのマウンドが合わない」などという言い訳を残して早々とマウンドを降りた、高校時代は剛速球で鳴らしたとされる先発投手の寺原(あんたプロで何年投げてるんや)。打線も何かヤケクソになっているし・・・。ここはぜひ高校野球を見習って全力プレーをしてほしいものであるが、川端、海田といったルーキーたちには期待したい。

さて、旅行記の続き(まだダラダラやってます)。

そろそろ夕方の妙高高原を後にして直江津行きに乗車する。スイッチバックの二本木なども過ぎ、少しずつ高度を下げる。周囲には水田も多く広がるようになった。

Dscn6169再び北陸新幹線の高架橋を見る。脇野田駅に隣接して新駅ができるという。その時は「上越」駅ということになるそうだが、これが結構「上越新幹線」と紛らわしそうである。新幹線の「上越」は上越線から来ているが、これは上野と越後を結ぶからそういう呼び名。一方こちらの「上越」は上越市から来ているが、これは越後の中でも都に近い順に「上越・中越・下越」という呼び名ということで。まあ、こちらの「上越」駅の利用客が今後どの程度見込まれるかというところだが。

それよりも、新幹線の開業とともに並行在来線がJRから切り離されることのほうが個人的に気になる。妙高高原駅にもポスターがあったが、「えちごトキメキ鉄道」とかいう名前で、北陸線区間が「日本海ひすいライン」、信越線直江津~妙高高原が「妙高はねうまライン」というそうだ。うーん、ここまで来ると日本の(貨物を含めた)鉄道網もグチャグチャやなという気がする。路線名もまあ、最近はやりの愛称ということであれば営業上致し方ないのだろうが、口に出して言うとちょっと恥ずかしくなるかな。一方、これで「信越線」というのが高崎~横川、長野~妙高高原、直江津~新潟とズタズタになるということで、こちらは実態に沿った路線名に変更すべきではないかと思う。

Dscn6175そんなことを思ううちに、高田を過ぎて直江津に到着。この日はこちらで宿泊となる。交通の要衝ということもあってこれまでに何度か宿泊したところである。この日は駅の正面にあるホテルハイマートにチェックイン。窓から駅舎やその向こうに広がる車庫、列車の入る様子も見える側の部屋である。

ただ、そんな直江津にも一つ難点があって、飲食店がほとんどないということである。宿泊すればたいてい居酒屋に入るのだが直江津ではその記憶がなく、時には10分ほど歩いてイトーヨーカドーで惣菜を買って済ませたということもあった。

Dscn6177さてこの日は・・・駅前を一回りしたがなかなか「これ」という店がなく、一軒あった海鮮料理の店は外にまで行列ができている。食事で並ぶということが嫌なのでそこはパスしたが、結局ホテルの中の料理店に落ち着く。こちらではヒラメの刺身や直江津名物という「するてん」をいただく。つまりはするめの天ぷらであるが、素材の味がよく出ている。

Dscn6184やはり直江津は「駅弁」が一番いいのかもしれない。これあるを見越して下車した時に「鱈めし」を買っていて(駅弁を出しているのがこの日宿泊のホテルハイマートというのがいい)、料理店はそこそこにして、それを部屋でいただく。棒ダラの焚いたやつにタラコという親子めしであるが、おかず一切れでも十分に酒の相手が務まる。

Dscn6181新たな発見が「サッポロクラシックが新潟で飲める」という内容のコピーがついた「新潟限定ビイル 風味爽快ニシテ」というもの。これは、日本で初めてビール醸造技術を学び、札幌の開拓使麦酒醸造所でビールを完成させた中川清兵衛という人が長岡の出身ということで、その先人に敬意を表する形でこの夏発売されたものである。「風味爽快ニシテ」というのは当時の宣伝につけられたそうだが、なかなか爽快に味わえる。

外では雷鳴が響くようになり、そしてポツポツ来たかと思うと窓を叩きつける豪雨になった。ここにも来たかゲリラ豪雨。友人からのメールでは関西でもところどころ豪雨になっているということで、このところ猛暑と豪雨がセットになっている日本の夏を感じさせる。

この日は早めに寝ることに。翌日は1日かけて大阪に戻ることに・・・・。

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妙高高原へ

2012年08月23日 | 旅行記C・関東甲信越

Dscn6131姨捨駅からスイッチバックで善光寺平をくだり、長野へ。ここで下車して善光寺参りということもあるが今回はパスする。松本城、善光寺、今回は有名な建物とは縁のない旅である。この日はこのまま信越線で北上する。やってきた車両がそのまま直江津行きになるという。30分くらい停車するので一度改札を出て、案内所でパンフレットをもらう。

直江津行きは結構混雑して発車。車両の留置線を見ると、なぜかアルミ車体にオレンジ・緑の帯をまとった211系の姿を多く見る。この辺りで使用する予定でもあるのだろうか。

豊野で飯山線が分かれる。建設中の北陸新幹線の高架橋も飯山方面に行く。新幹線が飯山へ行くとは結構遠回りのように思うが、妙高の山々を超えるよりはそちらのほうが新幹線にとってはいいのかもしれない。

Dscn6134妙高高原に到着。この日の目的地は妙高である。列車で通ったという以外で訪れたのは高校の時。私の通っていた高校は「修学旅行」というものがなく、「宿泊校外学習」という名称で登山をメインにした行事であった。私の学年で訪れたのがこの妙高で、あの妙高山にも登頂したり(今の私なら考えられないことだが・・・)、リンゴ狩りなどの自然体験も行われた。今にして思えば、単に観光地をぐるぐる回るだけの旅行よりは、なかなかできない体験ということで貴重なものだったなと思う。確か妙高登山の日はプロ野球の日本シリーズ、巨人対西武戦が行われており(当時はデーゲーム)、「早く下山して日本シリーズのテレビを見ようよ」と友人と言い合って、急ぎ足で下りたのを覚えている。

妙高高原駅前の観光案内所に荷物を預け、小型のバスに乗車する。これから向かう池の平地区は初めてである。

Dscn6137やってきたのは池の平にある妙高高原ビジターセンター。妙高の動植物や地形、人々の生活について紹介されており、妙高の一通りのことが学べるようになっている。妙高山登山だけでなく、さまざまなスポットのトレッキングを楽しむことができる妙高だが、半日、しかもバス移動となると訪れるところが限られてしまうのが残念である。

Dscn6142ビジターセンターの横にはいもり池が広がる。この池を手前に置いて奥に妙高山が広がる・・・のが一番の景色であるが、この日は時折小雨もポツポツ降るあいにくの天気模様である。妙高の頂上は雲の中である。まあ、毎日毎日晴天というわけにもいかず、これはこれで妙高の自然やなと納得する。

Dscn6146池の中にはちょうどスイレンの花が見ごろを迎えており、周りの緑も水分を含んで青々として見える。久しぶりに自然に触れる感じだなと思う。

Dscn6161また、少し行くと白樺の生い茂る森もある。関西では見ることのできない白樺を見ると、東のほう、北のほうにやってきたなと感じるのだが、森の中に入ると風の音だけが聞こえるのが日常なかなか味わえないところで、遠くに来たなと思わせる。

今回、妙高を途中下車の目的地にしたのは高校時代の妙高登山を思い出したというだけではない。

拙ブログでもお気に入り登録しているのだが、歌手・元ジャングルスマイルの高木いくのさん。現在少しずつ歌手活動を再開する中で書いている詞というのが、ジャングルスマイルの時のような激しく、時には重いものではなく、優しさ、和らぎを感じさせるものとなっている。その彼女が育ったのがこの妙高ということで、この自然が醸し出すものが歌詞の中に散りばめられていることがある。そんな唄の世界にちょっと触れてみたいなというのがあった。

いもり池あたりを回ったくらいでそんな偉そうなことは言えたものではないのだが・・・・。

このあたりは夏場の合宿に適しているのか、近くの道路を走る高校生、大学生の姿を見る。一軒の民宿には関東のある大学の幟が立てられており、陸上部らしいジャージ姿の学生も見る。ひょっとしたら来年の箱根駅伝に姿を見せていたりして。

Dscn6147一通り歩いた後で向かったのは、ランドマーク妙高温泉「温泉かふぇ」。駅から池の平に向かう途中にあり、結構大きな建物である。後はこちらで憩うことにする。内湯の浴槽も結構広く、また露天風呂は妙高地獄谷の泥を混ぜることで温泉成分を濃くしている。天候が良ければ浴槽から妙高山がばっちり見えるのだが、あいにくと雲が晴れる様子はない。

この施設はマンガコーナーやインターネットコーナーも設けられており、マンガは休憩の大広間にも持ち込むことができ、ビールを飲みながら読みふける人も見かける。まあマンガはともかくとして、私も遅い昼食を兼ねてこちらでくつろぐ。テレビではちょうど高校野球をやっているところだ。

Dscn6149ここで出たのが「妙高高原ビール」。妙高の湧水を使った、濃厚でいてさっぱりした味。ピルスナー、ヴァイツェン、ダークラガーの3種類があるが、この温泉かふぇでは飲み放題もやっている。私も3種類を飲み比べ、やはり王道ではないが、ポピュラーなピルスナーがよろしいですなとさらにお代わり・・・。何だか先ほどの高木いくのさんの世界はどこかに飛んで、また「飲み鉄」モードになってしまったなと。いかんなあ・・・・。

Dscn6165本格的なトレッキングをやろうというのなら時間は全然足りないし、1泊2泊滞在しなければというところ。まあ今回は鉄道旅行でも行けるところで、ということでまたの訪問を期待するとして、再びバスで駅に戻る・・・。

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