まつなる的雑文~光輝く明日に向かえ

まつなる兄さんのよしなしごと、旅歩き、野球、寺社巡りを書きます。頼りなく豊かなこの国に、何を賭け、何を夢見よう?

上野公園を散歩

2010年11月15日 | 旅行記C・関東甲信越

13日は「お散歩だんらんの会」の散歩オフ会出席のために上京。今回の集合は13時30分に京成線の立石駅であるが、どうせ東京に行くのだから午前中はプラスアルファで過ごそうと、ホテルつきプランをネットで旅行会社に申し込み、早朝ののぞみに乗車。今回は神戸・モリーママのラスクを手土産に持参。

Dscn6012 いつもであれば2人掛けの窓側のE席なのだが、今回のプランについては結構座席の埋まりが早かったようで、送られてきた特急券を見ると3人掛けのA席であった。ただどうだろう、普段座らない席ということで同じ新幹線でも車窓が違った感じに見え、静岡のあたり、熱海~小田原の区間で太平洋を望むことができて何だか新鮮な感じがしたものである。

さて東京到着。ちょうどこの週末は横浜でAPECが開催されており、その関係で東京でも警備が強化されていた。こういう時の恒例でコインロッカーにゴミ箱が使用停止という措置である。ただ東京駅の新幹線ホームにはゴミ箱が出ていたし、この日の寝床ということで一旦地下鉄の浅草まで行ったらコインロッカーは使うことができた(東武浅草は使用停止)。やはり観光客などの動きも見据えての個別の対応ということであろう。

東京に着くまでには午前中の時間の取り方としていろいろと考えていた。「観光アート」に関する書籍も読んでいたので現代美術館あたりにするか、いやいやかつての江戸文化を見ようと久しぶりの江戸東京博物館にするか、はてはこの夏に開通した京成スカイアクセスで成田空港まで行って戻ってくるか(そういう行動がこの国際会議開催中にあって怪しまれるのだろうが)。

とまあ、いろいろと考えたのだが結局は上野あたりをぶらつくことにする。東京在住時代も通勤ルートであり、休日もよく時間を過ごしていたこともあり結構懐かしい感じがする。

Dscn6023 まず向かったのは旧岩崎邸。三菱の創業者である岩崎弥太郎の長男・久弥が建築家コンドルに設計させたもので、現在は接取などで規模は小さくなっているものの、三菱の当時の繁栄ぶりをしのばせるスポットである。

Dscn6022 やはりこういう洋館を見るとため息が出る。中の撮影はできないが、イスラム様式も折衷した内装の数々は心を豊かにさせるような雰囲気がある。

Dscn6018 一方で普段の居室として使われた和館もあり、建物全体の折衷ぶりと、公私とともに和洋を巧みに使い分ける日本人の器用な精神性も見て取れる。ちょうど大河ドラマで岩崎弥太郎が取り上げられていることもあってか、多くの団体客が訪れていて賑わっていた。

この後は不忍池を一周。するとここで、ふと面白い景色に出会う。

Dscn6032 不忍池でボートを浮かべて遊ぶその向こうには、現在建設中の東京スカイツリー。現在高さは450mを超えたというが、ここからもこんなに大きく見えるのか。実はこの光景、私もよく閲覧しているブログ「とくとみぶろぐ」の執筆者・徳富政樹さんが撮影した写真を見て「おおっ!」と思ったものである。地元の人たちにはもう見慣れた光景なのかもしれないが、関西からやってきて、上野から押上まではそれなりに距離があるよなと思っている者からすればこんなにでかく見えるのかというところ。いや、自分の目で見て改めて東京の北東部の様子が変わっているなと感じるところであった。

Dscn6035 そんな驚きを持って不忍池を一周し、下町風俗資料館へ。今度はまた一昔前に時代が逆戻りし、先の旧岩崎邸とは違った庶民の生活を見ることができる。復元された長屋、そして大正から戦前、戦後にかけての庶民の暮らしにあったさまざまな道具を見る。

Dscn6044 洋館もいいが、こういう庶民の生活の歴史というのも見ていて面白いものである。これでちょうど午前の部も終了となる。

アメ横で昼食とした後、京成上野から普通に乗車。先のスカイアクセス開業で、「スカイライナー」の名称は山本寛斎デザインの新型特急に譲り、かつてのスカイライナーは車両ごと船橋回りの「シティライナー」として区間客相手の運行となった。

Dscn6050 とりあえず普通で青砥まで移動し、時間も多少あったので上下2階建てのホームから「スカイライナー」をはじめとした車両の撮影を楽しむ。青砥駅通過時は「スカイライナー」もゆっくり走っていたから、北総線内をよほど高速で駆け抜けるのだろう。

Dscn6055 羽田の国際線開業で、せっかくの成田のスカイアクセスもどうなることやら心配ではあるが、交通機関は多くの選択肢があったほうがよい。これからも頑張ってほしいものである。

行き来するバラエティに富んだ列車たちを見ていて飽きないのだが、そろそろ集合時間が近づいてきた。青砥から浅草線直通の普通に乗り換え、立石駅に到着・・・。(つづく)

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