この一週間はけっこうバタバタしていたなあ・・・。
私の勤務先企業では数年前から退職金制度に退職一時金制度と「確定拠出年金」制度との併用制度を採っている。ということでさまざまな運用商品の案内がありそれぞれの従業員が自分で商品を選んでそれを運用しているわけだが、「何のためにこういうことをするのか」「どう運用していいかわからない」という声が結構あったようである。
そういう声からか、ならば全社的に集合教育の形でのセミナーを行おうということになり、今年に入って全国の支店で運用機関から講師を招いてのセミナーが開かれた。私の勤務先支店も今週その順番が回ってきて、今週は各職場での講習に講師の方をお連れしての対応ということになった。
講師の方に話を聞くと、確定拠出年金を導入している各社を回ってセミナーを実施しているとのことで、多い人では月の半分が出張生活ということらしいが、このセミナーの費用は企業が持つのか、それともサービスで運用機関が出張してくれるのか、そこのところがよく分からないのだが(「もし運用機関が身銭を切っているのなら、そのセミナーにかかる費用をちょっとでも利回りのほうに投入してくれ」という雑談もありました)。
で、セミナーである。受講者からはいろんな反応がある。過去のセミナーであった反応についても事例として紹介するのは講師の技。ただ私が反応をいろいろと見るに、40代以降の人はその運用結果というのを結構気にしていて、若い人ほど無関心という傾向があるようだ。やはりことが退職金のことであり、若い人で「これから昇進して稼ごうか」という時にいきなり退職金の話はピンと来ないよな、やはり先が見えてきてそろそろ老後の心配もしなければという人のほうがより現実味を帯びてるしな、と思う。
確定拠出年金についてはネットでも運用状況が確認できるし、半年に一度文書が送付されてくる。私自身の運用状況を見るに、まあ赤字ですわ。景気の先行きが不透明な中で、ドメスティックにこだわって国内株式だの国内債券だのに運用しているからそういうことになるのかな。かといって外国モノもリスクが高そうだし・・・。講師の方は「それは現在の仮の数字であって、長期的な視点で見れば焦ることはありませんよ」と言いますがね。
だいたい、マネーゲームはあまり好きではないんですよ(プロ野球のFA戦線ではありませんが)。
算出方法に則って通常もらえるべき退職金が、増えるかもしれないし減るかもしれないしという性格のものになるというのはそもそもどういうところから生まれた発想なのだろうか。結局は企業がある種の企業防衛のために導入したようなものなのか。それって、従業員にとって損なことか?得なことか・・・?
答えは、今から20数年後に出る。