尼崎市内にはいくつかのスーパー銭湯(一応、地中深くから掘削した天然温泉ではあるが)がある。休日のリラックス方法として、こういうスポットを回ってみるのもよさそうである。
ということで訪れたのが、尼崎市役所に近い「やまとの湯尼崎店」。広い敷地の中にレストランやドラッグストア、コンビニなどが並ぶ一角にある。
お値段は町の銭湯より張るのだが、そこは広い空間にたっぷりの湯。地下1004m、高野三山の一つ、摩尼山の標高と同じだけの深さを掘削して温泉が湧き出たことからその名がついた「摩尼の湯」につかる。やはりこう、手足を伸ばして入浴するというのがリラックスできる(現在の浴槽ではなかなかそうはいかないので)。特に空いている時間帯だったので余計に。また、露天風呂のエリアもなかなか広く、岩風呂に「つぼの湯」で楽しむ。外は晴天、比較的暖かいこともあり、外を抜ける風が気持ちよい。
これだけでも十分なのだが、今回は岩盤浴を体験することにした。個人的にサウナというのが苦手で、特にスチームサウナなどとなると息苦しささえ感じるのだが、岩盤浴は蒸気を発しない分楽しめるかなという好奇心からである。いや別に、最近はやりの「岩盤浴デート」というのは関係ありませんが・・・(個室ではなく開放型ですし)。
入浴前に受付で予約を済ませており、その時間に館内着を着て受付に顔を出すと、枕とマット(バスタオル)とタオルを渡される。「やまと洞夢」というところで、部屋に入るとグルリとスペースが区切られており、指定のエリアにマットを敷く。
入浴方法は事前に水を飲んでおき、まずはうつぶせで約5分、仰向けで約10分横になり、部屋から出て水を飲んで7~8分ほど休憩。再び水を飲んで部屋に入ってうつぶせ~仰向け・・・を2~3回繰り返して時間一杯というところ。トルマリン原石というのが使用されているようで、まず体を横たえた感じでは「暖かいな」と。
ところがしばらくするとジワジワ体内に熱を感じ、それが汗となって出てきた。それでも息苦しさというのはなく、心地よさを感じる。腕などに汗の玉ができるのを見るのも久しぶりである。
時計が見えないので「だいたいこんなもんか」という頃合で一度外に出る。水を飲んで休憩スペースでしばらく休んだ後、もう一度トライ。とにかく体内のいろんなものを外に出すというイメージである。
合計二度出入りしたところでそろそろ時間となり、汗を落とすべく再び大浴場へ。天然温泉と岩盤浴の組み合わせが気持ちをさっぱりとさせてくれる。これで疲れも取れ、十分にリフレッシュすることができた。またやりたいな。
ただ一つだけ難点。クルマで行くことになるため、「湯上りの一杯」が楽しめないこと。これはしばらくガマンするしかないな・・・・。