昨日16日は、会社の同期入社で初めて海外赴任の内示を受けた者がおり、彼の少し早い送別会を兼ねて同期連中で飲んだ後、その後朝までカラオケボックスで歌い通し。
朝の上野駅。同じ寮に帰る同期のY君と共に、常磐線5時09分発のいわき行に乗る。
するとそこに停まっているではないか。415系鋼鉄車の11両編成が。明日18日からのダイヤ改正で新型E531系に全て置き換えられるということで、今日が営業運転としての最終日である。何とまあ、ラッキーなことか。
Y君にそのことを話すと、彼自身別に鉄道に興味があるわけでもないので初耳という。「そういえばウチの部長も昨日、何か『明日で最後の乗り物があるから出かけようと思っている』といってたけど、これのことなのかなあ。あれで鉄道ファンだから」との答え。「そういえば、それっぽい人が多いね」と言われて周りを見渡すと、おそらく「18きっぷ」利用でこのままいわきまで行き、東北に抜けるだろうという人の姿がチラホラ。
帰宅するには北千住で降りるべきなのだが、もう少し乗ってみようということで、松戸まで行く。朝帰りでなかったら、このままいわきまで行くんだけどな。だけどとにかく帰宅して眠らないことには・・・。車内からデジカメを構える鉄道ファンに見送られ、私たちも列車を見送る。
「これで明るくなったら、沿線やホームでカメラを構える連中も増えるんだろうな」とY君。
・・・・さて、昼間の話。北千住駅の常磐線快速ホームに立っていた。午前中はほとんど眠っていないのだが、やはり気になったのでカメラを持って出てきたのだ。果たして、ホームの端には10人くらいの鉄道ファンがカメラを構えて陣取っていた。三脚を立てて長期戦の様子の人もいる。下りホームにはちょうど「勝田行 11両編成3ドア」という掲示板が出ていた。415系(鋼鉄・ステンレス共に)と新型の違いは、ドア数で判断できる。ほとんどが「4ドア」になった中での「3ドア」。
そしてやってきたのは、全て白地に青帯を巻いたオール鋼鉄車両の編成。今日は「18きっぷ」は投入せず、普通に柏まで行って引き返すだけだ。
晴れ間も広がってきたことから、沿道にはギャラリーが大勢出ている。正にY君の予想通りだ。特に各駅停車のみ停車の駅では、いずれもホームの先端でカメラを構えているファンの姿が見える。車内の乗客もうすうす事情は知っているようだが、それでもファンの姿をもの珍しそうに見ていた。車両自体はまだまだ持つと思うのだが、やはりJRの考えるイメージアップ戦略のためには、車両置き換えもやむを得ない措置である。沿線の利用客からすれば、そりゃ快適な新車のほうが気持ちいいことだし。
最終日、本当に朝・昼ともうまいタイミングで415系を捉えたものだ。長い間お疲れ様。
さて、いよいよ明日からは常磐線にも正式に「グリーン車」が誕生する。これまでは「お試し期間」ということで無料開放されていたから、その車両だけやけに混雑していたものだが、料金を取るとなるとどうなるだろうか。潮が引いたようにガラガラ・・・?
また、これまでさほど注目していなかったのだが、常磐線の原ノ町~仙台やら水郡線にも新型車両が登場するらしい。上野側のグリーン車の観察も含めて、新しい常磐線の旅も楽しみたいものだ。