北海道日本ハムが日本一!! とうとう日本一のペナントは津軽海峡を越え、北の大地にもたらされた。
シリーズ開幕前は中日の有利を予想していたが、チームの勢い、北海道のファン、そして世論の後押しで一気に日本ハムが日本シリーズを制した。実に見事な戦いだったのではないだろうか。シリーズとしてはちょっとあっけなかった気はするが。
それにしてもファイターズ、本当におめでとう。
そして、印象的だったのが胴上げのシーン。普通であれば監督の胴上げが行われるものだが、真っ先に胴上げされたのが新庄。その次が小笠原、そして「東京時代」を知る田中幸雄。
その次が、大社啓二オーナーと、なんと「先代」の大社義規オーナーの遺影の胴上げ。北海道のファンも熱心だが、誰よりもファイターズを愛していたのはこの先代オーナーではなかっただろうか。徳島の肉屋さんがプロ野球に進出し、どのオーナーよりも熱心に自分のチームの試合を観戦した。日本ハムの牛肉偽装問題でオーナーの座を追われ、チームも東京を「去る」形となり、失意のうちにお亡くなりになったのかもしれないが、札幌に移転したというファイターズの戦略は、3年にして見事に花開いたのだ。泉下でも大喜びだろう。
新庄の涙も印象的だが、私としては、この名物オーナーの遺影の胴上げのほうが強烈だったな・・・。
さあ、この次はアジアシリーズ。昨年のロッテに続くアジア王者の地位を目指して頑張ってほしいものである。