吉村青春ブログ『津屋崎センゲン』

“A Quaint Town(古風な趣のある町)・ Tsuyazaki-sengen”の良かとこ情報を発信します。

2007年1月31日/〈日記〉85・第6回「津屋崎千軒考え隊」会議(最終回)開く

2007-01-31 22:54:20 | 日記
写真①:大正時代の面影を今に伝える「吉田醤油屋」のレンガ煙突跡
     =福津市津屋崎古小路で、2006年11月29日午前10時53分撮影

廃れる「津屋崎千軒」の町並み浮き彫り
 ―福津市が〈津屋崎地区の現況マップ〉示す―

 隊員らで〝津屋崎千軒 海とまちなみの会〟(仮称)創設申し合わせる

 「津屋崎千軒」通りの活性化を図る第6回「津屋崎千軒考え隊」会議(最終回)が、1月31日午後7時から福津市文化会館で開かれました。席上、市企画政策課が「津屋崎千軒」を中心とした〈津屋崎地区の現況マップ〉を初めて公表。町並み保存対策のため、「国登録有形文化財」として文化庁に申請するに足る明治や、大正、昭和の古い町家形式の商家、建物などが数多く残っていることが注目されました。

 〈津屋崎地区の現況マップ〉では、空き家や空き地、古い家屋、駐車場、工作物などを地図上に色分け表示してあり、「津屋崎千軒」通りの南側を中心に目立つ空き地や空き家が廃れる町並みの姿を浮き彫りにしています。その中で、力付けられるのは古い家屋が約20軒も残されていることです。大正時代の面影を今に伝える「吉田醤油屋」のレンガ煙突跡=写真①=も、その一つ。福津市津屋崎古小路の「波折神社」前にあり、煙突の上部を倒壊の恐れがあるため撤去し、下部が残されています。

 福津市新町の海岸通りにある「割烹旅館玉乃井」の建物は、かつて筑豊の炭鉱主などの企業家が避暑地に利用した時代をしのばせる元老舗旅館=写真②=。二階から眺める津屋崎の海の景色は最高という。


写真②:炭鉱主などの企業家が避暑地に利用した時代をしのばせる「割烹旅館玉乃井」
=福津市新町で、06年11月29日午前10時44分撮影

 古民家はほかに、福津市が市内初の「国登録有形文化財」への登録を07年中に申請する方針を、第5回「津屋崎千軒考え隊」臨時会議で明らかにした明治の町家形式の商家・「津屋崎千軒民俗館『藍(あい)の家』」もあります。

 「国登録有形文化財」は、1996年の文化財保護法改正で創設された文化財登録制度に基づき、文化財登録原簿に記載された有形文化財。50年前からあり、地域の人に文化財としての価値を認められていれば、申請通り登録され、建物に「登録有形文化財」のプレートが掲げられます。06年12月8日、国の文化審議会から登録文化財に答申された福岡市博多区冷泉町に昭和初期に建てられた旅館「鹿島本館」は、有形文化財としては同市初の登録となり、翌9日の新聞記事にも大きく紹介されました。

 この日の会議では、私を含む出席隊員22人が、今後の津屋崎千軒活性化のために重要な取り組みについて投票。その結果、多かった意見は①地元の人たちの意識改革②宮地嶽神社、古墳公園、東郷神社、あんずの里など広域的な回遊性の確保③ボランテイアガイドの育成④歴史に馴染んだ町並み巡りの看板作成⑤ウオーキングマップ、自転車ルートなど回遊マップの作成――などの順でした。

 この日で、「津屋崎千軒考え隊」の会議は終了。市は隊員らの意見を参考に、07年度市予算に計上できるよう津屋崎千軒通りの活性化事業計画案を検討するという。

 閉会に際し、私が隊員らで〝津屋崎千軒 海とまちなみの会〟(仮称)を創設し、民間の組織でまちづくりの取り組みを継続してはどうでしょうかと提案、満場一致で賛同を得ました。言い出しっぺの私が呼びかけ人となり、2月中にも「津屋崎千軒民俗館『藍の家』」で設立総会を開く事務準備を進めることを仰せつかりました。

 西鉄宮地岳線新宮―津屋崎駅間が、3月限りで廃線になることもあり、津屋崎の衰退が心配されますので、「住んで良い町が、訪れても良い町」づくりを目指し、みんなで知恵を出し合えればと思います。
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2007年1月31日/〈今月・来月の行楽・催事案内〉019

2007-01-31 04:53:08 | 行楽催事
〈2月・3月の行楽・催事案内〉


●写真①:2月28日に春季大祭(ぜんざい祭)が催される宮地嶽神社奥之宮「不動神社」
      =福津市宮司で、2006年12月23日午前10時28分撮影

2月

2日(金)=節分祭:3日(土)まで、福津市宮司の宮地嶽神社で。年男、年女などによる福豆まき神事は、2、3日とも午前11時、午後1時、同3時に行われ、厄除け招福と1年間の安泰をお祈りします。

3日(土)=「組み木作品展」:祝日の12日(月)までの午前10時―午後4時、福津市津屋崎新町の「津屋崎千軒民俗館『藍の家』」=写真②=で。組み木夢工房( 秦信男代表)主催。羽子板やお雛様、宝船など地元特産品の「組み木人形」の新作展示会で、販売も行われます。作品の一部は、1日(木)から展示、販売も。


写真②:「組み木作品展」が開かれる「津屋崎千軒民俗館『藍の家』」
     =福津市津屋崎新町で、06年11月29日午前10時55分撮影

「津屋崎千軒民俗館『藍の家』」(福岡県福津市津屋崎新町):◆交通アクセス=〔電車・バスで〕西鉄宮地岳線「津屋崎」駅から徒歩約15分。西鉄バス「津屋崎橋前」下車、徒歩5分〔車で〕九州自動車道古賀インターから国道495号線経由で約25分。駐車場あり。問い合わせは、同『藍の家』(℡0940-52-0605=午前10時―午後4時)へ。

津屋崎千軒・藍の家
  「津屋崎千軒民俗館『藍の家』」位置図
       (ピンが立っている所)
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                                           

 5日(月)=初午祭(招福だんご祭):宮地嶽神社奥之宮「稲荷神社」で。お稲荷様のご神徳に感謝するお祭り。午前10時から午後3時まで、三つの福をもたらす〝三色だんご〟5千食の無料接待が行われます。あずきだんごは商売繁昌、きな粉だんごは家内安全、みたらしだんごは五穀豊穣の福を意味しています。福笹の初穂料は500円。


写真③:初午祭(招福だんご祭)の案内看板が立つ宮地嶽神社奥之宮「稲荷神社」境内
      =07年1月17日午後1時34分撮影

28日(水)=春季大祭(ぜんざい祭):午前10時から午後3時まで、福津市宮司の宮地嶽神社奥之宮「不動神社」=写真①=で。一心に願いを込めてお願いすれば、「善哉 善哉(ぜんざい ぜんざい よきかな よきかな)」と言って、お聞き届け下さる身代わり不動を祀る神社が、ぜんざいを無料提供。このぜんざいをいただくと、1年中無病息災は疑いなしとして信者らが参拝。

奥之宮不動神社
   宮地嶽神社奥之宮「不動神社」位置図
       (ピンが立っている所)

3月

3日(土)=流し雛神事:宮地嶽神社。桃の節句に、参拝信者の願い事を込められた人形を禊池に流し、お祈りする神事。神社では、桃の枝に和紙で作られた雛人形が飾られた「お花雛」や、「ひなあられ」も授与しています。
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2007年1月31日〈津屋崎の野鳥〉063:モズの交尾

2007-01-31 04:20:15 | 福津市津屋崎の野鳥
写真①:住宅のアンテナに止まって交尾するモズの番
     =福津市新東区で、2007年1月30日午前8時27分撮影

 モズ(モズ科)の交尾を初めて写真に撮りました。1月30日朝、福津市新東区の住宅のアンテナに止まり、雄が雌の背に乗っていました=写真①=。

 雌の顔は、雄の陰で見えません=写真②=。数秒後、番はアンテナから飛び去りました。

 モズは、非繁殖期には1羽ずつ暮らし、縄張り宣言でけたたましく〝高鳴き〟します。繁殖期になると、メジロのような細いグゼリを始め、番います。



写真②:雌のモズの背に乗って交尾する雄
     =新東区の住宅アンテナで、07年1月30日午前8時27分撮影
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2007年1月30日〈津屋崎の野鳥〉062:ハシビロガモ

2007-01-30 06:53:06 | 福津市津屋崎の野鳥
写真①:水面に円を描くように泳いで渦を作り、中心に集まる餌を採るハシビロガモたち
     =福津市在自の「名呑池」で、2007年1月23日午後4時40分撮影

 福津市在自の「名呑池(なのみいけ)」で、初めてハシビロガモ(カモ科)を見つけたのは1月19日の午後です。12羽が、泳いでいました。20日午後には、16羽に増えていました。23日も、水面をぐるぐると円を描くように泳ぎ回って渦を作り、渦の中心に集まるプランクトンなどを嘴で吸い込んで食べるのに懸命です=写真①=。

 冬鳥で、体長は雄が51㌢、雌が43㌢。ハシビロガモの名前の通り、嘴が平たく幅広いカモです。「クェックェッ」と、2声続けて鳴きます。

 雄は嘴が黒く、頭が光沢のある緑色で、胸は白色、腹から脇は鮮やかな赤褐色=写真②=。雌は全体が褐色で、嘴は淡い橙色=写真③=。


写真②:緑色の頭と白色の胸、鮮やかな赤褐色の腹部が目立つハシビロガモの雄
     =「名呑池」で、07年1月29日午後3時56分撮影


写真③体は褐色で嘴が淡い橙色のハシビロガモ雌
    =「名呑池」で、1月26日午後3時48分撮影
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2007年1月29日〈津屋崎の野鳥〉061:ホシハジロ

2007-01-29 14:33:55 | 福津市津屋崎の野鳥
写真①:「名呑池」に飛来した冬鳥・ホシハジロの雄
     =福津市在自で、2007年1月29日午後0時31分撮影

 福津市在自の溜め池・「名呑池(なのみいけ)」で1月29日午後、冬鳥・
ホシハジロ(カモ科)の雄が泳いでいました=写真①=。よく潜ります。「名
呑池」で初めて見たのは、同月24日の午後でした

 「クルッ、クルッ」と鳴きます。体長は雄が48㌢、雌が43㌢。雄は頭が
赤褐色で、胸は赤みのある黒色、腹や背は白っぽい=写真②=。雌は
全体が灰褐色で、脇は淡色。


写真②:頭が赤褐色で、胸は赤みのある黒色、腹や背は白っぽいホシハジロの

     =「名呑池」で、07年1月29日午後4時20分撮影
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2007年1月29日/〈津屋崎の四季〉051・津屋崎に早春の花咲く

2007-01-29 07:15:57 | 風物
写真①:枝いっぱいに花を付けた白梅
     =福津市新東区の住宅庭で、2007年1月28日午後4時28分撮影

 福津市津屋崎で、早春の花が咲き始めました。新東区の住宅の庭先では1月28日午後、梅(バラ科)の枝にたくさんの白い花が開いていました=写真①=。

 九州北部では、梅の花の名所として〝飛び梅〟の地で有名な太宰府天満宮(福岡県太宰府市)や、御船ケ丘梅林(佐賀県武雄市)が知られていますが、津屋崎にも欲しいですね。

 津屋崎の桜の名所は、福津市宮司の宮地嶽神社、同市渡の東郷公園、杏の花どころは同市勝浦の「あんずの里運動公園」があります。これに梅と桃、ツツジの花が楽しめる名所が誕生すると、季節を通した〝花のベルト〟ができるのですが――。

 さて、在自の新川の土手では、冬の間から開花するスイセン(ヒガンバナ科)の白い花も今が盛りと咲き誇っています=写真②=。

 水仙のにほふ川面や田鴫たつ  青春


写真②:新川の土手で咲き誇るスイセンの白い花
     =福津市在自で、07年1月28日午後4時19分撮影
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2007年1月28日/〈今月・来月の行楽・催事案内〉018

2007-01-28 15:22:38 | 行楽催事
〈1月・2月の行楽・催事案内〉追加4:宮地嶽神社奥之宮「不動神社」の初不動祭賑う


●写真①:「不動神社」石室殿内に参拝し、祈祷する信者たち
     =福津市宮司の宮地嶽神社奥之宮で、2007年1月28日午後2時09分撮影

 福津市宮司の宮地嶽神社奥之宮八社の三番参拝社・「不動神社」で1月28日午前10時から、「初不動祭」(孝養ロウソク神事)が催され、大勢の参拝客で賑わいました。

 不動神社は、宮地嶽神社裏にある国指定史跡・宮地嶽古墳(大塚古墳)の中に、悪魔や災害を除くとされる不動尊をお祀りしています。この日午後3時までは、長さ23㍍と全国で2番目に長い巨大な横穴式石室古墳の石室に入れる〈御開門〉とあって、多くの参拝客が順番を待って石室の奥まで入り、石室殿内で祈祷をしていました=写真①=。

 私も細君と午前中にお参りし、初穂料1本200円の〈孝養ロウソク〉を求め、不動明王の御神火を灯して拝殿前に立て=写真②=、先祖供養と家内安全、家族の健康をお祈りしました。


写真②:拝殿前に信者が願い事を書いて灯した〈孝養ロウソク〉
     =宮地嶽神社奥之宮で、1月28日午前10時25分撮影

 参拝客は、家族連れや男女の団体客のほか、車椅子姿の年配者も見られ、次々と石室に入り=写真③=、拍手を打ってお祈りしていました。


写真③:「不動神社」の横穴式石室に次々と入る参拝客

     =宮地嶽神社奥之宮で、1月28日午前10時37分撮影

 横穴式石室の〈御開門〉の日は、このあと年内には春季大祭(ぜんざい祭)の2月28日と、夏季大祭の7月28日の2日間だけ。



写真④:祈祷を申し込む参拝客で賑う「不動神社」社務所
     =宮地嶽神社奥之宮で、1月28日午前10時37分撮影
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2007年1月28日/〈津屋崎の四季〉050・津屋崎の「海と山と野の冬景色」

2007-01-28 04:53:03 | 風物
 福津市津屋崎の「海と山と野の冬景色」を、カメラでスケッチしてみました。

 白い砂が美しい浜辺に、玄界灘の波が静かに寄せています。福津市勝浦から福岡県宗像市神湊方面を望む勝浦海岸です=写真①=。


写真①:白い砂の浜辺が美しい勝浦海岸(向こうは宗像市神湊方面)
     =福津市勝浦で、2007年1月20日午後0時28分撮影

 冬の朝日は、宮地岳(標高182㍍)から昇り、津屋崎の夜明けを告げます=写真②=。


写真②:山容のシルエットが朝日で浮かび上がる宮地岳
     =福津市在自で、06年12月22日午前7時49分撮影

 雨上がりの朝、空に懸かる虹は、冬枯れの山野に彩りを添えてくれます=写真③=。


写真③:冬枯れの山野に彩りを添える虹(向こうは末広方面)
     =福津市在自で、07年1月22日午前7時42分撮影

 福津市渡の福岡県指定鳥獣保護区・「津屋崎干潟」。生息数が世界的に少ないとして環境庁から絶滅危惧種に指定されているクロツラヘラサギ(トキ科)をはじめ、冬の渡り鳥の安心できる越冬地です。大きく広がった干潟は、野鳥たちの貴重な餌場と憩いの場であり、津屋崎の人たちにも誇れる自然遺産です。


写真④:「津屋崎干潟」で餌を採るクロツラヘラサギの群れ(中央の白い野鳥)とカモ類
     =福津市渡で、07年1月21日午前8時50分撮影
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2007年1月27日〈津屋崎の野鳥〉060:ヒレンジャク

2007-01-27 15:11:58 | 福津市津屋崎の野鳥
写真①:住宅2階屋根上のテレビアンテナにびっしり止まったヒレンジャクの群れ
     =福津市新東区で、2007年1月27日午前8時6分撮影

 曇り空の1月27日朝、愛犬の散歩からの帰り、福津市新東区の自宅近くまで戻った時に気付きました。目の前にある住宅2階屋根上のテレビアンテナに、ヒレンジャク(レンジャク科)の群れがびっしり止まっているではありませんか=写真①=。

 「チリリリ」と細い声で、しきりに鳴いています。そばの電線に止まっているのも含めて数えると、53羽もいました。まだ薄暗かったうえ、アンテナまでの距離が遠く、ブドウ色の体や、黒くて先端が赤い尾の色合いがはっきり撮れなかったのが残念です。いったん帰宅し、双眼鏡でよく観察しょうと現場に戻ってみたら、もう飛び去った後でした。

 私の野鳥観察ノートの記録によると、津屋崎では1989年(平成元年)3月10日午前9時、当時住んでいた天神町の自宅隣家のアンテナに10羽が止まっているのを見て以来の再会です。この年には、2月7日午前10時15分に自宅庭でピラカンサの実を啄ばんでいる8羽を初確認したほか、3月7日午前9時10分に自宅近くの新川端の電線に止まった20羽を観察していました。

 冬鳥で、体長17㌢。太った感じの体で尾は短く、頭に冠羽があります=写真②=。同じレンジャク科で尾の先端が黄色のキレンジャク(体長19㌢)より小さい。常に群れで行動します。


写真②:太った感じの体で尾は短く、頭に冠羽があるヒレンジャク
     =福津市新東区で、1月27日午前8時7分撮影
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2007年1月27日/〈津屋崎の四季〉049・宮地嶽神社「奥之宮八社めぐり」の続き

2007-01-27 03:58:35 | 風物
 1週間前の1月20日、宮地嶽神社(福津市宮司)の「奥之宮八社めぐり」 を紹介した続きです。八社の参拝を兼ねた〝境内ハイキング〟の参考にして下さい。

 宮地嶽神社境内の奥に鎮座する八社のうち、恋をかなえるという六番社・「濡髪大明神」の西側に、〈陰陽石〉=写真①=があります。注連縄が張られた陽石の東隣に、陰石が鎮座。〈陰陽石〉の両脇にある二つの立て札には、「子孫繁栄 祓除災厄 陰陽石」、「夫婦円満 和合守 和合みくじ ◎社務所で授与しています」と書かれていました。


写真①:「子孫繁栄 祓除災厄」、「夫婦円満」の立て札が両脇にある〈陰陽石〉
     =福津市宮司の宮地嶽神社奥之宮で、2007年1月17日午後1時39分撮影

 かまどと火除けの神とされる七番社・「三宝大荒神」の拝殿前には、〈お焚きあげかまど〉=写真②=が設けてあります。そばの立て札には「一心に願いを込めて特別の祈祷線香をかまどに焼(く)べると願い事が成就されると云われております。初穂料一本六〇円」と書かれています。かまどの下を見ると、線香を焼くロウソクが1本、炎を揺らしていました。


写真②:祈祷線香をかまどにくべると願い事が叶うという〈お焚きあげかまど〉
     =宮地嶽神社奥之宮で、07年1月18日午前9時55分撮影

 「三宝大荒神」」拝殿の西側に、なぜか〈水神様〉の小さな社があります。「三宝大荒神」は、その名のとおり荒々しい火の神様で、火伏せの霊力があることから、古来〈かまど〉の近くに祀られてきています。今では、台所の神様として広く信仰され、〈三宝〉とは日常生活に欠かせない火・土・水ともいわれることから、そばに水神様がお祀りされているのでしょうか。西隣にある奥之宮稲荷神社社務所の若い女性に、水神様が鎮座されている理由を尋ねましたが、「さあ?」と、首を傾げられてしまいました。


写真③:社の前に彫刻の龍の口から水が流れ出る手洗いがある〈水神様〉
     =宮地嶽神社「奥之宮八社」で、07年1月18日午前9時54分撮影

宮地嶽神社(福岡県福津市宮司):◆交通アクセス=〔電車・バスで〕西鉄宮地岳線宮地岳駅下車、徒歩10分。JR鹿児島線福間駅下車、西鉄バス津屋崎橋行きか、神湊波止場行きで10分の「宮地岳宮前」で下車し、徒歩5分〔車で〕九州自動車道古賀インターから約20分。駐車台数1200台。問い合わせは、宮地嶽神社(0940-52-0016)へ。

宮地嶽神社「奥之宮八社」
   宮地嶽神社「奥之宮八社」の位置図
      (ピンが立っているところ)
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