写真①:大勢の観光客が行き交う「水木しげるロード」
=鳥取県境港市の本町アーケード商店街で、2012年9月16日午後2時5分撮影
〈出雲・町歩きスポット〉8
:水木しげるロード
出雲旅行の最終コースは、島根県安来市の「足立美術館」から再び観光バスに乗り、9月16日午後1時すぎ、漫画家水木しげる氏の古里・鳥取県境港市へ入りました。お目当ては、同氏の漫画に登場する139体の妖怪たちがブロンズ像になって出迎え、今や大人気の「水木しげるロード」=写真①=です。JR境港駅前から本町アーケードまでの約8百㍍で、歩くと約15分かかります。平成5年7月にオープンした通りの上には、「祝2,000万人達成 水木しげるロード」の懸垂幕が晴々しく懸かっていました。平成24年5月4日、入込客数が2,000万人を突破したという。
水木氏の代表作『ゲゲゲの鬼太郎』の立体ブロンズ=写真②=も、通りの歩道わきにありました。
写真②:通りの歩道わきにある「ゲゲゲの鬼太郎」の立体ブロンズ
=「水木しげるロード」で、16日午後2時10分撮影
ずるくて、怠け者の「ねずみ男」の妖怪立体ブロンズ=写真③=は、大正川に架かるコンクリート橋の欄干に寝そべっています。
写真③:ずるくて、怠け者の「ねずみ男」の妖怪立体ブロンズ
=「水木しげるロード」で、16日午後2時5分撮影
なんと、「妖怪神社」=写真④=もあり、人だかりがしていました。神社は、水木しげるロードにいる妖怪たちの古里として、妖怪たちが住みやすい自然環境を守り育てようと、民間の街づくり会社(株)「アイズ」が2000年元旦、建立し落成入魂式を挙行。御神体は、高さ3㍍の黒御影石と樹齢3百年の欅(けやき)を組み合わせてあり、鳥居は空を飛べることから鬼太郎の乗り物として活躍している妖怪・「一反木綿」をデザインしています。
写真④:妖怪たちの古里として建立された「妖怪神社」
=「水木しげるロード」で、16日午後2時20分撮影
一度は死んでしまったが、わが子を心配するあまり自らの魂を死者の左目に乗り移らせ蘇生したという妖怪・「目玉おやじ」=写真⑤=も、「妖怪神社」に祀られていました。
写真⑤:魂を死者の左目に乗り移らせ蘇生したという妖怪・「目玉おやじ」
=「妖怪神社」で、16日午後2時20分撮影
「水木しげるロード」沿いの歩道わきには、幽霊屋敷風の鳥取銀行のキャッシュコーナー=写真⑥=も設置。お堅い銀行さんまでが、軟らか頭で町興しに協力しているのがいいですね。
写真⑥:鳥取銀行のキャッシュコーナー
=「水木しげるロード」で、16日午後2時5分時撮影
「目玉おやじのキャラメル」=写真⑦=など妖怪漫画のキャラクターのお菓子を、お土産に買いました。
写真⑦:お土産に買った「目玉おやじのキャラメル」などのお菓子
=拙宅で、17日撮影
「水木しげるロード」をあとにして、観光バスで山陽新幹線岡山駅に向かいました。途中、海産物のショッピングに立ち寄った大漁市場「なかうち」(境港市竹内団地)の前にも、妖怪たちの看板=写真⑧=が掲げられていました。水木しげる氏が、同市の町興しと観光にいかに貢献しているかがよく分かりました。ヒット漫画の力は、偉大です。
写真⑧:大漁市場「なかうち」の前に掲げられた妖怪たちの看板
=境港市竹内団地で、16日午後4時50分撮影
(おわり)