写真①:講演会場の国登録有形文化財『藍の家』(旧上妻家住宅)
=福津市津屋崎で、2007年6月16日午後1時48分撮影
聴きに来て下さい
きょう
『藍の家』で講演会
――『津屋崎千軒そうつこう』も差し上げます
きょう10月27日は、朝から大わらわです。
午後2時から4時まで、福津市の「津屋崎千軒民俗館『
藍の家』」=写真①=で、私が加入している津屋崎の町興し住民ボランティア団体「津屋崎千軒 海とまちなみの会」(略称・「海とまちなみの会」、会員66人)が、〈第2回市民対象公開講座〉(入場無料)を開くためです。
講座は、「海とまちなみの会」が「福津市住みよいまちづくり推進企画・郷育カレッジ認定講座」として企画し、江戸時代から〈津屋崎千軒〉と呼ばれて栄えていた津屋崎の町並みの歴史的意義や、海上交易の文化を学ぶ連続講座の2回目です。山田由香里・長崎総合科学大学工学部建築学科准教授(日本建築史専攻、工学博士)に、「国登録有形文化財『藍の家』を活かした町並みづくり」の演題でお話ししていただきます。
山田先生は、『藍の家』の国登録有形文化財申請の建物所見を書かれており、『藍の家』が9月21日、国の文化審議会から登録有形文化財とするよう文科相に答申され、福津市初の「国登録有形文化財」となることから、『藍の家』が評価された点や同文化財制度のメリットを活かした今後の津屋崎の町並みづくりについて講演。終了後は、会場で「海とまちなみの会」会員と懇談されます。
ということで、受講者50人を『藍の家』1階に収容できるように、座敷の前の広土間に臨時の舞台座席を午前9時から男性会員4人で行います。中庭の倉庫から木材や土台を運ぶ力仕事で、1時間かかります。
入場受け付けは、午後1時30分から行いますが、受講者には「海とまちなみの会」会員が町歩き調査して手作りした津屋崎千軒まちなみ散策地図『津屋崎千軒そうつこう』(A2判、解説、イラスト付きカラー2㌻)=写真②=を差し上げます。計1万部を発行、30日からの市民や観光客への無料配布より一足早く入手できます。
写真②:津屋崎千軒まちなみ散策地図『津屋崎千軒そうつこう』
=福津市津屋崎で、10月26日撮影
『津屋崎千軒そうつこう』の特色は、下記の通りです。どうぞ入手し、ご利用下さい。
津屋崎千軒まちなみ散策地図・
『津屋崎千軒そうつこう』の特色
※
「そうつこう」は津屋崎弁で「歩き回ろう」の意味。
古くて懐かしい〈津屋崎千軒〉の見所を満載
江戸時代から栄えた〈津屋崎千軒〉の町並み案内人として、明治の紺屋・
『藍の家』(
国登録有形文化財)をはじめとした古民家や、神社、仏閣、九州一の塩田跡、民間信仰の
庚申塔(こうしんとう
〝貝寄せの浜〟など津屋崎の誇りある歴史と文化を、生活者の視点からカラーイラストや解説入りで紹介した手引きです。このマップを手に、
津屋崎の町並みを〝そうついて〟下さい。
(町興しボランティア団体「津屋崎千軒 海とまちなみの会」)
1.旧町名を表記・・海上交易で発展した港町らしく「東魚町」、「浜の町」、「沖町」
2.方言を重視・・「そうつこう」、「オガンタン」、「マテズマ」
3.動物と植物も自然遺産・・世界で約1600羽しかいない
クロツラヘラサギの越冬地。
〝生きた化石〟カブトガニの生息地、
ウミガメが産卵する砂浜、海岸植物・ハマボウ。
吹き寄せる貝の多さで全国に知られる
「貝寄せの浜」
4.
レトロ調・・竹下夢二風のロマンチックなカラーイラスト、方位表示も昔風。
映画「三丁目の夕日」時代調のレトロでダンディーな洋服店看板
5.昔の記憶を呼び覚ます・・・福間―津屋崎を走った
「馬車鉄道跡」、
九州一の塩田跡」
6.庶民の信仰・・
「庚申塔」と三尸(さんし)の虫、「地蔵堂」、「大師堂」
7.隠れた名物、名所・・
「東郷平八郎元帥のラベル入りビール」古博多人形の面影を伝える福岡県特産民芸品・
「津屋崎人形」四十七士の墓がある
「新泉岳寺」
8.津屋崎の有名人・・波折神社や浜のお大師様に
「〝幻の看板絵師〟・津崎雲山の絵馬」が掲げてある
9.だれも知らないスポットをあなただけにお教えします・・レトロなレンガの門、毎月
5日間しか開かないギャラリー、
秘密の小径(こみち)・オガンタンの坂道
10.津屋崎の歴史を語り伝える・・津屋崎の漁場拡張を黒田藩に訴えた
「義民六人士」を
祀る
「教安寺」と
「波折神社」、初代黒田藩主・黒田長政公の
柩を垣根で守り、位牌を祀る
「善福寺」(〝垣の内観音〟)や、
黒田如水の弟・養心の屋敷があった「殿屋敷跡」。元藩士で酒造業を始めた「佐治家跡」
11.津屋崎千軒通りの約60店舗を色分けして網羅・・食事の店、商店、工房、宿
12.
会員の手作り・
津屋崎人形師の娘さんのデザイナーらがマップをデザイン、『藍の家』で染めた
藍染めのカブトガニと
クロツラヘラサギが表紙を飾る
以上
表紙を飾る藍染めのクロツラヘラサギやカブトガニ=写真③=は、女性会員らの力作です。
写真③:藍染めのクロツラヘラサギやカブトガニに飾られた『津屋崎千軒そうつこう』の表紙
=福津市津屋崎で、10月26日撮影
町並み散策の際には、『津屋崎千軒そうつこう』を八つ折り=写真④=にして携帯すると、便利です。
写真④:八つ折りにして一番上になる藍染めのクロツラヘラサギ
=福津市津屋崎で、10月26日撮影
津屋崎千軒民俗館『藍の家』」(福岡県福津市津屋崎新町):◆
交通アクセス=〔電車・バスで〕JR鹿児島線「福間」駅下車、西鉄バス「津屋崎橋行き」に乗り、「商工会津屋崎支所前」下車、徒歩3分〔車で〕九州自動車道古賀インターから国道495号線経由で約25分。駐車場あり。問い合わせは、同『藍の家』(℡0940-52-0605=午前10時―午後4時)へ。
「津屋崎千軒民俗館『藍の家』」位置図
(ピンが立っている所)