写真①:天領日田を代表するスポット・豆田町の古い町並み
=大分県日田市の「豆田みゆき通り」で、2013年2月7日午後3時35分撮影
きょう2月9日から、〈大分・町歩きスポット〉シリーズの続編「天領・日田観光」を掲載します。
〈大分・町歩きスポット〉 6
:豆田町
大分県日田市へ2月7日、家族で1泊旅行しました。日田は、江戸時代から幕府直轄領の天領として栄えた町です。このうち江戸初期の寛永16年(1639年)、日田御役所(日田陣屋)が置かれた豆田(まめだ)町=写真①=は町人の町で、往時の地割りや伝統的な建物が残っており、平成16年に10.7㌶の地域が国の重要伝統的建造物群(重伝建)保存地区に選定されています。
地元の町並み保存団体・「豆田町伝建保存会」のメンバー16人が平成24年12月1日、福津市津屋崎で開催された「第35回全国町並みゼミ福岡大会」第5分科会に参加。その分科会の運営を私が所属している「津屋崎千軒 海とまちなみの会」が運営し、江戸時代から繁栄して〈津屋崎千軒〉と称された町並みの見学ガイドを担当したことから、以前訪れていた豆田町を再訪したくなり、マイカーで日田へ出かけました。
豆田町では、江戸中期の明和9年(1772年)や明治13年(1880年)、同20年(1887年)の大火を契機に、茅葺の町家が瓦葺で木部を土で塗り込める「居蔵造り」に改築。重伝建保存地区南部にあり、製蠟業や酒造業などを営んだ大規模商家・「草野家住宅」=写真②=は、明和9年大火後に建てられた漆喰塗大壁で防火性の高い「居蔵造り」町家として国の重要文化財に指定されています。
写真②:国指定要文化財の大規模商家・「草野家住宅」
日田市では、周囲の山々から流れ出る豊富な水が集まって筑後川となることから、〝水郷日田〟としても有名。豆田町の町家の間を流れる水路=写真③=も、清流です。
写真③:豆田町の町家の間を流れる水路
「草野家住宅」の隣にある「天領日田資料館」(入館料310円)=写真④=には、天領で栄えた町人文化を今に伝える文人画や書、屏風などが展示されていました。
写真④:文人画や書、屏風などが展示されている「天領日田資料館」