吉村青春ブログ『津屋崎センゲン』

“A Quaint Town(古風な趣のある町)・ Tsuyazaki-sengen”の良かとこ情報を発信します。

2013年10月28日/〈詩〉007:秋ノ日ノ海辺デ語リカケル〝ピノキオ〟

2013-10-28 21:40:08 | 

写真:秋ノ日ノ海辺デ語リカケル〝ピノキオ〟

    =福岡県糸島市志摩芥屋で、2013年10月28日午前11時20分撮影

 

秋ノ日ノ海辺デ語リカケル〝ピノキオ〟

                                   吉村 青春

 

人間タチヨ

 

ナゼ、ソノヨウナ身ノ周リノ小サナ利害ダケデ動クノデスカ

 

コノ大キナ海原ヲ見ナサイ

 

澄ンダ青空ノ雲ノ清々シサヲ思イナサイ

 

モット大キナ心デ生キテミナサイ

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2011年10月14日/〈詩〉007・本当にやりたいことは

2011-10-14 05:54:51 | 

  本当にやりたいことは

 

               吉村 青春

  1

本当にやりたいことは (なん)なのか

自分がやりたいことは (なん)なのか

子供のころに楽しかったこと

これまで得意だったこと

わくわくすること 生き生きすること

それが自分に納得できること

それをやったら喜ばれること

本当にやりたいことをやればいい

 

  2

本当にやりたいことは (なん)なのか

自分がやりたいことは (なん)なのか

子供のころに(あこが)れたこと

これまで夢中になったこと

わくわくすること 生き生きすること

それが自分の苦にならないこと

それをやったら明るくなること

本当にやりたいことをやればいい

 

  3

本当にやりたいことは (なん)なのか

自分がやりたいことは (なん)なのか

子供のころに好きだったこと

これまで飽きなかったこと

わくわくすること 生き生きすること

それが自分の性分(しょうぶん)に合っていること

それをやったら時間を忘れること

本当にやりたいことをやればいい

 

  4

本当にやりたいことは (なん)なのか

自分がやりたいことは (なん)なのか

子供のころに志したこと

これまで温めてきたこと

わくわくすること 生き生きすること

それが自分の生き方に合っていること

それをやったら張り合いのあること

本当にやりたいことをやればいい

                       (2003年10月22日作詩)

 

*アメリカのカリスマ実業家、スティーブ・ジョブズ氏が10月5日、ガンのため56歳の若さで亡くなりました。

 

彼は、次のような名言を残しています。

 

そして最も重要なのは、自分の心と直感を信じる勇気を持ちなさい。それはどういうわけかあなたが本当になりたいものをすでによく知っているのだから」

 

すばらしい仕事をするには、自分のやっていることを好きにならなくてはいけない。まだそれをみつけていないのなら、探すのをやめてはいけない」

 

あなたの時間は限られている。だから他人の人生を生きたりして無駄に過ごしてはいけない」

 

 彼の訃報に接し、自作詩「本当にやりたいことは」を読み返し、心の中で針路を再確認しました。

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2007年03月26日〈詩〉006:「我々の誇りある町並みは消されぬ」

2007-03-26 09:34:21 | 

写真①:白壁の家が残る〈津屋崎千軒通り〉の町並み(右は明治創業の「豊村酒造」)
     =福岡県福津市新町で、2005年8月12日午後4時撮影

我々の誇りある町並みは消されぬ
                                          吉村青春

ここが〈津屋崎千軒〉の入り口だ
宮地岳線が廃されても
我々の誇りある町並みは消されぬ

ここが〈津屋崎千軒〉だ
西鉄が宮地岳線津屋崎駅を廃止しても
我々は誇りある町並みを残していく

ここ津屋崎は
昔から
人の行き交う道にあり
人と物が集まる〈海の駅〉だった

奈良の都から大宰府に下った
大伴坂上郎女は
天平のその昔
ここ津屋崎の海沿いを走る
大宰府から都へ通じる古代の官道を
勝浦の名児山を越え
都へと戻る時に
恋の歌を詠った

平安のその昔
中国から宋の貿易船が入港していた
ここ津屋崎には
綱首と呼ばれる
中国の貿易商人も住んでいた

そして
江戸のその昔
ここ津屋崎は
九州一の塩田が拓かれ
黒田藩の交易港とされ
筑前最大の港となった
五十集船が塩荷や米を博多へ運び
金物・荒物を帰り荷に載せ
商家が並ぶ町並みは
〈津屋崎千軒〉の名で呼ばれ
明治まで栄えた港町だった

ここが〈津屋崎千軒〉だ
日本の国が
福岡県が
福津市が
西鉄が
宮地岳線津屋崎駅を消しても
誇りある町並みは我々が残していく

我々の町並みは消えず
我々と友や仲間の手で
子や孫の代へ残していく

ここ〈津屋崎千軒〉は
古い歴史と文化を伝える
我々の誇りある町並みだ
我々はこの町並みを残していく
〈津屋崎千軒〉の町並みは消されぬ



〔注〕
* 大伴坂上郎女(おおとものさかのうえのいらつめ)
* 名児山(『万葉集』巻第六では「なごやま」と読ませている。なちごやま)
* 綱首(ごうしゅ)
* 五十集船(いさばぶね)


写真②:西鉄「津屋崎駅」(右側が駅舎)ホームへ入る電車
     =福津市天神町で、2006年7月15日午前11時10分撮影

「津屋崎千軒新聞」創刊号無料配布のお知らせ
「津屋崎千軒 海とまちなみの会」(略称・「海とまちなみの会」)
発行した「津屋崎千軒新聞」創刊号「春」号を23日から福津市の「津屋崎千軒民俗館『藍の家』」(℡0940-52-0605=営業時間10:00~16:00)をはじめ、市内各所で無料配布しています。町並みの歴史や文化と、粋な店、幻の逸品などを特集し、〈津屋崎千軒〉通りの地図に、歴史的な建物の懐かしい写真が撮れる場所や古民家をイラスト入りで紹介した〈津屋崎千軒懐かし博物館マップ〉付きです。残り部数が少なくなり、29日までに増刷の予定です。

ご入会案内=「海とまちなみの会」は、〈津屋崎千軒〉通りの活性化を目指し、福津市津屋崎と市内外の男女約30人が07年2月16日設立しました。江戸時代から港町として栄え、〈津屋崎千軒〉と呼ばれた古い町並みの保存と、海辺の自然保護を図ります。ご入会(年会費千円)申し込みは、会長の吉村勝利(〒811-3304 福岡県福津市津屋崎369-14。E-mail:yosi3019@sage.ocn.ne.jp)が、お受けしています。◇例会案内=4月12日(木)19時、『藍の家』。

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2006年10月28日〈詩〉005・母さんの風邪治し

2006-10-28 06:43:00 | 
母さんの風邪治し

シュン、シュン、シュン
と火鉢にかけた薬缶のお湯が沸く

襖を閉めた座敷の布団で
僕は寝ている
風邪を引いて
39 度の熱がある
扁桃腺が腫れてしまったのだ

母さんが
額に氷のうを載せ
玉子酒を造って
飲ませてくれた
体の芯から温かくなった

シュン、シュン、シュン
と薬缶のお湯が沸く

座敷が蒸気で柔らかくなり
なんだか咽の腫れも引いたよう

母さん ありがとう
体がほてってきたよ
汗がいっぱい出てきた

あとは
母さんが買ってくれたバナナと
おかゆを食べれば
明日(あした)は元気に
学校に行けるね

シュン、シュン、シュン
と薬缶のお湯が沸く

僕がひざ小僧を打って痛い時に
痛いの 痛いの 飛んで行け
と母さんがお呪(まじな)いを言ったら
ひざの痛みがすぐなくなったように
シュン、シュン、シュン
と薬缶のお湯が沸く部屋で
母さんの手当てを受けたら
僕の高熱はすぐ退いていく

僕には
やっぱり
母さんの風邪治しが
一番効く
            
               
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2006年09月05日〈詩〉004:夜明け

2006-09-05 10:09:59 | 
●写真:朝靄棚引く在自山=2006年7月25日午前5時55分撮影


 夜明け            
               
山並みの向こうの
うろこ雲に
ピンクのライトが
ぽっと点った

宮地岳(みやじだけ)
在自山(あらじやま)
対馬見山(つしまみやま)
その稜線が連なり
黒い屏風を衝い立てた

ごらん
もうすぐ
津屋崎の夜明けだ

蝙蝠の飛び交う
田んぼの
稲も
ビニールハウスも
まだ眠っている

梅雨明け近い夏の
静かな朝は
一羽の白鷺とともに
田園に舞い降りる
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2006年09月03日〈詩〉003・野いちご摘み

2006-09-03 04:48:06 | 
 野いちご摘み

野いちご 野いちご        
真っ赤な実
野みちのわきの白い花
しばらくぶりに通ったら
いつのまにか
実が熟れた

野いちご 野いちご        
ちっちゃな実
赤いつぶつぶ詰まってる
野いちご摘みは楽しいな
いつのまにか
日が暮れた

野いちご 野いちご        
真っ赤な実
一つ食べたらおいしいな
だけど二つ目酸っぱいな
野いちご摘みで
日が暮れた
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2006年09月02日〈詩〉002・MARRON(マロン)、メロン、ペロン

2006-09-02 09:35:45 | 
 MARRON(マロン)、メロン、ペロン               

シェルティのMARRON(マロン)は
やんちゃな2才
鼻すじ通った
王子さま

王さまによく似て
メロンが大好き
ペロ、ペロ、ペロンと
いただきます
マロン、メロン、ペロン
ペロン、メロン、マロン

お后(きさき)さまはおかわいそう
なんと、メロンが大嫌い
そっくりマロンにプレゼント
マロン、メロン、ペロン
ペロン、メロン、マロン


●写真:愛犬マロン=福津市津屋崎の自宅で、2006年3月25日午後5時撮影
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2006年08月11日〈詩〉001:陽だまりの雀=05年10月16日作

2006-08-11 17:26:27 | 

〈陽だまりの雀〉
            
               
小春日和の お家(うち)の屋根に
雀が50 羽(ぱ) 飛んできた
ポカポカ瓦に 散らばって
みんな揃って 身づくろい
 チュルルン チュルルン
チュルルンパ
 ソレ
 チュルルン チュルルン
チュルルンパ

秋の夕日が 落ちないうちに
陽だまり雀は お祭り騒ぎ
小首傾げて 翼を広げ
口をそろえて 大合唱
 チュルルン チュルルン
チュルルンパ
 ソレ
 チュルルン チュルルン
チュルルンパ

チュンチュン チュルルン
チュルルンパ
チュルルン チュルルン
チュルルンパ

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