写真①:「津屋崎千軒民俗館・『藍の家』貝シリ-ズNo.4テングニシと卵(ウミホオズキ)」と表記された藍染めタオル
=福津市津屋崎3丁目の「貝寄せ館」で、2012年5月20日撮影
貝寄せの浜・「貝寄せ館」物語 31
:『藍の家』貝シリ-ズNo.4タオルも発見
津屋崎千軒民俗館・『藍の家』貝シリーズ製作No.4
テングニシの藍染めタオルを展示、4作品がそろいました
――〈貝寄せ館〉
福津市津屋崎3丁目(天神町)にある「海とまちなみの会」の事務所・〈貝寄せ館〉に、旧「津屋崎町街並み保存協議会」が活動資金を得るため、津屋崎千軒民俗館・『藍の家』貝シリ-ズとして平成6年(1994年)に製作・販売したNo.1~3の藍染めタオル(長さ約82㌢、幅約35㌢)を先に展示していましたが、シリ-ズNo.4の藍染めタオル「テングニシと卵(ウミホオズキ)」=写真①=を5月20日、新たに展示しました。
大賀康子・「海とまちなみの会」会員(福津市津屋崎4)が購入、保存されていた1枚を〈貝寄せ館〉に寄せられたもので、巻き貝のテングニシとその卵嚢(らんのう)である海酸漿(ウミホオズキ)が鮮やかに描かれた図柄です。保存状態がよく、柴田治・旧「津屋崎町街並み保存協議会」事務局長のデザイン力の素晴らしさを感じさせられます。
テングニシは、昔は「津屋崎橋」の橋脚や内海(「津屋崎干潟」)でも見られました。昭和30年代ごろまでは、木切れに付いた海酸漿が鮮魚店等で売られており、酸漿にして口に含むと妙に磯臭かったと少女時代の思い出を話す人もおられます。館内に展示されている実物のテングニシ=写真②=、その卵嚢の海酸漿=写真③=と藍染めタオルにデザインされた図柄と見比べてお楽しみ下さい。
写真②:「貝寄せ館」に展示された「テングニシ」、写真③:海酸漿
=4月3日撮影
これで、『藍の家』シリ-ズNo.1「アオイガイ」と、No.2「ヒオウギガイ」、No.3「ウラシマガイ」、No.4「テングニシ」の藍染めタオル4点が館内にそろいました。並べて掲示した様は壮観です=写真④=。
写真④:並べて掲示された『藍の家』貝シリ-ズの藍染めタオル(左からNo.4「テングニシと卵(ウミホオズキ)」、No.2「ヒオウギガイ」、No.3「ウラシマガイ」)
=「貝寄せ館」で、5月20日撮影