吉村青春ブログ『津屋崎センゲン』

“A Quaint Town(古風な趣のある町)・ Tsuyazaki-sengen”の良かとこ情報を発信します。

2010年2月27日/〈津屋崎の四季〉529・アンズの開花早まる

2010-02-27 10:16:50 | 風物
写真①:住宅の庭先で咲き誇るアンズの花
     =福津市津屋崎2丁目で、2010年2月27日午前9時50分撮影

 福津市津屋崎は27日朝、どんよりとした空模様。少し風があり、花粉症の身には不適切な天気です。

 そんななか、細君がいい匂いがするわね、と指差したご近所の庭先のアンズ(バラ科)がピンクの花を数多く開いていました=写真①=。

 このアンズは、09年は2月26日に一輪の花が咲いただけだったのに、今年は開花がぐっと早まった感じですね。ここ数日の異常な暖かさで、枝先にびっしりと花を付けています=写真②=。

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写真②:枝先にびっしりと花をつけたアンズの庭木
     =福津市津屋崎2丁目で、27日午前9時55分撮影
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2010年2月26日/〈日記〉383・周防大島を訪ねて

2010-02-26 05:40:50 | 日記
写真①:星野哲郎の写真やグッズが並ぶミュージアムショップ
     =山口県周防大島町の「星野哲郎記念館」で、2010年2月5日午前11時50分撮影

 2月5日、山口県光市室積(むろづみ)の白壁の町家が並ぶ「海商通り」や、江戸時代の繁栄ぶりがしのばれる柳井市の「柳井津・白壁の町並み」を訪れたあと、瀬戸内海にある周防大島へドライブしました。

 周防大島の訪問先は、二つありました。一つは、日本音楽著作権協会会長、日本作詩家協会会長などを歴任した作詞家・星野哲郎=写真①=の作品や、生い立ちなどの資料を展示している「星野哲郎記念館」=写真②=です。

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写真②:「星野哲郎記念館」が設けられている周防大島町東和庁舎
     =山口県周防大島町で、2月5日午後0時25分撮影

 星野(本名有近哲郎)は大正14年(1925年)、周防大島町生まれの84歳。「みだれ髪」(歌手・美空ひばり)や、「雪椿」(小林幸子)、「風雪ながれ旅」(北島三郎)、「兄弟船」(鳥羽一郎)、「アンコ椿は恋の花」(都はるみ)など数々のヒット曲を生み出しています。私はかねて、「日本レコード大賞」や「日本作詞大賞」に輝いたこの大作詞家が育った郷里を訪ね、作詞の秘密を探ってみたいと思っていました。

 「星野哲郎記念館」では、半世紀を超える作詞活動の膨大な作品が紹介されており、「昔の名前で出ています」(小林旭)など、カラオケで歌えるなじみの曲がメジロ押し。星野が作詞した「三百六十五歩のマーチ」のヒットで紅白歌合戦に出場した愛弟子・水前寺清子の「歌手生活45周年展」も開催されていました。


 もう一つの訪問先は、「宮本常一記念館」=写真③=でした。日本を代表する民俗学者の一人、宮本常一(みやもと・つねいち)の足跡を偲びたかったからです。

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写真③:ドーム型の屋根の「宮本常一記念館」(左側の建物)
     =山口県周防大島町で、2月5日午後1時撮影

 宮本は、明治40年(1907年)、周防大島町に生まれ、昭和56年(1981年)に73歳で死去。戦前から高度成長期まで日本各地の村や島をフィールドワークし、〝旅する巨人〟と評され、『忘れられた日本人』、『塩の道』などの著書で知られています。被差別の民や底辺での生活者を温かなまなざしでとらえて生活ぶりを記録、人々を明るく励まし、誇りと勇気を与えた敬愛すべき民俗学者です。

 今の観光旅行のあり方が、各地の名所旧跡を訪ね、特産物を賞味して歩く消費型観光から、旅することの意味を自分に問いかける思索・体験型の観光へ移行しつつあるとされている折、宮本の旅する姿は私たちの〈津屋崎千軒〉観光のあり方にも大いに参考になります。

 記念館は、「周防大島文化交流センター」の1階に付設されており、入り口に常設展示「宮本常一がみた山のくらし、海のなりわい 昭和37年の九州情景」の案内看板=写真④=が、立てられていました。館内には、対馬や九州本土で宮本が撮影した風景、船、農民などの写真や収集した民俗資料、文献などのほか、周防大島の民具が収蔵展示されています。

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写真④:「周防大島文化交流センター」入り口に立つ常設展示の案内看板
     =山口県周防大島町で、2月5日午後1時撮影
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2010年2月25日/〈津屋崎の四季〉528・ヘラサギ2羽とクロツラ7羽勢ぞろい

2010-02-25 09:35:39 | 風物
写真①:片足で畑に立つクロツラヘラサギ
     =福津市末広で、2010年2月25日午前8時9分撮影

 福津市末広の畑で25日、冬鳥のクロツラヘラサギ(トキ科)=写真①=7羽と、ちょっと大きいヘラサギ(同)2羽=写真②=が勢ぞろいしてくれました=写真③=。

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写真②:畑でくつろぐ2羽のヘラサギ
     =福津市末広で、25日午前8時8分撮影


 クロツラヘラサギ7羽は09年11月22日以来、ヘラサギ(同)2羽は2月21日以来、いずれも今季、津屋崎に飛来した個体数の確認最多タイ記録。北帰行の前に、津屋崎の野鳥ファンに勢ぞろいのサービスをしてくれたのでしょうか。

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写真③:畑に降りたヘラサギ2羽(左の2羽)とクロツラヘラサギ7羽の群れ
     =福津市末広で、25日午前8時6分撮影
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2010年2月24日/〈今月・来月の行楽・催事案内〉096

2010-02-24 04:26:02 | 行楽催事
写真①:二分咲きになった「寒緋桜」
     =福津市宮司元町の宮地嶽神社境内で、2010年2月23日午後4時40分撮影

〈2月の行楽・催事案内〉追加1

28日、春季大祭(ぜんざい祭)
宮地嶽神社奥之宮・「不動神社」で〝ご開帳〟も
「寒緋桜」も咲き始めました

 早いもので2月も、あと4日で終わり。福津市宮司元町の「宮地嶽神社」奥之宮八社の三番参拝社・「不動神社」では28日、春季大祭(ぜんざい祭)があり、多くの参拝客で賑わいそうです。お不動様を祀る石室内へ入れる〝ご開帳〟もあります。「宮地嶽神社」拝殿前にある二分咲きの「寒緋桜」=写真①=を観て、「〝ご開帳〟―ぜんざいコース」の行楽もよいのでは――。

 春季大祭は、「ぜんざい」をお不動様にお供えし、無病息災・心願成就などの願い事を〝身代わり不動尊〟に祈念する明治時代から始まったお祭り。当時は、地域で収穫したサトウキビや、もち米等から餅や饅頭を作ってお不動様に供え、その砂糖を使って作ったぜんざいを参拝客に振る舞ったのが始まりという。

 28日は、午前9時から午後4時まで、神社社務所前に用意されたテーブルで、小さな餅が二つ入ったぜんざいの無料接待が行われる予定。「不動神社」は、全国最大級の長さ23㍍の横穴式石室古墳・の中に不動尊が祀られており、同日は午前9時から午後4時まで石室内へ入れる〝ご開帳〟もあります=写真②=。

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写真②:「ぜんざい祭」の日程を知らせる張り紙
     =「宮地嶽神社」境内で、23日午後4時35分撮影


宮地嶽神社(福岡県福津市宮司元町):◆交通アクセス=〔電車・バスで〕JR鹿児島線福間駅下車、西鉄バス津屋崎橋行きか、神湊波止場行きで10分の「宮地岳宮前」で下車し、徒歩5分〔車で〕九州自動車道古賀インターから約20分。無料駐車場は、乗用車1200台収容。問い合わせは、宮地嶽神社(0940-52-0016)へ。


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2010年2月24日/〈日記〉382・「メダカのいない小川」なんて

2010-02-24 02:29:29 | 日記
写真①:パワーシャベルも持ち込まれ、工事が本格化した農業用水路
     =福津市的岡で、2010年2月23日午後5時撮影

 ついに始まったか――。散歩の途中に観察するのが楽しみだったメダカの棲む素掘りの水路で、三面コンクリート張り化に向けた「水路整備工事」なるものが本格化していました=写真①=。

 福津市的岡にある畑の周囲の小さな農業用水路です。「ここにメダカがいるのよ」。09年のある日、ご近所の奥さんに教えられ、「えっ、野生のメダカは津屋崎でもほとんど絶滅状態なのでは? 飼育品種のヒメダカが放流されているのかも」と半信半疑で水路をのぞいてみて、その小さな群れを見つけ、目を見張った瞬間の感動が胸の中に残っています。

 私が小学生の昭和30年代は、津屋崎天神町の「新川」や津屋崎小学校近くの素掘りの農業用水路にも、メダカやドジョウが棲んでいました。野草の茎の先に結びつけたミミズを餌にメダカを釣り上げ、喜んだ子供の日々を思い出します。平成の今、メダカ釣りができない津屋崎の子供たちは、かわいそうです。

 さて、この「水路整備工事」は3月25日までに終了とか。2月18日午後、メダカが棲んでいた農業用水路そばに、「水路整備工事」の区域を示す板やポールが立てられているのに気付きました。この辺りは、カワセミやコサギなどの野鳥も飛び交う餌場にもなっています。

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写真②:メダカが棲んでいた農業用水路に設置された「水路整備工事」の区域を示す板
     =福津市的岡で、2月18日午後3時50分撮影

 福津市福間地区の西郷川水系では、淡水魚の生息環境の維持にも配慮した自然に優しい工法による河川整備工事が進められています。しかし、津屋崎地区の小さな素掘りの農業用水路で目立つのは、三面コンクリート化による「水路整備工事」です。水路の底に砂がなくなっては、メダカ(環境省レッドデータブック「絶滅危惧Ⅱ類」指定)やニッポンバラタナゴ(同「絶滅危惧ⅠA類」指定)は生きていけないでしょう。

 小川の底がコンクリート張りになったら、ドジョウの潜るドロ土はなくなってしまうし、カワセミが巣作りする護岸の崖土がコンクリート壁の護岸工事で「整備」されたら、カワセミは繁殖の場を奪われます。魚や野鳥など生物のいない自然になって、人間だけが便利に生きる環境に未来はあるのでしょうか。「メダカのいない小川」なんて、ギスギスした世の中になっていく負の遺産に見えます。
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2010年2月23日/〈津屋崎の四季〉527・朝日射す用水路に

2010-02-23 09:46:53 | 風物
写真①:農業用水路に射しこむ朝日
     =福津市末広で、2010年2月23日午前7時58分撮影

 朝日と夕日、どちらも地球の美しさを演出してくれる光の芸術です。

 福津市末広の畑で23日、農業用水路に射し込んだ朝日も素晴らしい景色をプレゼントしてくれました=写真①=。向こうの畑の地上には、放射冷却で発生した靄が棚引いています。

 その農業用水路をよく見ると、冬鳥のクロツラヘラサギ(トキ科)たちが舞い降りています。水路わきに佇む3羽も含め7羽います=写真②=。遠くて確認できませんが、水路に降りた4羽のうち1羽は、ちょっと大きいヘラサギ(同)かもしれません。

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写真②:農業用水路と畑に姿を見せたクロツラヘラサギの群れ
     =福津市末広で、23日午前7時57分撮影
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2010年2月21日/〈津屋崎の四季〉526・霜の降りた朝、「新堤池」で

2010-02-21 09:17:09 | 風物
写真①:「新堤池」東岸の農道に〝上陸〟したカルガモ
     =福津市的岡で、2010年2月21日午前7時44分撮影

 早朝、冷え込んだ福津市津屋崎では21日、霜が降りました。

 的岡のため池・「新堤池」東岸の農道には、留鳥のカルガモ(カモ科)が〝上陸〟=写真①=。池の中で、冷たくなった足を陸の上で温めていたのでしょうかね。

 池の中には冬鳥のオオバン(クイナ科)1羽が泳いでいます=写真②=。

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写真②:元気に泳ぐオオバン
     =「新堤池」で、21日午前7時46分撮影

 留鳥のバン(クイナ科)=写真③=も、オオバンの近くで3羽が泳いでいました。

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写真②:オオバンより小さく嘴が赤いバン
     =「新堤池」で、21日午前7時45分撮影

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2010年2月20日/〈津屋崎の四季〉525・用水路のクロツラヘラサギ

2010-02-20 09:15:40 | 風物
写真①:用水路に降りたクロツラヘラサギ(左端)とカルガモ
     =福津市末広で、2010年2月20日午前8時17分撮影

 福津市津屋崎は20日朝、寒さが和らぎました。

 末広の田んぼの用水路には、冬鳥のクロツラヘラサギ(トキ科)が、留鳥のカルガモ(カモ科)4羽と降りています=写真①=。

 クロツラヘラサギはしばらくして飛び上がり、用水路の脇へ=写真②=。近くの「津屋崎干潟」が干潮になったため、仲間の2羽と、冬鳥・ヘラサギ(トキ科)1羽の計4羽で、この田んぼや用水路に舞い降りていたようです。

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写真②:用水路の脇へ上がったクロツラヘラサギ
     =福津市末広で、20日午前8時18分撮影
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2010年2月16日/〈津屋崎の四季〉524・ヘラサギ2羽とクロツラヘラサギ6羽

2010-02-16 09:10:43 | 風物
写真①:クロツラヘラサギ6羽と用水路わきに降りたヘラサギ2羽(右端と左から3羽目)    
     =福津市末広で、2010年2月16日午前8時6分撮影

 福津市末広の田んぼの用水路わきで16日朝、冬鳥で同じトキ科のヘラサギ2羽とクロツラヘラサギ6羽が舞い降りているのを撮影しました=写真①=。いずれも津屋崎では今年最多の飛来数確認で、ヘラサギは今季の飛来数でも最多を記録しました。博多湾で越冬中の群れの一部が、移動してきたのでしょうか。

 福津市渡の「津屋崎干潟」では1日朝、クロツラヘラサギが今年最多の5羽、ヘラサギが1羽飛来していることが確認できていました。クロツラヘラサギは09年11月21日朝、今季最多の7羽が「津屋崎干潟」に飛来しており、今年もさらに飛来するか楽しみです。

 この日は曇り空で、餌場の「津屋崎干潟」が干潮になったため、近くの末広の田んぼで休憩しているようです。クロツラヘラサギよりちょっと大きいヘラサギ=写真②=は、目元で識別できます。

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写真②:クロツラヘラサギよりやや大きいヘラサギ(中央)
     =福津市末広で、16日午前8時7分撮影
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2010年2月14日/〈今月・来月の行楽・催事案内〉095

2010-02-14 11:14:55 | 行楽催事
写真①:会場に展示された「海とまちなみの会」作成のポスターや「津屋崎千軒そうつこう」
     =福津市文化会館2階・大研修室で、2010年2月14日午前10時30分撮影

きょう午後1時からカメリアホールで
「第2回30世紀福津フォーラム」公開討論型開催
――「海とまちなみの会」のポスターや地図も展示しています

 「残したい自然と人の営みを… ~今、私たちがやれること! やるべきこと!~」――「第2回30世紀福津フォーラム」公開討論型(主催・同フォーラム実行委員会)が、きょう2月14日午後1時から、福津市津屋崎1丁目の「カメリアホール」(市文化会館)2階の大研修室で開かれます。入場無料。

 「津屋崎干潟」をはじめ福津市の豊かな自然を、30世紀の子供たちに手渡すため、「保全」や「再生」をキーワードに、市民と一緒に考えたいと企画したベントです。私が所属している「海とまちなみの会」では、会場に「〈津屋崎千軒〉のまちなみの特徴」紹介のポスター1枚と、無料配布中のまちなみ散策地図『津屋崎千軒そうつこう』英語・日本語併記版や、21日開催の外国人を観光バス1台で福岡市・天神から招待して、会員や町家の方たちと交流する「津屋崎交流バスツアー」のチラシなどを会場に展示しています=写真①=。

 フォーラムでは、まず北村淳一理学博士(NPO法人流域ネットワーク)が「市民・行政・研究者の協働と実践的保全」の演題で基調講演。午後3時から九州大学(福岡市)や九州工業大学(北九州市)の大学院生らが福津市津屋崎・福間の自然や歴史、文化などについて話す「大学院生・市民が語る福津市の魅力」のあと、同4時20分から鬼倉徳雄・同フォーラム代表(九州大学大学院農学研究院助教、農学博士)がコーディネーターを務め、「30世紀福津フォーラムで市民の想いは届くのか」が行われます。
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