吉村青春ブログ『津屋崎センゲン』

“A Quaint Town(古風な趣のある町)・ Tsuyazaki-sengen”の良かとこ情報を発信します。

2013年11月23日〈エッセー〉022:意見聴取会

2013-11-23 19:55:48 | エッセー

写真①:平成25年4月に改築オープンした佐賀県の「武雄市図書館」

       =2013年4月29日撮影

・連載エッセー『一木一草』

 第22回:2013.11.23

  津屋崎庁舎見学・意見聴取会

 

 津屋崎庁舎について三用途での活用を要望

「津屋崎図書館」「海洋・歴史文化館」「ボランティアセンター」新設を

 福岡県福津市が福間・津屋崎庁舎に組織を分散して配置している分庁方式を改め、全ての部署を福間庁舎へ集約する問題で11月23日、「津屋崎庁舎見学・意見聴取会」を開催。私も津屋崎地区在住の市民として、楽しみの晩酌を後回しにして参加しました。

 この日午後5時から行われた津屋崎庁舎(鉄骨造り3階建て延べ約3,800平方㍍。昭和62年建築)=写真②=の見学では、市民10人余りが市行政経営企画課職員の案内で1,2,3階の庁舎を一巡り。このあと、意見聴取会が3階の会議室で行われました。

  私は、庁舎統合後の津屋崎庁舎の活用について、(1)佐賀県の「武雄市図書館」のようにレンタル販売店大手チェーン「TSUTAYA(ツタヤ)」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)を指定管理者とする「津屋崎図書館」を新設していただきたい(2)「海洋・歴史文化館」(仮称)を建設してほしい(3)「ボランティアセンター」の開設――の三つの用途での活用を要望し、意見書を小山達生市長に手渡しました。

  福津市は、「津屋崎庁舎再生整備計画策定審議会」の委員8人を市都市計画審議会や津屋崎地区郷づくり推進協議会などから選んでおり、25日に1回目の審議会を開き、市民から提出された意見をもとに同整備計画案の答申を市長に得て、2014年3月に整備計画を決定したいとしています。

  

写真②:旧福間町との合併後も旧津屋崎町内で行政窓口として使われている福津市・「津屋崎庁舎」

 ◆私の意見書の全文は、以下の通りです。

  私は福津市津屋崎2丁目に住む吉村勝利と申します。生まれも育ちも津屋崎です。

 平成7年(1995年)、全国紙の新聞社の鹿児島支局長から山口総局長に転任する際、鹿児島県知事から県のPRなどを目的に制定した「薩摩大使」を委嘱され、以来、山口総局長に転任後も俳優の高橋英樹さんやAKB48の柏木由紀さんら全国に4百人いる「薩摩大使」の一人として、森伊蔵を始め薩摩焼酎の美味しさや霧島温泉など鹿児島の観光PRを続けております。

  山口総局長に転任以降と編集局次長に就任した7年間は、山口県の宇部、山口市など6市で、また福岡県の甘木、前原、宗像、福津の4市で、地元自治体などの地域おこしに新聞社が貢献するイベントの「移動支局」を企画、町興しシンポジュウムや特産品販売などを展開、多数の市民に来場いただき、〝編集局の事業部長〟と称されました。

 新聞社を定年退職後は、平成19年(2007年)に町興しのボランティア団体として創立された「津屋崎千軒 海とまちなみの会」の会長として、観光ボランティアガイドを7年間続けています。平成24年(2012年)3月からは津屋崎千軒通りに観光ガイド拠点事務所の「貝寄せ館」を市民の募金協力によって開設し、飛び込みの観光客にも対応できる常駐ガイドとして活動しています。また、津屋崎の歴史と自然のガイド本、『津屋崎学』を刊行し、福津市の郷育講座で「津屋崎千軒の卯建と鏝絵の町家巡り」の講師を務め、福津市の宝というべき歴史・文化遺産や自然の素晴らしさをPRしております。

 以上の経験から、庁舎統合後の津屋崎庁舎の活用について、次の三つの用途での活用を要望します。

(1)カルチュア・コンビニエンス・クラブを指定管理者とする「津屋崎図書館」の新設

(2)「海洋・歴史文化館」の建設

(3)「ボランティアセンター」の開設

以下、その理由を具体的に述べます。

 

(1)佐賀県の「武雄市図書館」のようにレンタル販売店大手チェーン「TSUTAYA(ツタヤ)」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)を指定管理者とする「津屋崎図書館」を新設していただきたい。

 その理由を述べます。

 平成25年4月に改築オープンした佐賀県の「武雄市図書館」を4月29日に訪ねましたら、レンタル販売店大手チェーン「TSUTAYA(ツタヤ)」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)が指定管理者となっていて、CDやDVDの有料貸し出しコーナーやコーヒーチェーン店(スタバ)が併設されていました。蔵書数20万冊で、年中無休、午前9時ー午後9時の開館で、5月1日には来館者が10万人を突破し、半年間で来館者を前年同期の約2倍に増やしたうえ、指定管理料も年間1億1千万円で、旧館時代の運営費の約1割減の成果を挙げているということです。

 山口県周南市も、2018年度の開業を目指している新JR徳山駅ビル内の2,3階に設ける図書館の運営について、CCCと連携することで合意したと、11月18日に発表しました。しかも、市内にある既存の図書館は従来通り市が運営するとしています。さらに、宮城県多賀城市でもCCCとの運営委託に向けた検討が進んでいます。  

 津屋崎庁舎跡地にも、武雄市図書館のようにカルチュア・コンビニエンス・クラブを指定管理者とする津屋崎図書館を新設することは、旧津屋崎町民にとって合併前からの悲願であった図書館建設の実現です。福間地区にある現在の福津市立図書館は従来通り市が運営し、津屋崎図書館はカルチュア・コンビニエンス・クラブが指定管理者となるため市職員の増員も要りません。福津市文化会館では現在、コンサートや講演会の後に語らう喫茶コーナーもなく利用者に不評ですが、津屋崎図書館に併設されたコーヒーチェーン店のカフェで楽しめます。また、津屋崎庁舎は国道495号線の「宮ノ元」交差点に近く、「道の駅むなかた」や宗像大社へ往来する観光客の立ち寄り、休憩、お茶飲み施設としても利用が予想されます。

 (2)「海洋・歴史文化館」(仮称)を建設してほしいと思います。

  その理由を述べます。

 宗像市では本庁舎や国・県の行政施設や大型店などがあり、政治・経済の中心となっている旧市地域に対し、合併した旧玄海町地区に古文書、歴史関係書籍を集積した宗像市立図書館深田分館を併設した歴史博物館「海の道むなかた館」を建設、「宗像・沖ノ島と関連遺産群」のガイダンス資料を展示し、ボランティアガイドも常駐させ、観光客の来館も増えています。近くに建設した「道の駅むなかた」とともに地区の賑わい拠点施設として成功しており、地域振興の見地からバランスが保たれた開発が進められており、津屋崎地区の振興・開発施設の在り方に大いに参考になるケースです。

 津屋崎地区は「世界遺産」暫定リストに記載の津屋崎古墳群や、宮地嶽神社、津屋崎千軒、勝浦・白石浜・津屋崎浜・宮地浜の海水浴場を抱えており、カブトガニやアカウミガメを始め絶滅危惧種の宝庫ともいえる豊かな自然環境で知られています。福津市の文化・歴史・観光の中心地として整備するのがふさわしい地域と思われます。平成23年1月に福津市が行った庁舎統合に関する住民意向調査では、統合後の空き庁舎の活用方法について、「図書館」「歴史資料館」「美術館」としての活用を望む回答が寄せられています。以上の点から、津屋崎庁舎には福間地区の畦町宿場跡、舎利蔵自然林なども含め、福津市全域の自然と歴史、文化・民族資料を収蔵展示、ギャラリーも設けた海洋・歴史文化博物館として学芸員を配置し、「海洋・歴史文化館」を建設してほしいと思います。管理運営は、カルチュア・コンビニエンス・クラブを指定管理者とし、「津屋崎図書館」と一体となった年中無休の便利な施設としてほしい。 

(3)「ボランティアセンター」の開設を要望します。

  その理由を述べます。

 現在、福津市中央にある「ボランティアハウスふくま」は、二階建ての借家を利用しており、すぐそばに駐車場もなく不便ですが、津屋崎庁舎跡に「ボランティアセンター」を開設して収容すれば家賃はゼロのうえ駐車場にも困らないため、経費節減と利便性向上のメリットが大きいと思われます。「ボランティアセンター」には、市民の会合、イベントスペースも設け、観光ボランティアガイドが常駐できる活動拠点としても活用、観光バスの発着、中継地になるよう再生整備することを提案します。

▼結論

 公共施設のあり方について最も重要な点は、無理・無駄・ムラなく質量ともに充実した市民サービスが提供されることです。第二に、市全体の施設行政、地域振興の見地からバランスが保たれているといえるかです。そして第三には、行政・市民・利用者にとって大きな魅力のある施設化が推進されているかが重要です。

 以上の観点から、福津市が全ての部署を福間庁舎へ集約する庁舎統合について考えますと、(1)カルチュア・コンビニエンス・クラブを指定管理者とする「津屋崎図書館」の新設(2)「海洋・歴史文化館」の建設(3)「ボランティアセンター」の開設――の三つの用途での活用を要望します。

 事業者・行政・利用者にとっても大きな魅力のある複合施設化の推進を図るのが、津屋崎庁舎の「公共施設のあり方」として望ましく、津屋崎庁舎跡に整備する「津屋崎図書館」と「海洋・歴史文化館」、「ボランティアセンター」の三つを核とする複合施設は、地域経済の浮揚、賑わい拠点としても期待できると考えられるので、ぜひとも実現させていただきたい。

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2013年11月22日/〈津屋崎の四季〉973:元気な初冬の野鳥たち

2013-11-22 16:57:43 | 風物

写真①:電線のケーブルに止まった〝紋付鳥〟・ジョウビタキの雄

     =福津市津屋崎2丁目で、2013年11月22日午後2時撮影

初冬の津屋崎の野鳥たち元気です

〝紋付鳥〟ジョウビタキの雄や、カイツブリ


 津屋崎は11月22日も、12月並みの寒さでした。

 福津市津屋崎2丁目の住宅街では、冬鳥・ジョウビタキ(ヒタキ科)の雄が電線のケーブルに止まっています=写真①=。黒褐色の翼に白班があり、〝紋付鳥〟の別名で野鳥愛好家に人気があります。

 津屋崎的岡の「新堤池」では11日、カイツブリ(カイツブリ科)が冷たい水面の波を切って元気に泳いでいました=写真②=。初冬の寒さにめげず、たくましく生きる野鳥たち。人間様も、寒風の中を走らなくて、どうする――と呼びかけているようです。

 

写真②:冷たい水面の波を切って元気に泳ぐカイツブリ

     =福津市津屋崎的岡の「新堤池」で、11月11日午前11時35分撮影

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〈催事〉0252:「夕陽風景時計」見学会に21人

2013-11-21 23:18:47 | 行楽催事

写真①:「夕陽風景時計」の前で解説する緒方義幸講師(右端)
      =古賀市天神七丁目の「中川」河口海岸で、2013年11月21日午後2時15分撮影

「第11回ふるさと塾」に21人参加
「夕陽風景時計」と松原再生、「津屋崎干潟・浜松菜紅葉」見学会

  「津屋崎千軒 海とまちなみの会」主催の第11回〈津屋崎千軒〉ふるさと塾・「夕陽風景時計」と松原再生、「津屋崎干潟・浜松菜紅葉」見学会(参加無料)は21日開催、福津市民と同会員ら募集定員20人を上回る21人が参加しました。

  福津市提供のマイクロバスで午後に市津屋崎、福間両庁舎玄関前を出発。午後2時15分に古賀市天神七丁目の「中川」河口海岸にある夕陽の沈む時刻と方位が分かる「夕陽風景時計」前に着き、同時計考案者の緒方義幸講師(「海とまちなみの会」会員)から時計の見方を聞きました=写真①=。

   「夕陽風景時計」は、コンクリートの台の上にあり、扇状に図示された「日の入り時刻目盛り」により夕陽の沈む時刻と方位が一目で分かる仕組み=写真②=。緒方講師が、実用新案登録されています。

 

写真②:「日の入り時刻目盛り」が扇状に図示された「夕陽風景時計」

         =午後2時15分撮影

 2011年に地元の中川区長として「夕陽風景時計」設置実行委員長をされた力丸健二さんも、見学会に立ち合われ、同時計そばの海岸から撮影した美しい夕陽の写真を披露しながら、参加者に説明=写真③=。「緒方さんが作った世界でただ一つの夕陽の沈む時刻と方位が一目で分かる時計で、古賀市の名所になっています。建設施工業者の方の協力もあり、30万円程度で設置できた。福津市の海岸にも作れますよ」と力説されていました。

 

写真③:夕陽の写真を披露する「夕陽風景時計」設置実行委員長の力丸健二さん

     =午後2時15分撮影

 こんな「夕陽風景時計」が、福津市の福間浜や宮地浜、津屋崎浜、白石浜、勝浦浜に設置されれば、玄界灘沿いに〝「夕陽風景時計」ライン〟ができて、季節ごとに水平線の違う位置に沈む夕陽を楽しむ海岸散歩が楽しめると思うと、楽しくなりました。

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2013年11月20日/〈日記〉533・「光明禅寺」の紅葉見物

2013-11-20 20:08:49 | 日記

写真①:「一滴海之庭」の見事な紅葉

     =太宰府市宰府2-16-1の「光明禅寺」で、2013年11月20日午前11時20分撮影

紅葉見物に行きました

――太宰府市・「光明禅寺」庭園

 太宰府市宰府にある臨済宗寺院・「光明禅寺」(こうみょうぜんじ)の紅葉見物にと20日、ドライブしました。

 青苔で大陸と島を、白砂で水と大海を表現した「一滴海之庭(いってきかいのにわ)」という九州唯一の枯山水の庭園があり、〝苔寺〟の名で親しまれています。

 拝観料2百円を本堂入り口で納め、縁側から眺めた「一滴海之庭」の紅葉が優雅です=写真①=。3月2日に訪れた際は拝観できなかっただけに、苔庭の風情もゆっくり楽しみました。タイから来た若い夫婦が、庭を背に記念撮影しており、外国人観光客に紅葉狩りも魅力になる時代と知りました。

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〈催事〉0251:「夕陽風景時計」見学会

2013-11-19 07:15:17 | 行楽催事

写真①:「夕陽風景時計」(向こうの玄界灘に浮かぶのは福岡県新宮町の相島)

      =古賀市天神七丁目の「中川」河口海岸で、2013年8月27日撮影

11月21日、「夕陽風景時計」見学会

古賀市・「中川」河口海岸で開催です

  「夕陽風景時計」=写真①=というのをご存じでしょうか。福岡県古賀市天神七丁目の「中川」河口海岸にあります。夕陽の沈む時刻と方位が一目で分かる時計で、考案者は福津市に住む緒方義幸さん(九州大工学部卒)です。福津市の歴史や自然、文化などを講師に学び、楽しみながら町興し、地域づくりを目指している同市の町興しボランティア団体・「津屋崎千軒 海とまちなみの会」が、11月21日に開催する第11回〈津屋崎千軒〉ふるさと塾・「夕陽風景時計」と松原再生、「津屋崎干潟・浜松菜紅葉」見学会(参加費無料。小雨決行)=写真②=で、緒方さんが講師として「夕陽風景時計」の仕組みや見方を解説します。

  

写真②:第11回〈津屋崎千軒〉ふるさと塾・「夕陽風景時計」と松原再生、「津屋崎干潟・浜松菜紅葉」見学会の募集チラシ

 「夕陽風景時計」は、古賀海岸の防風林の保護活動をしている「中川区防風林を守る会」(仲道誠明会長、40人)が2011年3月30日、散歩を続けて夕陽を楽しめるようにと、「中川」河口海岸の「潮騒橋」近くに設置。コンクリートの台(高さ90㌢、幅120㌢、奥行き70㌢)の上のステンレス製板に玄界灘の水平線上に浮かぶ相島(福岡県新宮町)や志賀島(福岡市)、玄界島(同)などのパノラマ風景が描かれ、その下に夕陽の沈む時刻と方位が分かる「日の入り時刻目盛り」が扇状に図示されています。

写真③:パノラマ風景と「日の入り時刻目盛り」が扇状に図示された「夕陽風景時計」

     =2013年8月27日撮影

  「第11回〈津屋崎千軒〉ふるさと塾」当日は、マイクロバスで午後1時40分に福津市津屋崎庁舎玄関前、同1時55分に同福間庁舎玄関前を出発、古賀市天神七丁目の「中川」河口海岸へ向かいますので出発10分前に各庁舎玄関前集合。午後2時15分に同海岸にある夕陽の沈む時刻と方位が分かる「夕陽風景時計」前着です。

 続いて、午後3時に福津市の「花見松原」着。郷づくりの活動で松林を保全している緒方講師が案内、効果的な松林再生の取り組みとして注目されている福津市の松くい虫防除対策を松崎俊一講師(市農林水産課農林水産係長)が説明。この後、同3時55分に「津屋崎干潟」に着き、品田裕輔講師(市うみがめ課環境づくり係)の案内・説明で、浜松菜の紅葉や希少海浜植物を見学、同4時30分に市津屋崎庁舎前へ、同4時40分に福間庁舎前へ帰着し、参加者の乗りこみ場所別にそれぞれ解散します。

 参加ご希望の方は、あと5人まで先着順で受け付けますので、事務局・吉村までメール(yosi3019@sage.ocn.ne.jp)でお申し込みください。

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2013年11月17日/〈津屋崎の四季〉972:浜松菜の紅葉始まる

2013-11-17 06:32:26 | 風物

 

写真①:赤紫色に紅葉し始めた浜松菜

     =福津市渡の「津屋崎干潟」で、2013年11月15日撮影

 

「津屋崎干潟」の海浜植物

浜松菜の紅葉が始まりました


 福津市渡の「津屋崎干潟」で海浜植物・ハママツナ(アカザ科。浜松菜)の紅葉が始まりました=写真①=。佐賀市東与賀町の有明海沿岸の干潟で、高さ20~40㌢の大群落が晩秋に紅葉するので有名なシチメンソウ(七面草)の仲間です。

 ハママツナは、日本では本州や九州の海岸砂地に地面をはうように生え、高さは約30~50㌢。葉は緑色=写真②=ですが、「津屋崎干潟」の自生地では11月中旬から赤紫色に紅葉します。地上の茎は冬に枯れ、地下茎と種子で早春に芽生えます。

 

写真②:葉が緑の状態の浜松菜

     =「津屋崎干潟」で、2013年9月11日撮影

 私が所属している「津屋崎千軒 海とまちなみの会」では、21日に開催する第11回〈津屋崎千軒〉ふるさと塾・「夕陽風景時計」と松原再生、「津屋崎干潟・浜松菜紅葉」見学会(参加費無料。小雨決行)=写真③=で、「津屋崎干潟」の浜松菜を見学しますが、紅葉も見ごろになっていそう。

 

写真③:第11回〈津屋崎千軒〉ふるさと塾・「夕陽風景時計」と松原再生、「津屋崎干潟・浜松菜紅葉」見学会の募集チラシ

 「第11回〈津屋崎千軒〉ふるさと塾」当日は、マイクロバスで午後1時40分に福津市津屋崎庁舎玄関前、同1時55分に同福間庁舎玄関前を出発、古賀市天神七丁目の「中川」河口海岸へ向かいますので出発10分前に各庁舎玄関前集合。午後2時15分に同海岸にある夕陽の沈む時刻と方位が分かる「夕陽風景時計」前着、同時計を考案した「海とまちなみの会」会員の緒方義幸講師が解説します。

 続いて、午後3時に福津市の「花見松原」着。郷づくりの活動で松林を保全している緒方講師が案内、効果的な松林再生の取り組みとして注目されている福津市の松くい虫防除対策を松崎俊一講師(市農林水産課農林水産係長)が説明。この後、同3時55分に「津屋崎干潟」に着き、品田裕輔講師(市うみがめ課環境づくり係)の案内・説明で、浜松菜の紅葉や希少海浜植物を見学、同4時30分に市津屋崎庁舎前へ、同4時40分に福間庁舎前へ帰着し、参加者の乗りこみ場所別にそれぞれ解散します。

 参加者を募集し、16日までに定員20人に達しましたが、バスにあと3人まで乗れますので、参加ご希望の方は事務局・吉村までメール(yosi3019@sage.ocn.ne.jp)でお申し込みくだされば、先着順で受け付けます。

 「ふるさと塾」は、福津市の歴史や自然、文化などを講師に学び、楽しみながら町興し、地域づくりを目指しています。

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2013年11月16日/〈津屋崎の四季〉971:ジョウビタキの雄

2013-11-16 09:44:29 | 風物

 

写真①:木の枝先に止まったジョウビタキの雄


      =福津市宮司元町の「宮地嶽神社」境内で、2013年11月16日午前8時20分撮影

冬鳥・ジョウビタキの雄が飛来

――「宮地嶽神社」境内


 福津市宮司元町の「宮地嶽神社」境内で11月16日朝、冬鳥・ジョウビタキ(ヒタキ科)の雄が木の枝先に止まっていました=写真①=。橙色のお腹が、朝日に映えています。

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2013年11月15日〈エッセー〉021:「津屋崎庁舎再生整備計画策定審議会委員」落選す

2013-11-15 19:23:50 | エッセー

 

写真①:旧福間町との合併後も旧津屋崎町内で行政窓口として使われている福津市・「津屋崎庁舎」

 

・連載エッセー『一木一草』

 第21回:2013.11.15

 「津屋崎庁舎再生整備計画策定審議会委員」落選す

 福岡県福津市が市民らから2名公募した「津屋崎庁舎再生整備計画策定審議会委員」に津屋崎地区在住一市民として意見を述べる場を得たいと11月8日応募したところ、15日に小山達生市長名で「応募者が公募による委員枠を超えたため、選考会を開催し、選考もれとなりました」と通知する封書が拙宅に届きました。

 福津市は、福間・津屋崎庁舎に組織を分散して配置している分庁方式を改め、全ての部署を福間庁舎へ集約する方針で、津屋崎庁舎の活用方法に関する意見を募集し、「津屋崎庁舎再生整備計画策定審議会」で活用方法(再生整備計画)について審議する方針。市民らから公募の2名については、市内在住か通勤している成人とし、「公共施設のあり方について」をテーマとした小論文(8百字程度)を提出し、選考するとしていました。

 委員公募について、福津市行政経営企画課(福間庁舎)では、公募以外の委員については建築家や郷づくり協議会長らを予定しており、審議会の委員長は互選し、12月から4か月程度審議会を開催するという。一般に、選任された委員と委員長の顔ぶれで審議会の結論の方向が決まるので、今後の審議会の人選を注視したい。

 落選した私の小論文は、次の通りです。

論文テーマ「公共施設のあり方について」

  公共施設のあり方について最も重視すべきは無理・無駄・ムラなく質量ともに充実した市民サービスが提供されることである。第二に、市全体の施設行政、地域振興の見地からバランスが保たれているといえるか。第三に、行政・市民・利用者にとって大きな魅力のある施設化が推進されているかが重要である。

 この三つの観点から、福津市が全ての部署を福間庁舎へ集約する庁舎統合について、検討する。第一の観点から見ると、津屋崎庁舎にある住民票、印鑑登録など「市民課市民サービス係」業務は、市民の日常生活の利便上欠かせないため、福間庁舎に移転後も津屋崎庁舎に残すのは当然であろう。

 宗像市では、合併した旧玄海町地区に古文書、歴史関係書籍を集積した宗像市立図書館深田分館を併設した歴史博物館「海の道むなかた館」を建設、「宗像・沖ノ島と関連遺産群」のガイダンス資料を展示、ボランティアガイドも常駐させ、観光客の来館も増えている。近くに建設した「道の駅むなかた」とともに地区の賑わい拠点施設として成功しており、津屋崎地区の振興施設の在り様に大きな参考事例ではないか。

 津屋崎地区は、津屋崎古墳群、宮地嶽神社、津屋崎千軒、勝浦・白石浜・津屋崎浜・宮地浜の海水浴場を抱えており、アカウミガメを始め絶滅危惧種の宝庫ともいえる豊かな自然環境で知られる。福津市の文化・歴史・観光の中心地として整備するのが相当と思われる。

 平成23年1月に福津市が行った庁舎統合に関する住民意向調査では、統合後の空き庁舎の活用方法について、「図書館」「歴史資料館」「美術館」としての活用を望む回答が寄せられている。以上の点から、津屋崎庁舎は自然と歴史、文化資料を収蔵展示する海洋・歴史文化博物館として学芸員を配置し、図書館機能とそばの市立文化会館と共用できるカフェを併設した「海洋・歴史文化館」を核として建設、観光ガイドの発着、中継地やボランティアセンターとしても活用、市民の会合、イベントスペースも設け、再生整備することを提案したい。

 平成25年4月に改築オープンした佐賀県の「武雄市図書館」を訪ねたところ、レンタル販売店大手チェーン「TSUTAYA」を運営するカルチュア・コンビニエンス・クラブが指定管理者となっていた。蔵書数20万冊、年中無休、午前9時ー午後9時の開館で、5月1日には来館者が10万人を突破し、指定管理料も年間1億1千万円で、旧館時代の運営費の約1割減の成果を挙げている。「海洋・歴史文化館」の管理運営にも、武雄市図書館のように民間の指定管理者を導入、事業者・行政・利用者にとっても大きな魅力のある複合施設化の推進を図るのが、津屋崎庁舎の「公共施設のあり方」として望ましく思われる。

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2013年11月15日/〈津屋崎の四季〉970:防波堤に佇むイソヒヨドリの雌

2013-11-15 05:21:17 | 風物

写真①:防波堤に姿を見せたイソヒヨドリの雌
      =福津市渡で、2013年11月13日午後1時25分撮影

玄界灘の波が寄せる防波堤に佇むイソヒヨドリの雌

 福津市渡の「津屋崎ヨットハーバー」南側の防波堤に11月13日午後、イソヒヨドリ(ヒタキ科)の雌が舞い降りていました=写真①=。

 濃い青色の頭に赤っぽい腹で綺麗な雄に比べて、黒っぽい体でまだらの腹で地味な雌は目立たず、ひっそりと佇んでいます。

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2013年11月14日/〈津屋崎の四季〉969:ムクドリのごちそう

2013-11-14 03:20:41 | 風物

 

写真①:熟した柿の実に群がるムクドリたち
      =福津市宮司5丁目で、2013年11月13日午後4時35分撮影

熟した柿の実に群れるムクドリの群れ


 熟し柿のごちそう!――とばかりに11月13日夕、福津市宮司5丁目の住宅裏庭にある柿の実に、ムクドリ(ムクドリ科)の群れが鈴生りになっていました=写真①=。

 そばの電線に止まって待機している個体=写真②=も含めると、ざっと百羽はいそうな群れ。ジャージャーと、濁った鳴き声がかまびすしいこと。

 

写真②:柿の実のそばの電線に止まったムクドリの群れ

       =13日午後4時35分撮影

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