写真①:『ここにある幸せ』(津屋崎物語)の舞台となった福津市渡の「恋人岬」絶景。群青色の玄界灘から白砂の「恋の浦」海岸に寄せる白波が美しい
=福岡県福津市渡半島で、2015年2月14日午前11時10分撮影
〈津屋崎千軒〉の町並み案内人になりませんか
「第5期ボランティアガイド養成講座」スタート
私が所属する「津屋崎千軒 海とまちなみの会」の「第5期ボランティアガイド養成講座」第1回講義が7月26日(日)、福津市の「カメリアホール」2階・視聴覚室でスタート。江戸時代から〈津屋崎千軒〉と呼ばれて栄えていた町並みの歴史や、郷土の文化、動植物まで案内できるボランティアガイドのメンバー増強が狙いです。第1期養成講座(2007年9月4日から4回開講)から第4期までのガイド講座を受講され、福津市観光ボランティアガイドの会、藍の家保存会、津屋崎ブランチ・スタッフなどで活躍のガイドさんもいます。
第1回講義で講師役の私が話した「NHKテレビドラマで紹介の津屋崎」では、平成27年( 2015年)1月16日、NHK福岡放送局総合テレビの福岡発地域ドラマ『ここにある幸せ』(津屋崎物語)で、福津市渡の「恋の浦」の絶景が登場、話題になった経緯を説明。主人公の東京で暮らす立川浩幸(28歳。松田翔太役)が会社勤めに疲れて仕事を辞め、小学校5年生の時の級友が転校して行った小さな港町・津屋崎を訪れ、古民家に独りで住む級友の母で明るく話し好きな花田福子(72歳。宮本信子役)と出会います。津屋崎の海岸など福子の思い出の場所へ連れ回されて恋愛談を聞かされ、「恋の浦」の絶景や人情に魅せられ、生きる力と喜びを感じて「ここが自分の古里だ」と確信。そして、一度は愛想をつかされた恋人を東京から呼んで「恋の浦」の絶景を見せ、「素敵でしょう。気に入った?」と問いかけ、「うん。まるで自分の古里を自慢しているみたいね」と同意を得る感動シーンで終わります。
私は、この感動を呼び起こす絶景のパワースポットを、津屋崎の〝恋人岬〟と呼びましょう! と平成27年2月15日の本ブログ〈催事〉0333にキャンペーン記事をアップしましたが、『ここにある幸せ』は、3月8日にNHKテレビの BSプレミアムで全国放送され、「恋の浦」の絶景を観たいと、全国各地から津屋崎を訪ねる観光客が相次ぐようになりました。「海とまちなみの会」の観光ガイドでも「津屋崎の〝恋人岬〟」をPRしており、同年7月24日のFBSテレビ番組『めんたいワイド』で「津屋崎の恋人岬」と放送され、マスコミにも認知されたと、喜んでいます。
「海とまちなみの会」では、平成27年3月25日、「第15回〈津屋崎千軒〉ふるさと塾」として「楯崎神社」と〝津屋崎の恋人岬〟絶景探訪=写真②=を開催しました。
福津市津屋崎に嫁いで移住したという若い受講生の方は、私からこうしたいきさつを聞き、「テレビドラマで放送された絶景がどこから見られるのだろうと思っていましたが、よく分かりました」と感想を述べられました。また、私が「地名・津屋崎の由来」に3説(1.通夜説2.杖たて説3.地形説)あるとした講義内容も興味深く聴いたという。
写真②:〝津屋崎の恋人岬〟から「恋の浦」の絶景を楽しむ「第15回〈津屋崎千軒〉ふるさと塾」参加者
=福津市渡で2015年3月25日撮影
第5期ガイド養成講座は、拙著のガイド教本・『津屋崎学―A Quaint Town Tsuyazaki-sengen Guide』改定版(B5判カラー、314㌻。2019年刊。カメリアステージ図書館収蔵)をもとに、スライドで写真を映写しながら第1回講義で伊能忠敬の津屋崎測量、佐治徳左衛門屋敷跡、黒田家と津屋崎‣養心公、津屋崎の海浜植物、津屋崎干潟の冬鳥などについて説明しました。
8月16日(日)の第2回講義(会場:視聴覚室)では卯建と鏝絵の町家巡り、貝寄せの浜、朝鮮通信使など、9月27日(日)の第3回講義では庚申塔、教安寺など、10月25(日)の第4回講義では津屋崎塩田、津屋崎馬車鉄道など、11月22日(日)の第5回講義では伊藤伝右衛門の足跡、東郷神社などの講義を予定(講義期日は会場予約などの都合で変更されることがあります)。受講料は「海とまちなみの会」会員は無料、非会員は資料代各回5百円が必要。5回の全講座を受講し、〈津屋崎千軒〉の町並み案内のガイドとして活動くださる方が対象です。受講の問い合わせは「海とまちなみの会」事務局・吉村へE-mail:yosi3019@sage.ocn.ne.jpでお願いします。