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写真①:旧「唐津街道・前原宿」にある卯建の町家・「古川薬局」
=福岡県糸島市前原中央3丁目で、2010年9月24日正午撮影
〈糸島・町歩きスポット〉 2
:「唐津街道・前原宿」卯建の町家
9月24日、福岡県糸島市の旧「唐津街道」・前原宿を町歩きして、一番印象に残ったのは、福津市・〈津屋崎千軒〉の町並みと同じく、卯建の建つ町家が1軒あったことです。
木造瓦葺2階の町家で、2階に「古川薬局」=写真①=の看板が掲げられていました。卯建は、2階の白壁部分の両端にあり、福津市の「津屋崎千軒民俗館・『藍の家』」(明治34年建築の紺屋・旧上妻家住宅。国登録有形文化財)と同じ袖卯建です。
〈津屋崎千軒〉には、卯建の建つ町家が『藍の家』を含め7軒あり、福岡藩の海上交易港として賑わった江戸期の商家の繁盛ぶりを今に伝えています。
「唐津街道」は、江戸時代に豊前大里から小倉を経て赤間、畦町(福津市)、博多、前原(糸島市)などを通って唐津へ向かう街道。前原宿(まえばるしゅく)は「唐津街道」の宿場町で、福岡藩領の最西端にあるため、旅人の通行手形を調べる「関番所(せきばんしょ)」が設けられていました。
前原宿の東西の出入り口には、石垣の上に土壁を築いて瓦を葺いた「構口(かまえぐち)」という塀が築かれていたといいますが、今は土塀はなくなっています=写真②=。
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写真②:前原宿・「東構口」跡付近の旧「唐津街道」(現前原名店街)
=糸島市前原中央3丁目で、9月24日午前11時35分撮影
旧「唐津街道」・前原宿(糸島市前原中央3丁目): ◆交通アクセス=〔JR・地下鉄で〕「筑前前原駅」下車、北へ徒歩約5分。
旧「唐津街道・前原宿」位置図