吉村青春ブログ『津屋崎センゲン』

“A Quaint Town(古風な趣のある町)・ Tsuyazaki-sengen”の良かとこ情報を発信します。

2010年9月30日/〈糸島・町歩き〉002・「唐津街道・前原宿」卯建の町家

2010-09-30 09:46:55 | 糸島・町歩き

写真①:旧「唐津街道・前原宿」にある卯建の町家・「古川薬局」
      =福岡県糸島市前原中央3丁目で、2010年9月24日正午撮影

〈糸島・町歩きスポット〉 2

:「唐津街道・前原宿」卯建の町家

 9月24日、福岡県糸島市の旧「唐津街道」・前原宿を町歩きして、一番印象に残ったのは、福津市・〈津屋崎千軒〉の町並みと同じく、卯建の建つ町家が1軒あったことです。

 木造瓦葺2階の町家で、2階に「古川薬局」=写真①=の看板が掲げられていました。卯建は、2階の白壁部分の両端にあり、福津市の「津屋崎千軒民俗館・『藍の家』」(明治34年建築の紺屋・旧上妻家住宅。国登録有形文化財)と同じ袖卯建です。

 〈津屋崎千軒〉には、卯建の建つ町家が『藍の家』を含め7軒あり、福岡藩の海上交易港として賑わった江戸期の商家の繁盛ぶりを今に伝えています。

 「唐津街道」は、江戸時代に豊前大里から小倉を経て赤間、畦町(福津市)、博多、前原(糸島市)などを通って唐津へ向かう街道。前原宿(まえばるしゅく)は「唐津街道」の宿場町で、福岡藩領の最西端にあるため、旅人の通行手形を調べる「関番所(せきばんしょ)」が設けられていました。

 前原宿の東西の出入り口には、石垣の上に土壁を築いて瓦を葺いた「構口(かまえぐち)」という塀が築かれていたといいますが、今は土塀はなくなっています=写真②=。


写真②:前原宿・「東構口」跡付近の旧「唐津街道」(現前原名店街)
     =糸島市前原中央3丁目で、9月24日午前11時35分撮影


旧「唐津街道」・前原宿(糸島市前原中央3丁目): ◆交通アクセス=〔JR・地下鉄で〕「筑前前原駅」下車、北へ徒歩約5分。


旧「唐津街道・前原宿」位置図
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2010年9月30日/〈津屋崎の四季〉663:9月の終わりに

2010-09-30 07:54:01 | 風物

写真①:浅瀬に浮かぶカルガモの群れ
     =福津市渡の「津屋崎干潟」で、2010年9月30日午前6時20分撮影

 9月も、きょう30日で終わり。福津市渡の「津屋崎干潟」では早朝、カルガモ(カモ科)の群れ=写真①=が浅瀬に浮かんでいました。

 29日夕、宮司5丁目にある住宅の屋根では、イソヒヨドリ(ヒタキ科)の雄=写真②=が、西へ傾く太陽を眺めているように見えました。


写真②:住宅の屋根で西を向いたイソヒヨドリの雄
     =福津市宮司5丁目で、29日午後4時40分撮影
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2010年9月29日/〈糸島・町歩き〉001・「白糸酒造」

2010-09-29 15:24:49 | 糸島・町歩き

写真①:古式手法、ハネ木搾りを伝える「白糸酒造」
     =福岡県糸島市本で、2010年9月24日午後2時30分撮影

 きょう9月29日から、福岡県糸島市の〈糸島・町歩きスポット〉シリーズを掲載します。24日、同市川付の食の蔵「伊都安蔵里(いとあぐり)」を「津屋崎千軒 海とまちなみの会」の仲間と視察した機会に、〈津屋崎千軒〉の観光ガイドに役立つスポットを訪ねたリポートです。

〈糸島・町歩きスポット〉 1

:「白糸酒造」

 私がハネ木搾りによる酒搾りで有名な糸島市本の「白糸酒造」=写真①=を訪ねたのは、確か3回目です。1回目は、読売新聞西部本社代表室長だった平成11年(1999年)当時の代表に随行しての訪問だと思います。2回目は同15年(2003年)7月、細君と同市の「平原遺跡」見学の帰りでした。

 「白糸酒造」によると、創業は江戸後期の安政2年(1855年)で、全国にある酒造会社千8百軒のうち蔵人がハネ木=写真②=を使い、手作業で日本酒を搾る技法を伝えているのは同蔵元だけ。近代化の波が押し寄せた昭和40年代に、各蔵は機械を導入して日本酒を搾るよう転換したという。


写真②:古式手法で醪を搾るハネ木(重しの石がぶら下がっている)
     =「白糸酒造」で、24日午後1時55分撮影

 ハネ木搾りは、機械搾りより酒の生産量は減産になり、重労働です。しかし、ハネ木搾りは機械搾りに比べて醪(もろみ)を搾りきれないため、雑味成分が出にくいメリットがあります。「白糸酒造」の先代蔵元(田中一彦氏)が酒の品質のためにはハネ木搾りが一番いい、と頑固に守り続けることを決意。「ゆっくり丁寧に搾ったお酒は、まさに汗の結晶」と、伝統技法を守って清酒「白糸」を造っているそうです。

 試飲させていただい米麹だけで作った甘ざけ「しらいと」=写真③=がノンアルコールのうえ、のど越しすっきりとおいしかったので、買って帰りました。900ml入り750円。


写真③:米麹だけで作った甘ざけ「しらいと」(900ml入り)


有限会社「白糸酒造」(糸島市本1986。℡092-322-2901。田中信彦代表取締役): ◆交通アクセス=〔車で〕福岡都市高速・西九州自動車道前原ICから約3分。JR・地下鉄「筑前前原駅」下車、タクシーで10分。


「白糸酒造」位置図
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2010年9月29日/〈津屋崎の四季〉662:秋のカイツブリとトビ

2010-09-29 07:48:34 | 風物

写真①:水草のそばに浮かぶカイツブリ
     =福津市的岡の「新堤池」で、2010年9月28日午前6時20分撮影

 福津市的岡の「新堤池」で29日朝、カイツブリ(カイツブリ科)=写真①=が水草のそばに浮かんでいました。

 近くの宮司6丁目では、トビ(タカ科)が秋空をゆったりと舞っています=写真②=。


写真②:秋空をゆったりと舞うトビ
     =福津市宮司6丁目で、29日午前6時40分撮影
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2010年9月28日/〈津屋崎の四季〉661:雲二態

2010-09-28 07:45:27 | 風物

写真①:朝焼け雲の下に灰色の雲が横に広がる南西の空
     =福津市在自で、2010年9月28日午前6時撮影

福津市津屋崎は28日朝、曇りの天気。

明け方、在自で南西の空を見上げると、朝焼け雲の下に灰色の雲が横に広がっていました=写真①=。

このあと、末広から東の宮地岳(標高182㍍)を眺めると、背後の犬鳴山脈の上に雨雲が帯状に空を覆っています=写真②=。テレビの予報では、天気は午後からよくなりそう。



     
写真②:宮地岳(向こう左)背後の犬鳴山脈の上空を覆う帯状の雨雲

     =福津市末広で、28日午前6時55分撮影
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2010年9月26日/〈津屋崎の四季〉660:ホテイアオイの花

2010-09-26 08:12:38 | 風物

写真①:ため池に咲いたホテイアオイの花
     =福津市的岡の「新堤池」で、2010年9月26日午前6時25分撮影

 福津市的岡のため池・「新堤池」で26日朝、葉柄の膨らみが布袋様のお腹に例えられた水草・ホテイアオイ(ミズアオイ科)の花=写真①=が咲いているのに気付きました。

 きれいな花ですが、池の汚染が進んでいるのか、ホテイアオイで覆われる水面が広がっている様子。ダイサギ(サギ科)が、舞い降られるほど密集しています=写真②=。


写真②:水面を覆うホテイアオイの上に降りたダイサギ
     =「新堤池」で、26日午前6時25分撮影
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2010年9月24日/〈日記〉410・糸島視察ツアー

2010-09-24 21:37:34 | 日記

写真①:木工、陶器、染色などの作品を求める人たちで賑わう「糸フェス」会場
     =糸島市初の「志摩中央公園」で、2010年9月24日午前10時20分撮影

 福津市の町興しボランティア・「津屋崎千軒 海とまちなみの会」の仲間ら20人で9月24日、糸島市視察バスツアーへ行って来ました。

 人気の観光スポット・食の蔵「伊都安蔵里」(糸島市川付)の運営ぶりを見るのが主な目的ですが、その前に糸島市志摩初の「志摩中央公園」で25日まで開催中の「第3回糸島クラフトフェス」(略称・「糸フェス」。実行委員会主催)会場=写真①=を訪問。52軒の工房が出展した木工、陶器、染色などの作品を50分間観覧しました。

 このあと、増見裕・「糸島ふるさとガイド」事務局長らの案内で、糸島市前原の旧「唐津街道・前原宿」の見所を約1時間見て回りました。

 「伊都安蔵里」=写真②=に着いたのは、午後1時前。注文住宅設計会社が約150年前に建てられた旧「福寿醤油」古建築を改修、昭和初期当時の看板・蔵母屋・帳場を復元し、納屋をサロンとしてリノベーションして食の蔵「伊都安蔵里」として09年11月オープン。〈農と食と家のむすびなおし〉をコンセプトに、カフェ、野菜市、ケーキ販売やコンサート、文化塾などを開催しています。地元の女性グループが旬の野菜で作る昼食を味わい、食の蔵の運営ノウハウについて懇談しました。


写真②:無農薬野菜が並ぶ「伊都安蔵里」
     =糸島市川付で、24日午後1時30分撮影
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2010年9月24日/〈津屋崎の四季〉659:月見豆

2010-09-24 06:50:51 | 風物

写真①:根元近くに多くの青い実が生っている大豆
     =福津市津屋崎2丁目の畑で、2010年9月23日午後4時55分撮影

 24日朝の福津市津屋崎は、ぐんと涼しく、やっと秋らしくなった感じです。明け方、まんまるな月が大峰山(標高114㍍)の西へ沈みかけていました。

 刈り取りの終わった水田に比べ、このところ大豆畑で茎の根元近くに多くの青い実が生っているのが目立ちます=写真①=。いわゆる月見豆。大豆を未熟なうちに茎ごと取る枝豆の状態です。

 中秋の名月は、曇り空で観賞できませんでしたが、せめてさやのままゆでて食べる「月見豆」でビールを一杯、といきますか。宮司6丁目で青々とした大豆畑を眺め、そんな気になりました。


写真②:青々とした大豆畑
     =福津市宮司6丁目で、23日午後4時55分撮影
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2010年9月23日/〈津屋崎の四季〉658:カリンとバッタ

2010-09-23 02:59:54 | 風物

写真①:住宅の庭に生ったカリンの青い実
     =福津市宮司5丁目で、2010年9月22日午後5時50分撮影

 きのう22日夕、福津市宮司5丁目の住宅の庭に、カリン(バラ科)の青い実がたわわに生っていました=写真①=。別名・キボケ。楕円形の実で、10月下旬には黄色くなりそう。

 ここから西の畑地わきの道路を歩いていた20日夕、バッタ=写真②=が飛んで来ました。草の中だと、枯れ草色で見分けにくいですが、舗装道路の上ではすぐに分ります。

 きょう23日は「秋分の日」。津屋崎は、未明から雷が鳴り、雨が降っていますが、バッタさん元気ですか?


写真②:舗装道路の上に飛んで来たバッタ
     =福津市宮司5丁目で、20日午後5時55分撮影
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2010年9月22日/〈津屋崎の四季〉657:中秋の葛

2010-09-22 08:41:39 | 風物

写真①:荒れ地に咲いた赤紫の葛の花
     =福津市星ケ丘で、2010年9月22日午前6時55分撮影

 きょう9月22日は、陰暦8月15日の「中秋」――。

 朝方、福津市星ケ丘の「山川池」南側の荒れ地に、〝秋の七草〟の一つ、葛(マメ科)の花が咲いていました=写真①=。

 津屋崎は、曇り空。今夜、中秋の名月を見られるか、微妙です。
 
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