吉村青春ブログ『津屋崎センゲン』

“A Quaint Town(古風な趣のある町)・ Tsuyazaki-sengen”の良かとこ情報を発信します。

〈催事〉0563:平成最後の「光の道」

2019-02-14 05:33:20 | 行楽催事

 

 

写真①:「宮地嶽神社」参道を照らしながら沖合に沈む夕陽

    =福津市宮司元町の「宮地嶽神社」参道石段最上部で、平成25年(2013年)2月24日午後6時3分撮影

平成最後の〝光の道〟夕陽絶景、観賞の参拝客詰めかけそう

年に二度だけ夕陽が参道を照らす「宮地嶽神社」で19日、「夕陽の祭」開幕

 平成28年(2016年)2月、福岡県福津市宮司元町の「宮地嶽神社」で81段ある石段から年2度だけ見られる参道を夕陽が照らしながら玄界灘に沈む夕陽絶景=写真①=が、人気アイドルグループ「嵐」のJALテレビCMで〝光の道〟として、全国的に有名になって3年が経ちました。石段から1.4km先の参道突き当りの海辺に設置されている宮地浜「夕陽風景時計」=写真②=によると、夕陽が参道の真上を照らすのは23日ごろ。「宮地嶽神社」では〝光の道〟を一見の価値ありとして、19日(火)から3月3日(日)まで13日間、「夕陽の祭」を開催。「嵐」が2020年末での活動休止を発表したこともあり、大勢の夕陽観賞客が石段下の門前町参道一帯や「夕陽風景時計」付近に詰めかけそう。

 

写真②:「宮地嶽神社」参道石段登り口右手に立てられた「宮地嶽神社周辺ぐるりマップ」に掲載の宮地浜「夕陽風景時計」

 「宮地嶽神社」では「夕陽の祭」期間中、宮地浜まで真っすぐ延びる参道の石段を午後3時から閉鎖。拝殿での祈祷や開運殿での湯茶接待後、上方の石段付近で夕陽絶景=写真③=を観覧できる祈願特別席(初穂料5千円)を予約受け付けし、下方の石段で夕陽を観覧できる一般観覧席(無料)整理券は同2時から配布するという。参道を真上から夕陽が照らして「相島」(福岡県新宮町)背後の玄界灘に沈む23日(土)は、天気に恵まれれば、石段や門前町参道は夕陽観賞客で一段と賑わうことが予想されます。

 

写真③:「宮地嶽神社」参道石段を最上部まで上って右手境内に掲示された〝光の道〟の写真看板

  〝光の道〟の知名度が全国区になったため、「光の道〝夕陽の祭〟」開幕前日の平成29年2月18日(土)の参道石段は、全国から集まった観賞者で一杯になりました。私が所属する福津市のまちづくりボランティア団体・「津屋崎千軒 海とまちなみの会」が、参道突き当たりの宮地浜に市民募金約40万円で平成26年に設置した「夕陽風景時計」=写真④=が、夕陽の沈む時刻・方角と水平線の島々や半島などの風景が分かる新名所になっていると、NHK総合テレビで同28年12月2日と28日に福岡県内と全国にそれぞれ放送され、〝夕陽のまち〟の立ち寄りスポッとして「宮地嶽神社」とともに観光客の人気を集めています。

 

写真④:夕陽の沈む時刻・方角と水平線の島々や半島などの風景が分かる宮地浜「夕陽風景時計」

  宮地浜「夕陽風景時計」を発着点として「宮地嶽神社」を経て6.8Kmを歩く「津屋崎里歩きフットパス」(「津屋崎千軒 海とまちなみの会」開設)は平成27年9月、NPO法人新日本歩く道推進機構から『絶景の道100選』に認定されています。「宮地嶽神社」石段や門前町参道から〝光の道〟を観賞する前に、宮地浜「夕陽風景時計」で日没時刻と夕陽の沈む玄界灘の方角、水平線の島々や半島などの風景を確かめ、『絶景の道100選』フットパス・ウオークを楽しむのもお薦めです。

 

 宮地浜「夕陽風景時計」

:福津市の町興しボランティア団体・「津屋崎千軒 海とまちなみの会」が平成26年7月3日、「宮地嶽神社」参道突き当たりの同市宮司浜4丁目の「宮地浜」に、約2百人から寄せられた1口千円以上の寄付金約40万円で設置しました。夕陽が沈む方向と時刻、水平線の島々が描かれたパノラマ風景が分かる「夕陽風景時計」は、緒方義幸・「津屋崎千軒 海とまちなみの会」会員が考案・設計。扇形に描いたステンレス製の時計版(縦60㌢、横100㌢)の縦軸に日没時刻、横軸に方位と水平線に見える福岡市の志賀島や福岡県新宮町の相島など島影の約150度の「パノラマ風景」が刻まれ、横8文字の「夕陽ループ曲線」をたどれば、一年間を通じて夕陽が沈む方向と時刻が分かります。

  緒方会員は最初、横軸に方位を刻み、縦軸に10分毎の線を引いた定点からの距離、角度を示す「極座標」でグラフを作製。国立天文台が公開している福津市の日の入り時刻と方位の情報を、グラフ上に落とし、点を結んでいくと、「夕陽ループ曲線」が描けました。曲線の方位、時刻が実際の夕陽と合っているか、海岸で確かめると曲線と一致しました。夕陽を望む場所から見える水平線上の岬や島なども描き、「夕陽風景時計」として平成21年(2009年)に実用新案登録を取得しました。

  宮地浜では、昼が最も長い夏至の6月21日ごろは大峰山・渡半島の背後に沈み、10月18日ごろと2月23日ごろの数日は「宮地嶽神社」参道延長線上の相島の背後に沈みます。福津市の誕生日の(平成17年)1月24日と11月21日は福岡市の玄界島の背後に沈み、昼が最も短い冬至の12月21日ごろは糸島半島の背後に沈みます。

 宮地浜「夕陽風景時計」は〝七つ星〟の夕陽風景時計

  福岡県古賀市の古賀海岸に設置の1号基よりバージョンアップ。

1.時計版=写真⑤=を真西ではなく、やや南寄りの「宮地嶽神社」参道延長線上に合わせました。

2.夕陽が沈む30分、20分、10分前の太陽の位置と軌道を示しました。

3.ここから見える水平線上の島々や山々、建造物などの約150度の大パノラマを描きました。

  緒方会員は、季節毎に夕陽の沈む方角や、周囲の景観などから設置場所毎に夕陽風景時計を〝五つ星〟でランク付けしており、宮地浜「夕陽風景時計」は寄り付き易さや居心地の良さなどから格上の〝七つ星〟の夕陽風景時計です、と高く評価しています。

 

写真⑤:宮地浜「夕陽風景時計」版面

  宮地浜「夕陽風景時計」=写真⑥=を発着点として浜山松原を経て「宮地嶽神社」を回遊する「津屋崎里歩きフットパス」は、「津屋崎千軒 海とまちなみ会」が、市制施行10周年記念事業として平成26年度市住みよいまちづくり推進企画活動補助金を受け、市都市計画課(現都市管理課)と共働で同年7月に開設した市内初のフットパス。宮地浜「夕陽風景時計」を見て、玄界灘に沈む夕陽の素晴らしい海辺から、宮司・浜の松原や津屋崎浜、在自・宮司の田畑、里山、宮地嶽神社と門前町などを巡るフットパス・ルートでは、四季折々の景色の移ろいを楽しめます。

 

写真⑥:宮地浜「夕陽風景時計」の解説と設置場所の案内板(福津市宮司浜4丁目の国道495号線「宮地浜」交差点そばの市営無料駐車場で)

        

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〈催事〉0562:津屋崎人形「ごん太」が大人気

2019-02-10 20:00:26 | 行楽催事

 

写真①:独特の表情がかわいいと民芸品愛好家に人気の津屋崎人形の「ごん太」

    =福津市津屋崎3丁目の「筑前津屋崎人形巧房」で、2019年2月8日撮影

全国的に注目を浴びて品薄に

津屋崎人形「ごん太」の魅力とは

 福津市津屋崎3丁目の「筑前津屋崎人形巧房」店舗の陳列ガラス棚に、津屋崎人形の「ごん太」が並んでいます=写真①=。フクロウをかたどった人気玩具の「モマ笛」とともに、素朴でどこか懐かしい津屋崎人形の魅力を再認識させられ、嬉しいです。

  この「ごん太」が一躍有名になったのは、2018年9月4日に全国放映されたTBSテレビ「マツコの知らない世界」・ご当地民芸品の世界で、津屋崎人形の「モマ笛」が第1位になったことが大きいようです。番組冒頭、福岡市で民芸品販売店「山響(やまびこ)屋」を経営する瀬川慎太郎さんが、所有する1,500点の民芸品の中から選んだ福島県の「赤べこ」、千葉県の「招き猫(佐原張子)」など17点の逸品を選び、マツコさんに紹介、このうち津屋崎人形では最初に「ごん太」をお勧めしたのにマツコさんが難色を示し、次にさしかえ紹介した「モマ笛」が可愛くて音色もお気に入りで第1位になりました。

  それにしても、民芸品収集家でもある瀬川さんがはまった「ごん太」人形の魅力とは何? 「筑前津屋崎人形巧房」によると、明治時代に赤ちゃんのおしゃぶりとして米粉で色塗りした人形で、独特の表情がかわいいと新聞やテレビ、ネットで再三紹介され、品切れ状態になるほど人気という。2月9日、福津市複合文化センター歴史資料館が主催した「津屋崎千軒の撮影スポットを巡るデジカメ講座」で、講師依頼を受けて私が務めた津屋崎千軒の撮影スポットガイドでは市内外からの受講者14人を同巧房に案内した際も、久留米絣やニットを着せたり、外国人にするなど雑貨メーカーなどとのコラボで誕生した様々な姿の「ごん太」が注目されました。

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