写真①:「福津市複合文化センター」へと再生工事が進む旧福津市津屋崎庁舎(左は市文化会館)
=福津市津屋崎1丁目で、2016年12月29日撮影
・連載エッセー『一木一草』
第52回:「福津市複合文化センター」愛称
旧福津市津屋崎庁舎を再生整備の「福津市複合文化センター」
愛称「カメリアステージ」と指定管理者「共同企業体」が決定
福津市は福間庁舎へ統合した旧津屋崎庁舎(3階建て延べ約3,800平方㍍。昭和62年建築)=写真①=を、図書館や歴史資料館などの複合施設とし、隣接の市文化会館を合わせて「福津市複合文化センター」として再生整備工事を進めていますが、市内各世帯へ配布中の市広報誌『広報ふくつ』平成29年1月号によると、同センターの愛称は市民応募作101点の中から選考して「カメリアステージ」に決定。平成29年4月から愛称使用を始め、図書館や歴史資料館の開館は7月という。
「カメリアステージ」の愛称は、福岡市中央区天神2丁目にある雑貨店、西鉄ホールなどが入居のファッションビル「ソラリアステージ」を連想させます。福津市では図書館や歴史資料館は、市文化会館(地上3階地下1階延べ約5,300平方㍍。平成5年建築)とともに、生涯学習や文化の振興と地域の賑わいを図る施設にしたいとしており、今後どのように連携、運営されるのか、期待が膨らみます。
また、福津市は旧津屋崎庁舎2階に新たに図書館ができるため、同市手光の市中央公民館=写真②=と津屋崎公民館=写真③=の図書室を平成29年3月31日に閉鎖するのに伴い、図書の貸し出しは1月31日に終了するとしています。
写真②:福津市中央公民館
写真③:津屋崎公民館
「福津市複合文化センター」(文化会館、図書・歴史資料館)の指定管理者は市郷育推進課で受け付け、平成29年4月1日から同34年3月31日まで5年間の指定候補者として福岡市博多区住吉1丁目の「福津市複合文化センター共同企業体」(代表企業・株式会社日比谷花壇PPP事業推進部南日本事業推進グループ)を平成28年11月に決定して12月市議会に提案、可決されました。センターの開館時間は午前9時から午後10時(図書・歴史資料館は午前11時から午後9時まで)とし、休館日は毎週火曜日と12月28日から1月4日までという。図書・歴史資料館の開館時刻が午前11時からと遅いのは利用する市民から疑問の声が出ています。
市は平成27年8月、津屋崎庁舎の再生整備に向けた基本設計の中間報告会を同庁舎で開催、同年12月には地元関係団体代表を集めて意見聴取会を開き、私も「津屋崎千軒 海とまちなみの会」の会員仲間らと基本設計について質問。図書館の休館日については、福間庁舎敷地にある福津市立図書館の月曜日と違う日にして市民がどちらかの図書館を利用できるように強く要望しており、複合文化センターを火曜日休館としたのは評価できます。指定管理者と、同センターの施設運営に協力するボランティア団体との連携がどうなるのか、見守りたい。