吉村青春ブログ『津屋崎センゲン』

“A Quaint Town(古風な趣のある町)・ Tsuyazaki-sengen”の良かとこ情報を発信します。

2013年10月30日/〈糸島・町歩き〉009・カキ小屋

2013-10-30 10:14:15 | 糸島・町歩き

写真①:カキ小屋と来客用の駐車場

      =福岡県糸島市志摩岐志で、2013年10月28日午前11時45分撮影

 カキ小屋



 福岡県糸島市志摩芥屋にある「またいちの塩」の製造所・『工房とったん』訪問の帰路、近くの岐志漁港そばのカキ小屋=写真①=に立ち寄りました。

  このうち、「森のめぐみ 徳栄丸」=写真②=の看板を掲げたカキ小屋へ入り、入り口にあったメニュー=写真③=から、カキ1㌔(800円)とカキ飯(250円)、お茶(150円)を注文。


写真②:「森のめぐみ 徳栄丸」入り口▽写真③メニュー

 小屋の中は、炭火でカキを焼く席が設けられ=写真④=、結構広い感じ。長椅子に座り、炭火の上の金網に1㌔分のカキ10数個を載せて焼きます=写真⑤=。

 

写真④:炭火でカキを焼く席▽写真⑤:金網にカキを載せて焼く

 1,2分焼くと、カキの殻が開きます。左手に軍手をはめて上の殻を持ち上げ、右手に握ったナイフで殻からこさぎ落としたプリプリのカキの身を味わいました=写真⑥=。殻に残った水分もすすりましたが、自然のままの塩が効いており、カキ飯=写真⑦=とともに美味しく頂けました。

  

写真⑥:ナイフで殻からこさぎ落とした身を味わう▽写真⑦:カキ飯

 満足して勘定をすませる際、メニュー看板には書かれていない「炭火代300円」も請求されることが判明。月曜日だったので、混雑することもなく、焼きカキ昼食を楽しめ、まずまずの「カキ小屋」体験でした。

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2013年10月29日/〈糸島・町歩き〉008・またいちの塩

2013-10-29 17:31:56 | 糸島・町歩き

写真①:自然味あふれる「またいちの塩製造所」の看板

    =福岡県糸島市志摩芥屋3257の『工房とったん』で、2013年10月28日午前11時30分撮影

 またいちの塩


  「またいちの塩」の製造所=写真①=は、福岡県糸島市志摩芥屋の糸島半島西側の突端にありました。福津市の拙宅をマイカーで出発、福岡都市高速道路経由で未舗装の小道も走って約2時間かけて到着です。

 製塩所・『工房とったん』の建物=写真②=の南側は、「福ノ浦」の海に面しています。

写真②:「福ノ浦」の海に面した製塩所・『工房とったん』の建物
     =28日午前11時55分撮影

  建物の裏手に、立体式塩田=写真③=がありました。玄界灘の海水を櫓に吊るした竹篠の上から流下させて凝縮させる装置です。

写真③:海水を凝縮させる立体式塩田

  海水は、立体式塩田の西端から下った海岸伝いに「福ノ浦」の海まで引かれたチューブで吸い上げられています=写真④=。玄界灘の内海と外海がぶつかり、山と海の豊富なミネラルが混じり合う場所の海水から作るのが「またいちの塩」の特長。

写真④:立体式塩田の西端(右側)から下った海岸伝いに「福ノ浦」の海まで引かれた海水吸い上げ用のチューブ(向こうは糸島市の離島・「姫島」)

  立体式塩田で凝縮させた海水は、『工房とったん』の大小二つの釜=写真⑤=で三日間じっくり炊き上げ、塩の結晶ができます。

写真⑤:凝縮させた海水を炊き上げる釜

  『工房とったん』の売り場には、「またいちの塩」や「にがり」などの商品が展示されています=写真⑥=。

 

写真⑥:「またいちの塩」や「にがり」などが並ぶ商品売り場

 このうち、「またいちの塩」を焼塩用の鉄釜で約40分焼き上げた「極上焼塩」(100g入り、525円)を購入。白身の刺身や生野菜に付けるなど食卓塩のように使うのが最適で、トマトやキュウリ、生野菜にかけると、塩や野菜の旨みがひきたつという。

 

写真⑦:「またいちの塩」の青い袋(左)に入れて持ち前った「極上焼塩」(中央)とパンフ

 

 

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2011年3月30日/〈糸島・町歩き〉007・空海のパワースポット

2011-03-30 05:59:57 | 糸島・町歩き

写真①:湧水の井戸やムクノキの巨木が生い茂る「空海のパワースポット」
     =福岡県糸島市二丈吉井で、2011年3月25日午後1時40分撮影

空海のパワースポット


 福岡県糸島市二丈吉井の日帰り温泉「神水(くわみず)まむし温泉」の名水販売所に3月25日、温泉水(35㍑百円)を汲みに行った際、同温泉施設の西側に「空海のパワースポット」=写真①=があるのに気付き、訪ねました。

 以前、「神水まむし温泉」に入湯した折、同温泉はその昔、弘法大師が諸国行脚の旅路でこの地に立ち寄った際、マムシにかまれて苦しむ人々を見かね、池に杖をついて法力で薬湯を湧出させて助けた逸話が、「まむし温泉」の由来になったとPRパンフレットに書かれていたのは記憶にありましたが、パワースポットとして紹介されているのは知りませんでした。

 「空海のパワースポット」に掲げられた「まむし温泉」支配人による案内板=写真②=や説明文には、〈今から1200年程前、まむしの毒に苦しむ村人を救うため弘法大師(空海)が霊力で神水を湧出させた奇跡の場所がここです。ここはまむし温泉の起源となる場所です〉と説明。

 さらに〈この「空海のパワースポット」は「七福夫婦木」「神水湧水池」「パワーストーン」から形成され、いつのころからかこの場所を訪れる人々は、口々に、奇跡のエネルギーを浴びて、元気になった…と、笑顔で帰って行かれるようになりました〉と書かれています。「七福夫婦木」とは、一本の倒れかけた木を下から支えている夫婦みたいな木のことという。「パワーストーン」については説明文になく、どの石のことか不明。ただ、巨木と湧水の井戸のそばに立つと、気のいい場所と感じました。


写真②:「~心が洗われる~空海のパワースポット」と書かれた案内板(左端)
     =糸島市二丈吉井で、25日午後1時35分撮影

筑前の湯「神水まむし温泉」(糸島市二丈吉井2380-1):◆交通アクセス=〔電車で〕JR筑肥線福吉駅下車、車で3分。〔車で〕西九州自動車道福吉インターから約0.4㌔。営業時間は10時30分~21時30分。入浴料(タオル付き)は中学生以上8百円、子供4百円。問い合わせは、同温泉(℡092-329-3003)へ。


「神水まむし温泉」位置図
    (十字の所)
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2010年10月5日/〈糸島・町歩き〉006・辰美商店

2010-10-05 08:00:28 | 糸島・町歩き

写真①:唐津街道沿いに建つ「辰美商店」
     =福岡県糸島市前原中央3丁目で、2010年9月24日正午撮影

〈糸島・町歩きスポット〉  6

辰美商店

 福岡県糸島市の旧「唐津街道」・前原宿の町歩きの途中、通り北側に建つ「辰美商店」の町家=写真①=が、印象に残りました。

 木造瓦葺き2階のどっしりとした建物です。1階店舗には、「陶磁器、建築材料 波多江辰五郎 電話二三番」との立派な看板が掲示されていました=写真②=。福津市・〈津屋崎千軒〉の代表的町家・「豊村酒造」の玄関に「電話一番」と表示されているのを思い出しました。明治の商家では大きな店から早く電話が引かれたとの話を聞き、「辰美商店」の「電話二三番」もなかなかのものでしょう。販売されている陶磁器類も、しゃれた感じのデザインでした。


写真②:店舗内に掲示された「陶磁器、建築材料 波多江辰五郎 電話二三番」の看板
     =「辰美商店」で、9月24日午後零時5分撮影
  
 「唐津街道」・前原宿の一角には、糸島市が設けたという無料休憩所「寄り合い処」=写真③=があり、町歩きの観光客のおもてなし施設として好感を持ちました。


写真③:糸島市が設けたという無料休憩所「寄り合い処」
     =糸島市前原中央3丁目で、9月24日午後零時10分撮影

                        (今回の〈糸島・町歩きスポット〉シリーズ終わり)
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2010年10月4日/〈糸島・町歩き〉005・追分石

2010-10-04 01:37:31 | 糸島・町歩き

写真①:唐津街道に明治42年(1909年)に建てられた「追分石」
     =福岡県糸島市前原中央3丁目で、2010年9月24日午後零時15分撮影

〈糸島・町歩きスポット〉 5

:追分石


 福岡県糸島市の旧「唐津街道」・前原宿の「西構口跡」近くの下町に、「追分石」=写真①=が明治42年(1909年)に建てられています。


 交差点の北角で、「左 加布里 道」との案内文字が刻印された石柱です。前原~志摩方面と唐津方面の
               唐 津
分岐点にあり、元は道路の反対側に建てられていましたが、自動車が倒すとのことで現在地に移されたという。

 この「追分石」の斜め向かい南側道路沿いにあったのが、旅人の通行手形を改める「関番所」=写真②=です。今は跡地に別の建物が建てられていますが、江戸時代には福岡藩が地元採用した役人6名が、交替で勤務していました。


写真②:旅人の通行手形を改める「関番所」の跡地
     =糸島市前原中央3丁目で、9月24日午後零時20分撮影
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2010年10月3日/〈糸島・町歩き〉004・和泉屋

2010-10-03 05:40:07 | 糸島・町歩き

写真①:唐津街道に残る造り酒屋・「和泉屋」(徳丸家)の町家
     =福岡県糸島市前原中央3丁目で、2010年9月24日午前11時40分撮影

〈糸島・町歩きスポット〉 4

:「和泉屋」

 福岡県糸島市の旧「唐津街道」・前原宿の「東構口跡」近くの上町に、「和泉屋」(徳丸家)の町家=写真①=がありました。木造瓦葺き2階建てで、2階の白壁の小窓が目立ちます。

 明治期に酒造で栄えた商家をしのばせる大規模な造りが特徴。間口約4間に対し、奥行きが約20間もあり、間口が狭く奥行きの長い「うなぎの寝床」と言われる宿場独特の造りになっています=写真②=。

 今は酒造りは廃業されていますが、造り酒屋に欠かせない酒造用の煙突は見当たりませんでした。


写真②:間口が狭く奥行きの長い「うなぎの寝床」の造りの「和泉屋」
     =糸島市前原中央3丁目で、9月24日午前11時45分撮影
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2010年10月2日/〈糸島・町歩き〉003・「前原古材の森」

2010-10-02 08:48:46 | 糸島・町歩き

写真①:唐津街道に面して門を構えた旧西原家・「綿屋」出店を修復した「前原古材の森」
     =福岡県糸島市前原中央3丁目で、2010年9月24日午前11時45分撮影

〈糸島・町歩きスポット〉 3

:「前原古材の森」

 お食事処「前原古材の森」=写真①=は、福岡県糸島市の旧「唐津街道」・前原宿にあります。江戸時代の宿場町を支え、「西に前原綿屋(わたや)あり」と言われた豪商・旧西原家の「綿屋」の呉服商を営んだ出店建物(2階建て。明治34年建築)を、同県太宰府市の古材と古建具の販売店「太宰府古材の森」(油機エンジニアリング株式会社。特定非営利活動法人「日本民家リサイクル協会」正会員)が修復し、伝統的建造物の継承・地域文化発信の場として活用しています。

 明治34年(1901年)建築というのは、奇しくも福津市の「津屋崎千軒民俗館・『藍の家』」(紺屋・旧上妻家住宅。国登録有形文化財)と同じ年です。この出店建物は、1階に座敷や板張が張り出した「勘定場」を設け、吹き抜けの2階には漆塗りの見事な回廊や数寄屋風の座敷があり、豪華な造りです。

 「綿屋」は、寛政7年(1795年)ごろから米・麦の取引をはじめ、酢・醤油・櫨蝋作り、金融業・呉服屋などを幅広く営業。福岡藩へ多くの献金をした功績により、「大庄屋格永代一人扶持」という町人としてはかなり高い身分を与えられたという。

 「前原古材の森」では、歴史的建造物として保存しながら、地域に開かれた場として使用する「動態保存」を目指し、地産地消の食事の提供やコンサート、ギャラリーなどの会場にスペース貸しもしています=写真②=。


写真②:「前原古材の森」の1階店舗
     =糸島市前原中央3丁目で、9月24日午前11時45分撮影


お食事処「前原古材の森」(糸島市前原中央3丁目18-15)水曜定休。℡092-321-4717: ◆交通アクセス=〔JR・地下鉄で〕「筑前前原駅」下車、北へ徒歩約8分。駐車場10台程度。


「前原古材の森」位置図
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2010年9月30日/〈糸島・町歩き〉002・「唐津街道・前原宿」卯建の町家

2010-09-30 09:46:55 | 糸島・町歩き

写真①:旧「唐津街道・前原宿」にある卯建の町家・「古川薬局」
      =福岡県糸島市前原中央3丁目で、2010年9月24日正午撮影

〈糸島・町歩きスポット〉 2

:「唐津街道・前原宿」卯建の町家

 9月24日、福岡県糸島市の旧「唐津街道」・前原宿を町歩きして、一番印象に残ったのは、福津市・〈津屋崎千軒〉の町並みと同じく、卯建の建つ町家が1軒あったことです。

 木造瓦葺2階の町家で、2階に「古川薬局」=写真①=の看板が掲げられていました。卯建は、2階の白壁部分の両端にあり、福津市の「津屋崎千軒民俗館・『藍の家』」(明治34年建築の紺屋・旧上妻家住宅。国登録有形文化財)と同じ袖卯建です。

 〈津屋崎千軒〉には、卯建の建つ町家が『藍の家』を含め7軒あり、福岡藩の海上交易港として賑わった江戸期の商家の繁盛ぶりを今に伝えています。

 「唐津街道」は、江戸時代に豊前大里から小倉を経て赤間、畦町(福津市)、博多、前原(糸島市)などを通って唐津へ向かう街道。前原宿(まえばるしゅく)は「唐津街道」の宿場町で、福岡藩領の最西端にあるため、旅人の通行手形を調べる「関番所(せきばんしょ)」が設けられていました。

 前原宿の東西の出入り口には、石垣の上に土壁を築いて瓦を葺いた「構口(かまえぐち)」という塀が築かれていたといいますが、今は土塀はなくなっています=写真②=。


写真②:前原宿・「東構口」跡付近の旧「唐津街道」(現前原名店街)
     =糸島市前原中央3丁目で、9月24日午前11時35分撮影


旧「唐津街道」・前原宿(糸島市前原中央3丁目): ◆交通アクセス=〔JR・地下鉄で〕「筑前前原駅」下車、北へ徒歩約5分。


旧「唐津街道・前原宿」位置図
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2010年9月29日/〈糸島・町歩き〉001・「白糸酒造」

2010-09-29 15:24:49 | 糸島・町歩き

写真①:古式手法、ハネ木搾りを伝える「白糸酒造」
     =福岡県糸島市本で、2010年9月24日午後2時30分撮影

 きょう9月29日から、福岡県糸島市の〈糸島・町歩きスポット〉シリーズを掲載します。24日、同市川付の食の蔵「伊都安蔵里(いとあぐり)」を「津屋崎千軒 海とまちなみの会」の仲間と視察した機会に、〈津屋崎千軒〉の観光ガイドに役立つスポットを訪ねたリポートです。

〈糸島・町歩きスポット〉 1

:「白糸酒造」

 私がハネ木搾りによる酒搾りで有名な糸島市本の「白糸酒造」=写真①=を訪ねたのは、確か3回目です。1回目は、読売新聞西部本社代表室長だった平成11年(1999年)当時の代表に随行しての訪問だと思います。2回目は同15年(2003年)7月、細君と同市の「平原遺跡」見学の帰りでした。

 「白糸酒造」によると、創業は江戸後期の安政2年(1855年)で、全国にある酒造会社千8百軒のうち蔵人がハネ木=写真②=を使い、手作業で日本酒を搾る技法を伝えているのは同蔵元だけ。近代化の波が押し寄せた昭和40年代に、各蔵は機械を導入して日本酒を搾るよう転換したという。


写真②:古式手法で醪を搾るハネ木(重しの石がぶら下がっている)
     =「白糸酒造」で、24日午後1時55分撮影

 ハネ木搾りは、機械搾りより酒の生産量は減産になり、重労働です。しかし、ハネ木搾りは機械搾りに比べて醪(もろみ)を搾りきれないため、雑味成分が出にくいメリットがあります。「白糸酒造」の先代蔵元(田中一彦氏)が酒の品質のためにはハネ木搾りが一番いい、と頑固に守り続けることを決意。「ゆっくり丁寧に搾ったお酒は、まさに汗の結晶」と、伝統技法を守って清酒「白糸」を造っているそうです。

 試飲させていただい米麹だけで作った甘ざけ「しらいと」=写真③=がノンアルコールのうえ、のど越しすっきりとおいしかったので、買って帰りました。900ml入り750円。


写真③:米麹だけで作った甘ざけ「しらいと」(900ml入り)


有限会社「白糸酒造」(糸島市本1986。℡092-322-2901。田中信彦代表取締役): ◆交通アクセス=〔車で〕福岡都市高速・西九州自動車道前原ICから約3分。JR・地下鉄「筑前前原駅」下車、タクシーで10分。


「白糸酒造」位置図
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