吉村青春ブログ『津屋崎センゲン』

“A Quaint Town(古風な趣のある町)・ Tsuyazaki-sengen”の良かとこ情報を発信します。

2012年7月28日/〈津屋崎の四季〉921:真夏に見る雪景色はいかが

2012-07-28 10:20:13 | 風物

写真①:雪に覆われた畑で餌を探すハシボソガラス

      =福津市宮司5丁目で、2012年2月19日午前8時5分撮影

 

「真冬の雪景色」をプレゼント

気持ちだけでもお涼みあれ

 

 フゥーッ、暑いですなー。

 こんな猛暑続きの津屋崎の真夏に、「真冬の雪景色」=写真①=を見て、気持ちだけでも涼んでください――。

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2012年7月25日/〈津屋崎の四季〉920:池の上に降りたシラサギの群れ

2012-07-25 08:46:12 | 風物

 

写真①:水面を覆う水草の上に舞い下りたシラサギたち

     =福津市須多田の「長尾下池」で、2012年7月25日午前6時5分撮影

 緑に覆われた水面に白い野鳥が群れるひと夏の光景

―福津市・「長尾下池」

 福津市須多田の農業用ため池・「長尾下池」で25日朝、シラサギの群れが水の上に舞い下りていました=写真①=。

 まるで忍者の鳥になったかのようですが、水草が繁茂したからなせる技です。緑に覆われた水面に白い野鳥が群れるひと夏の光景――。

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2012年7月23日/〈貝寄せの浜・「貝寄せ館」物語〉050:津屋崎の古い団扇展

2012-07-23 09:28:45 | 「貝寄せ館」物語

写真①:〈津屋崎千軒〉の商店が昭和初期―中期に作った団扇を集めた「津屋崎の古い団扇展」

    =「貝寄せ館」で、2012年7月21日撮影

 

貝寄せの浜・「貝寄せ館」物語 50

 :津屋崎の古い団扇展

 懐かしいレトロな色調が魅力
「津屋崎の古い団扇展」、観に来て下さい
〈貝寄せ館〉

  〈津屋崎千軒〉の商店が昭和初期から中期にPR用に作ったと思われる団扇を集めた「津屋崎の古い団扇展」=写真①=が、福津市津屋崎3丁目の「海とまちなみの会」事務所・〈貝寄せ館〉で開かれています。若いころの女優山本富士子や若尾文子、有馬稲子を使った団扇もあり、美しく、懐かしいレトロな色調が魅力です。入場無料(月・水・木・金曜日休館)。

 津屋崎3丁目にある卯建の建つ町家・「麦屋惣平衛邸」の当主で、「海とまちなみの会」会員の麦野裕(ゆたか)さん(千葉県在住)が、4月に本会に寄贈されていた〈津屋崎千軒〉の商店8軒のPR用団扇計9枚を「津屋崎祇園山笠」裸参りが催された7月21日夜から展示。このうち富士山を背景に微笑む山本富士子が表を飾った団扇は、津屋崎新町(現福津市津屋崎4丁目)の「松原商店」(現「YS松原」=松原滋さん経営)が製作した2枚のうちの1枚。裏には、〈化粧品・小間物・日用品 文房具・布ゴム靴類 有名毛糸各種 資生堂チェインストアー 松原商店 津屋崎新町〉と6行に分かち書きされています。昭和初期から中期に製作されたと思われます。

 他の8商店の団扇は、各1種類を製作。うち、新町の「力丸商店」の団扇の表は、女優の有馬稲子が空に打ち上げられた花火をバックにほほえんでいます。有馬稲子は、昭和7年(1932年)生まれで、宝塚歌劇団の娘役トップスター時代に東宝映画で女優デビュー。松竹に移籍後、看板女優として活躍、俳優の中村錦之助と結婚したが、3年後に離婚しました。団扇の裏には「毎度有難うございます 衣料品 日用品 靴類 カクイ綿 津屋崎町 力丸商店 電話一二九番」と書かれています。

 ◆「貝寄せ館」:福岡県福津市津屋崎3丁目18-16。開館は、火・土・日曜、祝日の午前11時~午後3時。入館無料▼駐車場はありませんので、3軒西隣の福津市まちおこしセンター「津屋崎千軒なごみ」(℡0940-52-2122)の無料駐車場(30台収容)をご利用ください▼バスでお越しの場合は、JR福間駅前から津屋崎行きの西鉄バスに乗り、津屋崎海岸通りの「商工会津屋崎支所前」で下車、北へ徒歩3分です。

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2012年7月18日/〈津屋崎の四季〉919:カルガモとシラサギ

2012-07-22 08:51:22 | 風物

 

写真①:浅瀬で過ごすカルガモの群れ4羽とシラサギ1羽

    =福津市渡の「津屋崎干潟」で、2012年7月22日午前5時45分撮影

 クマゼミが鳴き始めました

「津屋崎干潟」の水辺で憩うカルガモとシラサギ

 

 クマゼミの初鳴きを耳にしました。福津市津屋崎の拙宅で22日午前8時35分すぎのことです。今朝の「津屋崎祇園山笠」のハイライト・追い山が終われば、梅雨あけも近そう。

  渡の「津屋崎干潟」では早朝、カルガモの群れ4羽とシラサギ1羽が水辺のゆったりとした時間を楽しんでいるように見えました=写真①=。

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2012年7月21日/〈貝寄せの浜・「貝寄せ館」物語〉049:カブトガニ10遺体寄贈

2012-07-21 22:53:59 | 「貝寄せ館」物語

 

 

 

 

 

 

 

写真①:カブトガニ10遺体(手前)を寄贈された占部雄蔵さん

    =「貝寄せ館」で、2012年7月21日撮影

 

貝寄せの浜・「貝寄せ館」物語 49

 :カブトガニ10遺体寄贈

 

占部雄蔵さんから寄贈

「寄せ館」にカブトガニ10遺体


 福津市津屋崎3丁目の「海とまちなみの会」事務所・〈貝寄せ館〉は7月21日、同市の「天神町商店街通り」で午後6時から10時まで露店が並び、ふくつ夏まつり2012「第5回サマーナイトインふくつ」(市商工会などで組織した実行委員会主催)が催されたのに合わせ、夜間臨時開館しました。

 午後7時か9時すぎまでの臨時開館中、家族客ら50人以上が来館。このうち福津市渡の占部雄蔵さん(64)が、「貝寄せ館」に展示していた子どものカブトガニの標本を見て、「津屋崎干潟」で遺体で拾って自然乾燥させ、自宅に保管していたという大人のカブトガニ10体を持参、寄贈されました写真①=。雄1体、雌9体です。貴重な標本として、館内に展示します。

 ◆「貝寄せ館」:福岡県福津市津屋崎3丁目18-16。開館は、火・土・日曜、祝日の午前11時~午後3時。入館無料▼駐車場はありませんので、3軒西隣の福津市まちおこしセンター「津屋崎千軒なごみ」(℡0940-52-2122)の無料駐車場(30台収容)をご利用ください▼バスでお越しの場合は、JR福間駅前から津屋崎行きの西鉄バスに乗り、津屋崎海岸通りの「商工会津屋崎支所前」で下車、北へ徒歩3分です。

 

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〈催事〉0189:「サマーナイトインふくつ」

2012-07-21 08:40:28 | 行楽催事

 

写真①:「津屋崎千軒なごみ」イベント広場に飾られた〈岡流〉の山笠(手前は「集団山見せ」の会場になる「しおさい通り」)
     =福津市津屋崎3丁目で、2012年7月21日午前5時35分撮影

きょう21日、夏祭り「第5回サマーナイトインふくつ」

午後5時に「津屋崎祇園山笠」集団山見せ、同7時から裸参り

〈貝寄せ館〉も臨時夜間開館します

  福津市津屋崎3丁目の市まちおこしセンター「津屋崎千軒なごみ」前一帯の「天神町商店街通り」は、21日午後6時から10時まで露店が並び、ふくつ夏まつり2012「第5回サマーナイトインふくつ」市商工会などで組織した実行委員会主催)が催され、沖縄旅行招待券やテレビなどが当たる大抽選会や、餅まき、歌やダンスのステージ・ショーなどもあります。

  「津屋崎祇園山笠」も、21日から22日までの2日間、クライマックスを迎えます。21日午後5時に「津屋崎千軒なごみ」の前の「しおさい通り」=写真=で「集団山見せ」が行われ、〈岡〉、〈新町〉、〈北〉の3流(ながれ)の山笠(重さ約1㌧)が集まります。山笠に参加する男衆と子供たちが、裸に赤い締め込み姿で提灯を掲げて津屋崎の3神社に参拝する裸参りは、同6時45分から古小路の「波折神社」にお宮入り。参拝後、同7時に同神社を〈お宮出し〉して、「金刀比羅神社」(在自)と「宮地嶽神社」(宮司元町)を走ってお参りします。22日のお祇園様のハイライト・追い山の安全を祈る行事です。「宮地嶽神社」参拝を終えた裸参りの男衆と子どもたちは、同9時ごろ同通りを駆け抜ける予定。

 「津屋崎千軒なごみ」の3軒東隣にある「津屋崎千軒 海とまちなみの会」の事務所・〈貝寄せ館〉も、21日は午後7時―9時まで臨時夜間開館します。〝貝寄せの浜〟の美称を持つ津屋崎浜で採集したサクラガイやアオイガイなどの貝がらや、〈津屋崎千軒〉の江戸時代の屋敷図、明治時代の本町通りの写真、津屋崎塩田の歴史、伊藤伝右衛門と津屋崎ゆかりの写真展などのパネルを無料で観覧できます。お子様連れでお越しください。

 22日の追い山は午前8時10分、3流れの山笠が「波折神社」へお宮入りしたあと、同神社をクジ引きで決まった1、2、3番山の順に同9時に出発、北本町から浜の町を経て、〈津屋崎千軒〉通りを天神町・津屋崎交番付近の〈廻り止め〉(ゴール)まで約2㌔の追い山コースを走って競います。

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記2012年7月18日/〈津屋崎の四季〉918:ハマボウの自生樹確認

2012-07-18 22:04:23 | 「貝寄せ館」物語

写真①:道路交差点そばの「津屋崎干潟」渡側奥の岸辺にあるハマボウの自生樹の花

    =福津市渡で、2012年7月17日午後3時10分撮影

渡側奥でハマボウの自生樹4株を確認しました

 ――福津市の「津屋崎干潟」岸辺

 福津市渡の内海(「津屋崎干潟」)の渡側奥で、フヨウやムクゲの仲間・ハマボウ(アオイ科)の自生樹4株があるのを17日午後、確認しました。

 ハマボウは、樹高約3㍍の落葉低木。南方系植物で、神奈川県三浦半島が自生北限です。かつて津屋崎の浜辺にも多く自生していましたが、護岸工事や道路整備のため激減し、福津市末広の市営津屋崎浄化センター前の「千間橋」下を流れる黒石川の西岸に高さ約3㍍の自生樹2株が残るだけ。このため、「つやざきハマボウの会」(山下夫=しずお=会長)が2004年8月8日、自生樹の種から育てた1~2年生の苗木約百株を「千間橋」上下流の黒石川東岸沿い延長150㍍に植え、今では高さ約1-2㍍に育っており、7月中旬から満開の花が市民の目を楽しませています。

 旧津屋崎町が平成11年(1999年)に発行した『津屋崎町史 通史編』の第1編「津屋崎のあらまし」に掲載されている「海岸植物」のくだりでは、ハマボウについて津屋崎の特筆すべき植物だとして、〈県内ではまれで、海岸の泥地に自生するが、津屋崎では塩浜の入り江に昔は多かった。しかし、最近は護岸工事や道路整備のため次々と消滅している。宮司の今川にも二株あったが、これも護岸工事で消えた。だが、幸いなことに末広の千間土手(せんげんどて)に数株、内海の渡側奥に一株残っているのを確認した〉と触れています

 このため、〈内海の渡側奥に一株残っているのを確認した〉という記述を自分の目で確かめようと17日、「津屋崎干潟」で現地調査しました。靴が干潟の泥に埋まりそうになりながら歩き、まず〈内海の渡側奥〉の道路交差点そばの干潟岸辺に茂る1株=写真①=の花を確認。そこから約10㍍南に、黄色い花を付けたもう1株のハマボウを見つけました=写真②=。

 

 写真②:黄色い花を付けたもう1株のハマボウ

       =「津屋崎干潟」で、17日午後3時30分撮影

  さらに約4㍍南の岸辺にも、花を付けたハマボウの自生樹の株がありました=写真③=。

  

写真③:東側から3株目のハマボウの自生樹

     =「津屋崎干潟」で、17日午後3時5分撮影

   東側から3株目のハマボウの約5㍍南側には、4株目の花=写真④=が確認できました。

 

写真④:東側から4株目のハマボウの花

     =「津屋崎干潟」で、17日午後3時5分撮影

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2012年7月17日/〈貝寄せの浜・「貝寄せ館」物語〉048:「貝寄せ館」に簾

2012-07-17 18:24:58 | 「貝寄せ館」物語

 写真①:猛暑にたまらず「貝寄せ館」出入り口に掛けられた簾

    

貝寄せの浜・「貝寄せ館」物語 48

 :「貝寄せ館」に簾

 室温38度! 猛暑にたまらず
「貝寄せ館」に簾を掛けました

――「海とまちなみの会」

 福津市津屋崎3丁目の「海とまちなみの会」事務所・〈貝寄せ館〉は7月17日午後2時すぎ、3月25日のオープン以来最高の室温38度の猛暑日を記録。たまらず出入り口に日除けの簾(すだれ)=湯浅美子会員提供=を掛けました写真①=。

  きょうに限って、東側の窓ガラスを開けても、そよ風も入ってきません。スレート葺きで、天井のない貝寄せ館内はサウナ状態で、兵庫県から来館のお客様もガイド当番の同館スタッフも汗だくになって談笑していました。

 ◆「貝寄せ館」:福岡県福津市津屋崎3丁目18-16。開館は、火・土・日曜、祝日の午前11時~午後3時。入館無料▼駐車場はありませんので、3軒西隣の福津市まちおこしセンター「津屋崎千軒なごみ」(℡0940-52-2122)の無料駐車場(30台収容)をご利用ください▼バスでお越しの場合は、JR福間駅前から津屋崎行きの西鉄バスに乗り、津屋崎海岸通りの「商工会津屋崎支所前」で下車、北へ徒歩3分です。

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2012年7月17日/〈貝寄せの浜・「貝寄せ館」物語〉048:「貝寄せ館」に簾

2012-07-17 18:24:58 | 「貝寄せ館」物語

 写真①:猛暑にたまらず「貝寄せ館」出入り口に掛けられた簾

    

貝寄せの浜・「貝寄せ館」物語 48

 :「貝寄せ館」に簾

 室温38度! 猛暑にたまらず
「貝寄せ館」に簾を掛けました

――「海とまちなみの会」

 福津市津屋崎3丁目の「海とまちなみの会」事務所・〈貝寄せ館〉は7月17日午後2時すぎ、3月25日のオープン以来最高の室温38度の猛暑日を記録。たまらず出入り口に日除けの簾(すだれ)=湯浅美子会員提供=を掛けました写真①=。

  きょうに限って、東側の窓ガラスを開けても、そよ風も入ってきません。スレート葺きで、天井のない貝寄せ館内はサウナ状態で、兵庫県から来館のお客様もガイド当番の同館スタッフも汗だくになって談笑していました。

 ◆「貝寄せ館」:福岡県福津市津屋崎3丁目18-16。開館は、火・土・日曜、祝日の午前11時~午後3時。入館無料▼駐車場はありませんので、3軒西隣の福津市まちおこしセンター「津屋崎千軒なごみ」(℡0940-52-2122)の無料駐車場(30台収容)をご利用ください▼バスでお越しの場合は、JR福間駅前から津屋崎行きの西鉄バスに乗り、津屋崎海岸通りの「商工会津屋崎支所前」で下車、北へ徒歩3分です。

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2012年7月16日/〈日記〉487・「津屋崎祇園山笠」開始年に2説あり?

2012-07-16 09:28:18 | 日記

 

写真①:〈津屋崎千軒〉通りに繰り出した「津屋崎祇園山笠」の岡流の山笠

   =福津市津屋崎3丁目で、2012年7月9日午前11時50分撮影

 

「津屋崎祇園山笠」開始年に2説あり?

 7月8日の〈日記〉486で、大社(おおこそ)元七(津屋崎製塩事業功労者)の「塩浜庄屋」任命年に2説、の記事を掲載しましたが、きょうは福津市津屋崎の夏祭り・「津屋崎祇園山笠」=写真①=が始まった年にも2説がある? のを紹介します。

 江戸時代に発刊された地誌・『筑前国続風土記附録(ちくぜんのくにぞくふどきふろく)』によると、正徳4年(1714年)、津屋崎の氏神・波折神社の境内にある祇園社に、博多から祇園神をお迎えし、旧暦の6月19日に高さ10㍍という大きな三基の山笠を作って担ぎ、神様に捧げて祇園神の祭りをしたのが始まりとされています。

 旧津屋崎町が平成8年に発行した『津屋崎町史 資料編 下巻(一)』でも、第6章「信仰」の第二節「ムラの信仰」の「二 祇園祭り」で〈津屋崎浦波折神社境内の祇園社は、正徳四年(一七一四年〉に博多櫛田神社の祇園社を勧請して、人形を飾った祇園山笠が波折神社の神幸祭と同様に村・浦をあげての祭り行事として伝承されてきた)としています。

 福津市教育委員会も、ホーメページにアップしている「津屋崎祇園山笠 市指定無形民俗文化財」の解説記事に「今から約300年前(正徳4年:1714年)に博多の櫛田神社から波折神社に祇園神を迎え、3基の山笠を奉納し、疫病、災害の退散を祈願したのが起源といわれています」と記述しています。

 ところが、1994年7月7日から18日まで「津屋崎千軒民俗館・『藍の家』」で開催された「津屋崎山笠展」のパンフレットには、「津屋崎山笠の由来として〈『筑前国続風土記』によると、「津屋崎浦に氏神として波折宮があり、境内に祇園社がある。正徳二年に博多から勧請し、毎年六月十九日に山車を三本造って社前に捧げ、坊中をかき歩く〉と掲載しています。

 津屋崎祇園山笠の起源・「正徳2年説」根拠とされた『筑前国続風土記』は、福岡藩の儒者・貝原益軒が江戸時代初期の宝永6年(1709年)に完成しており、正徳2年(1712年)のことを記述できるわけがありません。

 一方、津屋崎祇園山笠の起源を「正徳4年説」とした『筑前国続風土記附録』は、江戸時代後期・寛政10年(1798年)に福岡藩の加藤一純、鷹取周成が完成させており、正徳4年(1714年)のことを記述できたことは言うまでもありません。

 今年が津屋崎祇園山笠が始まって300周年として記念行事が一部で開催されていましたが、正徳2年(1712年)説が誤りと思われる以上、300周年を迎えるのは正徳4年(1714年)から起算して平成26年(2014年)となります。

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