吉村青春ブログ『津屋崎センゲン』

“A Quaint Town(古風な趣のある町)・ Tsuyazaki-sengen”の良かとこ情報を発信します。

2007年2月7日/〈日記〉90・「津屋崎千軒」活性化の取り組み

2007-02-07 18:12:56 | 日記
写真①:数段重ねられた瓦が重厚で立派な「平野邸」
     =福津市津屋崎新町で、2007年1月30日午前9時28分撮影

〈コミュニティの場>〈観光拠点の場〉になる〝街づくり拠点〟の建設急務

  ――「津屋崎千軒」活性化の取り組み――


 きょう7日は、福津市・「津屋崎千軒」通りの活性化の取り組みについて考えたいと思います。

 きのう6日のブログで、「津屋崎千軒」の町並み保存を図るため、「国登録有形文化財」の活用について触れました。文化財保護法で定められた〈文化財登録制度〉の有効利用です。明治の町家形式の商家・「津屋崎千軒民俗館『藍(あい)の家』」を福津市初の「国登録有形文化財」にし、地域の誇る文化的な町並みをアピールします。また、数段重ねられた瓦が重厚で立派な新町の「平野邸」=写真①=や、海岸通りに面した最高のロケーション(場所)にある立派な建物・「豊村家別邸」=写真②=など歴史的文化的に貴重な他の古民家の保存、活用を図り、重要な建造物を回遊探訪できるルートづくりも必要ではないか、との意見を紹介しました。


写真②:海に面した最高のロケーションにある立派な建物・「豊村家別邸」
     =福津市津屋崎海岸通りで、2007年1月30日午前9時26分撮影

 1月31日に開かれた「津屋崎千軒考え隊」第6回会議(最終回)で、今後の「津屋崎千軒」通りの活性化の取り組みで重要と思う項目について投票した結果、最も多かったのが「地元の人たちの意識改革」でした。

 地元に長年住んでいると、古里の良さには気付きにくいもののようです。私も新聞記者生活で九州・山口の地を転勤して古里を離れ、客観的な目で見直して津屋崎の素晴らしさに気付きました。「津屋崎千軒考え隊」に入って、会議やワークショップを重ね、「津屋崎千軒」の良さを再認識しました。外国旅行を経験して、日本の良さや美しさに思い至るのと同じ体験でした。

 九州の歴史的町並みの活性化事例に詳しいNPO(特定非営利活動法人)地域交流センターの山口覚・主任研究員(一級建築士)は「天神町の入り口にある紳士服仕立て店〈ウオズミ洋服店〉=写真③=のレトロな看板が好きですね。夜になってライトアップされると、まさに映画〝三丁目の夕日〟の世界です。近くの天神橋から見える津屋崎の海も美しい」と激賞しています。


写真③:映画〝三丁目の夕日〟の世界を思わせるレトロな看板が魅力の〈ウオズミ洋服店〉
     =福津市津屋崎天神町で、2006年10月28日午後0時27分撮影

 06年10月の「津屋崎千軒考え隊」第3回会議で、「津屋崎千軒」の町並みを歩いた際、鹿児島市から参加した町興しの若い男性リーダーは「津屋崎には、いろんな時代のものがある。津屋崎古墳から中世の日宋貿易に携わった中国人の居留地だったという在自唐坊跡展示館、江戸時代からの津屋崎千軒の町並みなどもあり、どこに興味がある人でも面白い」と評価していました。また、100万都市・福岡、北九州両市から見た位置づけなど大きな視点、広域的戦略から町並みの活性化を図るべきだ、と助言してくれています。

 確かに、「津屋崎千軒」活性化の取り組みで重要と思う項目の投票で、2番目に多かったのが「津屋崎古墳、宮地嶽神社、東郷公園、あんずの里など広域的な回遊性の確保」でした。多彩な史跡や遺跡、文化施設、名所などを探訪できるように、津屋崎千軒の歴史・文化遺産と食や遊びの場を巡って学び、楽しめる〝回遊探訪ルート〟づくりが望まれます。

 活性化の取り組みで重要と思う項目の投票で、3番目に多かったのが「ボランティアガイドの育成」。「津屋崎千軒」の歴史や国登録有形文化財の建造物について案内役が付き添えば、町並み探訪客もより楽しめます。このほか、取り組みの重要項目の投票で多かった「歴史に馴染んだ町並み巡りの看板作成」と、「ウオーキングマップ、自転車ルートなど回遊マップの作成」も必要でしょう。


 「考え隊」の第6回会議で、隊員から具体的な取り組みとして挙がった「〝街づくり拠点〟の整備」では、まちづくりの集会や地元住民と来訪者との交流に使え、高齢者や子供も集まれる場所の〈コミュニティの場>と、津屋崎の歴史が分かるギャラリーやトイレ、休憩所を備えて、パンフレットなど観光情報が得られ、町歩きや自転車などでの回遊の拠点になる町並みに馴染んだ外観の〈観光拠点の場〉を建設すべき――との意見がまとまりました。その建設場所は、津屋崎千軒の中心にあったJA宗像農協津屋崎支所跡地=写真④=も候補適地の一つです。その北側敷地にある同農協倉庫跡=写真⑤=の利用も含めて、大型駐車場付きの拠点となる建物が必要でしょう。

 西鉄宮地岳線新宮―津屋崎駅間の廃線は3月末に迫っており、〈コミュニティの場>〈観光拠点の場〉となる〝街づくり拠点〟の早急な建設が望まれます。


写真④:活用が望まれる「津屋崎千軒」の中心にあるJA宗像農協津屋崎支所跡地
     =福津市天神町で、06年11月29日午前10時49分撮影


写真⑤:JA宗像農協津屋崎支所倉庫跡(向こう左側の二階建て建物。手前は同支所敷地)
     =福津市天神町で、06年11月29日午前10時46分撮影

 「津屋崎千軒考え隊」員らが、民間の組織で津屋崎千軒のまちづくりの取り組みを継続しようと創設する〝津屋崎千軒 海とまちなみの会〟(仮称)の設立総会は、16日(金曜)午後7時から福津市新町の「津屋崎千軒民俗館『藍の家』」で開きます。「津屋崎をどうにかしたい」と思っておられる皆様、入会ご希望のお知り合いの方と、ぜひご出席を。準備の都合上、多人数になる場合は吉村(E-mail:yosi3019@sage.ocn.ne.jp)へ15日までにご連絡ください。
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2007年2月7日〈福津市津屋崎の野鳥〉066:「名呑池」の野鳥グラフ

2007-02-07 03:11:43 | 福津市津屋崎の野鳥

写真①:冬鳥をはじめ野鳥の餌場と憩いの水辺になっている「名呑池」(向こう上は星ケ丘団地)
     =福津市在自で、2007年2月5日午前7時28分撮影


 2007年1―2月、福津市在自の「名呑池(なのみいけ)」=写真①=で見かけた野鳥のグラフ・スケッチです。
 
 2月3日午後、ハシビロガモ(カモ科)の雌(左)と雄が、仲良く泳いでいました=写真②=。


写真②:ハシビロガモの雄(右)の後を泳ぐ雌
     =2月3日午後3時58分撮影


 1月28日午後、1羽きりでひっそりと泳ぐホシハジロ(カモ科)の雄を見つけました=写真③=。よく潜水するカモです。


写真③:1羽きりでひっそりと泳ぐホシハジロの雄
     =1月28日午後3時59分撮影

 1月23日午後、1羽のカワウ(ウ科)が水面を進み、一筋の航跡を描いていました=写真④=。時折、姿を見かけます。


写真④:水面を進み、一筋の航跡を描くカワウ
     =1月23日午後4時14分撮影
コメント (2)
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