響いた(てる)言葉(6)

2023年03月27日 06時57分24秒 | 響いた(てる)言葉
      響いた(てる)言葉(5)

2023/03/27 朝日新聞3/25朝刊 「多事奏論」で  天草支局長 近藤 康太郎氏が

  「法律や社会制度は、ほんとうにフェアに、人々のために作られたのか。
   例えば知的所有権、私有財産、もっと言えば資本主義という「当たり前」のシステム
   だって、人々のために設計されたのか。
   大企業や金持ちなど強者のための、法や制度が始まりだったりしないのか。
   問うのは自由だ。疑問を持つのが人間の人間たるゆえんだ。
                           考え続けなければならない。」

2023/03/06 新聞のコラム記事 半藤一利さんのことばを引用してた。

  「人間の眼は、歴史を学ぶことではじめた開くものである。」
  「戦争は、国家を豹変させる。歴史を学ぶ意味はそこにある。」

2023.02.19 朝日新聞 「折々のことば」欄  ルソーの「エミール」から

  「人間を社会的にするのは かれの弱さだ。」

  これに鷲田清一さんが解説を書かれてる。
   足りないものが何もない者は他の人を必要としないから、他の誰かを愛することも
   できない。だから幸福にもなれないと、18世紀の思想家は言う。
   苦しみや悲しみという「惨めさ」の中で人は他者を求める。
   単なる「必要」は「利害」で人を結びつけるが、
  「惨めさ」は同情でも羨望でもなく、「愛情」によって人を結びつけると。

2023.01.20 朝日新聞 インタビュー記事 
         現ゴルバチョフ財団報道官 ウラジミール・ポリャコフ氏が

  今起きてることは総じてロシアが悪いと言えます。ウクライナ侵攻を始めたロシアには
  大きな責任があります。  と前置きした後で、ドイツ統一が実現した当時を振り返り、
  西側の多くの人は自らを冷戦の勝者だと考えた。これも正しくありません。
  みんなが勝ったのです。
  ゴルバチョフが危ないと警告したのがまさにこの「勝利者意識」です。
  米国にも欧州にもそれがあった。
  「相互の尊重、対話と協調、政治の非軍事化」ゴルバチョフの「新思考思想」です。
  政治問題を軍事手段で解決することはできません。
  人類の歴史がそれを物語っています。

2023.01.01 朝日新聞 「灯 わたしのよりどころ」に 作家 アレクシェービッチさんが

  私たちが生きているのは孤独の時代。私たちのだれもがとても孤独です。
  人間性を失わないための「よりどころ」を探さなければなりません。

2022.12.24 朝日新聞 「フロントランナー」 建築家 安藤忠雄さんを紹介して

  日本は高度経済成長を成し遂げたが、今国民の大半は「日本、大丈夫か」と心配している。
  しかし、「誰かが何とかしてくれる」で思考停止してるのではないか。

  本当の幸せとは、光の下にいることではない。光を遠く見据えて、それに向かって懸命に
  走る。無我夢中の時間の中にこそ人生の充実がある。
  だから、「あれも面白い、これも面白い」と好奇心を磨いていけば、国や人の「老化」は
  食い止められるはず。
          (だから 世界中に『こども図書館』を自費で作っている)

  明治生まれで長屋で私を育ててくれた祖母がこう言いました。
  「約束は守れ。嘘はつくな。自分の信念だけを貫け。自分の納得する人生を生きろ。」と
  私はそれを守ってきた。

2022.11.21 朝日朝刊 折々のことば   澤地久枝 「落合恵子さんとの紙面対談にて」

  みんなが生きててよかったと思える世の中に変えていきたい。
  簡単に実現しないでしょう。 でも、希望を持たないのは怠惰です。

2022.10.27 朝日朝刊 論壇時評で 山口慎太郎東大教授が
         「出生率向上 変革積み上げて」 と題して

  昨年度の出生数が81万人で過去最低だったという数字を挙げ、今政府等が取り組もうとし
  てる施策【・子育て支援 ・男女共同参画社会 ・雇用環境(安定と賃金)】を是としな
  がらも、以下のように。 
 「一般市民にもできることはある。(略)子連れで出かけると肩身が狭いと感じる親は少な
  くないようだ。(略) 子供とその親たちが社会から歓迎されているのだと感じられるよう
  にしていくことも立派な少子化対策なのだ。」

2022.07.27 朝日朝刊 「秋葉原事件から安倍元首相までの世相について」 
                    東京工業大学 中島岳志 政治学教授が

 「僕は本に『加藤君(昨日秋葉原事件の犯人として死刑が執行された)を後悔させたい』と
  書いた。『しゃばで生活していたらもっと楽しかっただろう』と思わせる社会に変えない
  といけないと思ったからだ。だが、この14年でそうはならなかったと思う。
  セーフティーネットを作り、社会的な包摂を高めていくことで問題はある程度解消できる
  はずだ。犯罪への引き金を引かせないようにしなければならない。」
コメント (3)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« このBLOGへ異常アクセス | トップ | 藤に花芽が出てきた »

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
おおーーーーーい。 (kanou37)
2023-03-27 19:04:23
セネカとはどういう人物だったのか、岳さんの記事に誘われて、アマゾンの古本で、岩波文庫の「人生の短さについて」を購入しました。話したっけか……
 自分には難解過ぎだけど、一つの事をいろんな言い回しを駆使していて、難しくしているとも思ったけれど、そして、投げたしたけれども、人はいつの時代も、変われないんだと感じました。あるいは訳者も、苦しんだようだが……。
 人を死なすことにためらいも覚えない人は今でもいくらでもいる。場合により自分もそうかもしれないとも思える。ただ、今の時代では今のところだが、そうしなくてもすんでいる。セネカも気の毒な死に方をしたが、とりあえず、今この場を生きようとは、思うのです。難しいわな……

 近藤さんの言う通り、考え続けなければ……時にははしょりたいけどね。
返信する
追伸 (kanou37)
2023-03-27 19:20:34
3時から6時まで……いたずらだろよ。自分は起きていたら、アダルト見てるかな……なんちって。年だわ。無理だわ。がんばろう。
返信する
セネカ? ()
2023-03-27 20:18:12
kanou37君 おれ、この「響いてる、響いた・・・」シリーズで「セネカ」なんて人間らしいけど、そんな人のこと書いたっけ? です。 なんだなんだ丸々2年前じゃないか。古いぞ。覚えてるはずがないよ。
でも改めて読んでみて、 「そうだな、過行く時間を量で見てはいかんよな。質だよ「質」 」いい視点じゃないか。  改めて「響いたね」。
君はどうかね、 過行く時間を質で見てるかい? 

アクセス回数ね、「いたずら」じゃないだろう。外国在住の日本人ということだってあるぜ。しかも仕事中に読みたくなって かもよ。
返信する

コメントを投稿

響いた(てる)言葉」カテゴリの最新記事