錦織、よくぞナダルに勝った!お便所タイムでうまく切り替えれたのか?
先日、S師匠のスタジオで、ライブ音源(トランペットとピアノのデュオ)を自分好みの音にミックスして録音するという貴重かつ面白い体験をさせてもらった。
触れるのも畏れ多いスチューダーのミキサーで音を調整するわけですが、卓を操作することで如何様にでも変えることができるのは
分かったのですが、「さあ、どうぞ好きな音作りして下さい。」と言われて焦ってしまった。
アート・ファーマーのようなマイルド風からバリバリのメイナード・ファーガソン風までトランペットの音色を変えられる事に驚きながら、
自分はこの音源をどんな風に聴きたいのか?自分のジャズ観が試されているのか?
しばし考え込んでしまった。
結果、”クリフォード・ブラウンが現代の音(ちょっぴりECM風)で、ピアノともせめぎ合った感じで”
というコンセプトにしてみました。
音源は、生音そのもの。
そっけないけど、これでもいいんじゃない、リバーブなんていんちき臭いと思ってたけどECM風ともなると、
ロングトーンに深めのリバーブが気持ち良い!
出来上がりをプレイバックしてみると、煌びやかでメリハリの効いたピアノのタッチも明解な仕上がりになった。
ちょっと派手かもしれないけど気に入った音質。
他の参加者の曲を聴くと
W氏は原音に手を加え過ぎない、かっちりした正当、生真面目な音。
K氏はまろやかなトランペットを主役に抑え気味のピアノ、リラックス、まったりした音。
怖いくらいに、それぞれの趣味、嗜好、性格が反映されているみたい。
ミキシングというのはオーディオ的な音質の違いとは別次元ですね。
作品のニュアンス自体が変わりますね。
プロデューサー、演奏者、エンジニアーの3者がうまく絡んだときに名盤が生まれるのか?
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