にゃおん・ざ・こーなー

北国に住む、猫とジャズが好きな親爺の日々。

アンソニー・ブラクストン「フォー アルト」

2016年11月30日 | ジャズ、音楽

前回訪れたサイクルレコードにあった漆黒ジャケットの2枚組LP。
おおっ!と一瞬手に取ったが、見てはいけない物を見た気持ちになり慌てて箱に戻した。
その晩、あの黒いジャケットがうらめしそうな感じ夢枕に。
寝汗をかきながら「ごめんよ~、あの時はまだ若くて、全然分からなかったんだよ~」と夢の中で侘びるおら。

高校3年のときに、何故かあの2枚組を持っており、学校の音楽鑑賞会で本作と「アガルタの凱歌」とかけたのはおらです。
無知で生意気な高校生のいたずら心(というか劣等生の嫌がらせ行為)だったのでしょう。
その後、ほとんど聴くことも無く、どこかの知らないおじさんに買われていったのでした。

それから40年、何の因果かあの作品がおらの前に!
アルトサックスフリーソロ2枚組を聴く気力、胆力あるのか、そもそも今聴きたいのか?
そんな躊躇いで即購入に至らなかった。

また通りかかったら買おう、2枚で1,000円だし・・
で、昨日寄ったらもう無かった・・・
店主によると、「ジャズ盤は足が速いんですよ、見たら買わないと直ぐ無くなりますよ~」とのこと。
そんなに物好きはいないかと思ってたけど・・・
代わりに大滝詠一の「EACH TIME」を買った。(ブラクストンと違い過ぎます?)

で、買えないとなるとより聴きたくなる・・youtubeにあった。

当時はアルトサックスフリーソロというフォーマットの過激さにしか耳がいかなかったが、割と構造的ですね。
やっぱ、今聴く方が楽しめるかな。
いまだにこの人のことわからんのですが、根がブラックミュージックに無いのかな。
一度伝統的なものから脱け出て、現代音楽なんかを経てジャズに戻ってきた感じがする。
アーチー・シェップの”なんちゃってフリー”と対局を為すような”なんちゃってジャズ”というか
過激だけど、賢すぎて(?)全然熱くなっていない感じがします。
分からないからこそ、いろいろ掘ると面白くなるのかな~

コメント
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