にゃおん・ざ・こーなー

北国に住む、猫とジャズが好きな親爺の日々。

司馬遼太郎「風塵抄」

2010年03月31日 | 日々のこと
最近、読みたい本が見つからず、司馬遼太郎の「街道を行く」などの読み漏らしたものでしのいでいます。
本作は新聞掲載された短いエッセイ集であるが、随所に「おっ!」と思う文章がある、さすがである。

なかでも、「なぜ勉強しなければならないのか?」という問いに対して、

「人間は、言語で自分と世界をつかまえている。言語を豊富にするためには、教育をうけたほうがいい。自然科学や人文科学などの概念をふやすことができ、自然と人間世界が刻々の劇場のようにあきないものになる。」

「いい芸術は高度な快感の体系といっていい。それに接するには、少年少女期からの蓄積が要る。蓄積が感受性を鋭くするのである。そのためには、ほどほどの教育はうけねばならない。」

「感受性が豊かであれば、世界と社会ほどおもしろいものはない。」

感受性や好奇心というものはかけがえのないものなんですね。

お金はないけど、ジャズ楽しめる程度の感受性は持ち続けることができそうです。
でも息子達見てると、心配ですね。人生のビタミン見つけて欲しいと思いますが、こればかりはねぇ~

コメント
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