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クラシック音楽オデュッセイア

2025年正月、ついに年賀状が1通も来なくなった“世捨て人”のブログ。クラシック音楽の他、日々のよしなし事をつれづれに。

心電図検定2級合格までの道のり

2021年03月10日 | 心電図検定
心電図検定2級合格体験記。今回の記事は、「心電図の勉強を始めるところから、試験日直前までの流れ」について。

今からちょうど、1年前。2020年の3月。2019年以来、合計3回に亘る内臓の大きな外科手術を乗り越え、人生に1つの節目を迎えたところで、12誘導心電図の読み方を勉強してみようと思い立つ。「お腹の方は一応の区切りがついたので、これからは心臓の疾患についていろいろ調べてみたい」という気持ちになったから。自分が40代の頃から健診のたびに不整脈を指摘されていて、それが常に健康上の懸念材料になっていたという事情が、その背景にある。―と同時に、心電図には検定試験があり、身につけた実力のレベルを公的なテストで将来確認出来るという楽しみもある。よし、やってみようと。YouTube動画等を見ながら、何も知らないズブの素人が、文字通りゼロからの勉強スタート。

検定は毎年8月半ば頃の試験実施で、2020年度は第6回になるらしい。特に要求される受検資格はなく(つまり、医療関係者でなくても)、心電図に興味のある人なら誰でもOK。よっしゃ!「と、そうは言っても、今年は受検できないな。開始5ヶ月で、検定は無理だろ。何より、今度の8月は手術入院だし」。・・・勉強を始めて2ヶ月ほど経った5月、YouTube動画に「心電図検定対策講座」という一連のシリーズがあるのを発見。何問か、やってみた。結果はボロボロ。全然できない。そりゃ、そうだ。できるわけがない。w しかし、ここで初めて検定試験の姿というか、様子みたいな物がわかったので、これはその後に向けて非常に価値のある体験となった。

同年6月半ば、上記「心電図検定対策講座」シリーズの中にある『検定級判別試験』に挑戦。具体的なスコアは忘れたが、結果判定は「ぎりぎりで、3級合格圏」。3ヶ月目でようやく、実りらしき物が出てきた。その後、検定主催団体である日本不整脈心電学会のページに、ニュースが出る。「コロナウイルス問題により、今年度の試験は延期にします」と。・・・ふと考える。「8月じゃ全然無理だけど、試験日がもし10月~11月あたりに延期になったら、3級を受けてみるか。今の段階でもスレスレ合格圏のようだし、さらにあと4~5ヶ月準備ができるなら、十分いけそうだ」。やがて発表された新日程を見て、びっくり。試験日は11月どころか、年が明けて来年(2021年)の1月!気が変わった。これからまだ7ヶ月も時間がもらえるって。それなら、2級。迷わず2級。

同年8月。前半、予定どおりの入院。手術翌日の夜、つながった腸が元の姿に戻ろうと、水道管工事のような音を立てながらゴボゴボ、ギュオーッと動き出す。その痛みと苦しみはまるで、腸捻転。ベッドの上で、もんどり打つ。一睡も許さぬ程の激しい苦痛は幸い一晩で済んだが、肛門から止めどなく流れ出す排泄物がおむつの中に溢れる現象は、その後も延々と続く。我慢できないレベルになると、ナースさんに助けてもらって、おむつ交換。・・・そんな日が何日か続き、やがてお腹の様子もそれなりに落ち着いて、退院の日を迎える。しかし帰宅後も、当然ながら排便障害は続く。とにかく、「じっと座る」ということができない。椅子も駄目、畳部屋に正座するのも駄目、あぐらなんか最悪。座るとたちまち肛門に、ズド~ンと便が降りてくる。漏れそうになるのを必死でこらえ、大急ぎでトイレに駆け込む。1日の排便回数15回~18回。近所の買い物さえ、ままならない。・・・そんな状況で、8月はまともな勉強が殆ど出来なかった。

同年9月。肛門のムズムズ、ピリピリに耐えながら、YouTube動画や心電図関連のサイトなどを通じて、こつこつとお勉強を続ける。先月よりも排便障害が改善し、少しは座っていられるようになったのが救い。でも、まだつらい。

同年10月。受け付け開始日となる1日(木)、早速オンラインで受検申し込み。同日夕方、近所のコンビニから受検料&手数料(合計¥8,250)を支払う。「さあ、賽(さい)は振られた」と、気が引き締まる。同月31日(日)の夜、おなじみの「心電図検定対策講座」に新しい動画がupされているのを発見。早速その『心電図検定模擬試験1級・2級(1)』にトライ。全10問のうち問2、問6、問8の3つは明らかに1級レベルなのでパスし、残り7問に回答。結果、6問正解。順調。

同年11月。心電図の勉強を始めて、8ヶ月目(※夏の入院&退院後の空白を考えると、正味7ヶ月)。22日(日)の深夜、数ヶ月前に買ってわざと“積ん読”状態にしておいた『12誘導心電図 よみ方マスター<トレーニング編>』(栗田隆志編著 MCメディカ出版)をやる。出題レベルはだいたい2~3級受検向きだが、何問かは明らかに1級レベル。それも承知で、一気に全50問すべてに回答。結果、37問正解。正解率74%。続いて、これまたずっと意図的に“積ん読”しておいた『心電図検定公式問題集&ガイド<改訂3版>』(日本不整脈心電学会編 メディカ出版)に初めてのトライ。こちらは問題の数が多いので、27日(金)と28日(土)の2回に分けて回答。結果、全111問のうち82問正解。正解率73・8%。

同年12月2日(水)、受検票が届く。さあ、来た。あ、写真は2枚必要なのか。でも大丈夫。用意は出来ている。同月16日(水)、主催団体の不整脈心電学会から、新たな発表。

{ 第6回心電図検定試験は、会場収容人数の半数以下に定員を設け、マスク着用の徹底、体温測定後の入場など新型コロナウイルス感染症の感染予防対策を講じたうえで、2021年1月10日(日)および1月11日(月・祝)に予定どおり実施いたします。その一方で、新型コロナウイルス感染症は急速に拡大している状況にあります。また、政府が『Go To トラベル事業』の全国一斉停止を決定したことを考慮し、今回のみの特別措置として、感染への不安により受検を見送る場合には、次回(2022年1月9日(日)、10日(月・祝))の検定試験に振替えて受検いただけるものといたします。 }

その後、ツイッター検索サイトで「心電図検定」と入力してみたら、今回の措置に合わせて来年(第7回検定)に振り替えようという人たちも、一定数出てきている様子。

同月24日(木)クリスマス・イブの深夜、YouTube動画「心電図検定対策講座」シリーズの中にある『検定級判別試験』に、6月以来となる2度目の挑戦。全50問のうち、43問正解。

謹賀新年。2021年1月5日(水)、『12誘導心電図 よみ方マスター<トレーニング編>』(栗田隆志編著 MCメディカ出版)に、昨年11月22日以来となる2度目の挑戦。全50問中37問正解で、前回と全く同じスコア。「まるで成長していない・・」と、少なからずショックを受ける。前回できなかった物が今回はできた一方、前回は難なくできたのに今回は間違えたという例もある。悩ましい。試験直前になってのスランプは、ちょっと勘弁してほしいが。続いて5日(火)~6日(水)にかけ、『心電図検定公式問題集&ガイド<改訂3版>』(日本不整脈心電学会編 メディカ出版)に、これまた昨年11月以来となる2度目の挑戦。全111問中、97問正解。正解率87・3%。こちらは明らかに成長が感じられ、ほっと一安心。

試験直前の数日は上記2冊の他、これまで取り組んできた教材から気の向いた物を適宜選び、おさらい学習。時間と体調が許す限り、やれるだけの事をやった。内臓が壊れた老人の、一人勉強9ヶ月。いよいよ迎える、試験の本番。

―次回は、検定試験当日の様子について。

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