クラシック音楽オデュッセイア

2009年の大病以来、月1回程度の更新ペース。クラシックに限らず、身の回りの事なども、気の向くままに書いております。

心電図検定2級の受検勉強に役立つ教材(3)【YouTube動画編】

2021年04月17日 | 心電図検定
前回からの続き。心電図検定2級の受検勉強に役立つ教材の話。最後は、YouTube動画編。

●看護師の四季さんの動画「5分、10分で分かる心電図」シリーズ

今から1年ちょっと前、2020年の3月。当ブログ主の心電図学習は、優しいおねえさんの解説を聞くところから始まった。出てくる言葉、教わる言葉がどれも未知の物ばかりで、本当にゼロからのスタートだった。今改めていくつか見直してみると、そんなに昔のことではないのに、何だか懐かしい気持ちになる。学び始めの第一歩として、心電図の習得を目指す人の多くにお勧めできる動画。

●米山喜平先生による心電図解説、及び循環器内科全般の講義動画シリーズ

上の四季さんに続いてお世話になったのが、米山喜平先生の動画。この方は聖マリアンナ医科大学の循内ドクターで、「(若い世代に)伝えたい!わかるようになってもらいたい!そして、自分の後に続いてほしい」という、ホットな教育熱に燃えている人。イメージ的には、“新入生や後輩の面倒をよく見る、心優しい部活の先輩”。当ブログ主は同先生の手順(言うなれば、「米山メソッド」なる物)を学びながら、心電図の判読に取り組み始めたのだった。今は他にも高い実力を持った方たちがYouTubeに参入してきていて、学習者に大いなる恩恵をもたらしているが、「初心者を中級者のレベルまで引き上げる、親切なガイド役」としての米山先生の存在は、これからも変わらず高い評価を受け、感謝され続けることと思う。

数ある米山動画の中で、検定2級に直結する物として特にお勧めなのは、この↓3つ。受検者は必見。

―「心電図検定対策」(前後編の2回) 【2020年3月20~21日投稿】 (★1)
―「心室内変行伝導シリーズ 第1~3回」 【2020年9月21~23日投稿】
―「右室梗塞」 【2020年6月7日投稿】

(★1) 米山先生らしく、すべての試験問題をいつものメソッドで判読しながら、解説を行なっている。しかし、検定試験で1問1問をそのように丁寧にやっていたら、間違いなく時間切れアウト。試験には試験用のやり方があるので、受検生は注意が必要。

●出直し看護塾

ジェネラリストの男性看護師・青柳智和氏が主宰する、総合的な医療解説の動画サイト。勿論、心電図の基本的な仕組みも教えてもらえるが、この人の動画では心エコーの入門解説(#116~#118)がとても役に立った。心電図学習のレベルが進むと、「心エコーの基本画像だけでも、知っておいて良かった」と実感する時が必ず来るから。その基本画像とは、傍胸骨アプローチ左室長軸像と短軸像、そして心尖部四腔像(しんせんぶ しくうぞう)。この3つである。参考までに、これらを含んだ心エコーの画像一覧をブラウザにお気に入り登録するなら、こちら↓のサイトがお勧め。

http://www.us-kensahou-seminar.net/muse4/ch1/sub1/index.html

●「心電図検定対策講座」シリーズ 【導入編、基礎編、講座編、検定級判別試験、模擬試験、他】

学習開始2か月目にこれを見たことで、はっきりと検定受検の意思が固まった。名前の通り、心電図検定対策に特化された極めつけのシリーズである。贅言無用。おのがじし、レベルに応じて当該動画を繰り返し視聴し、解説されている内容を習得されたし。異世界的な女性のロボット音声に、身悶えしながら(笑)。

●YouTubeのトップページで ecg practice と検索するとヒットする、いくつかの英語版トレーニング動画

解答がすべて英語なので、使える人は限られるかもしれない。「問題が切り替わるところで動画を一旦停止し、自分で答えを考える。その後また再生をスタートして、答え合わせをする」というやり方で、当ブログ主は4種類の海外動画を使って繰り返し練習した。その中から、一番取っつきやすそうに思えるこれ↓の場合だと、[3:53]から出てくる波形が、今回(第6回)の2級問題にお目見えしていた。

ECG Rhythms | Test Yourself



―あと、英語力に自信のある方には、こちら↓もお勧め。主要な心疾患の英語名をまとめて、学習&ノートできる。話の内容もそれほど難解なものではないので、シリーズの一通りを一度は視聴してみる価値あり。

“Intro to EKG interpretation” 【Strong Medicine】 by Dr. Eric Strong

このシリーズを見ていて1つ面白い発見をしたのが、「たこつぼ心筋症」の英語訳。何とそのまんま、タコツーボゥ(※正式には、takotsubo cardiomyopathy)。日本人の先生によるネーミングが、世界に認められた。

★心電図検定体験記シリーズは、これで終了。次回からまた、従来のクラヲタ・ブログに戻ることになる。更新ペースの方も、月に1回ぐらいになる予定である。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 心電図検定2級の受検勉強に役... | トップ | 過去の記事タイトル一覧(451... »

コメントを投稿