国学院大、道間違えも初シード
毎年のことではあるけど駅伝三昧。ほぼ12時間見通した。今年も見どころは多く目が離せなかった。
5区以外では終始先頭を走っていた早稲田の強さに舌を巻いたという映像風景だったのだが、記録的なモノを子細にみると、むしろ東洋大の4つの区間賞をもってでもねじ伏せることができなかったということがいえて、実に駅伝臭い粘りの勝負だったことが分かる。何年か前の亜細亜大のような感じかもしれない。もちろん一区の大迫の迫力もあるから確かに圧倒していたのは事実だが、総合力勝利という一番むつかしい駅伝を展開した力強さをたたえるべきだろう。
200キロを超える距離をつなぐレースにも関わらず、最終10区まで順位ごとにもつれる展開も観る方には楽しいものだった。中央大学のアンカー(宮本)の果敢に何度ももがきながらスパートする姿には、思い出しただけでも涙があふれてくる。
国学院の寺田は歴史に残る大チョンボに沈むところだったが、かろうじて逆転する力があり皆がホッとした。むしろ城西大は二重に沈んでしまったことだろう。
多くの選手にとって、すでに来年へのレースは始まっている。ある意味で、本番より重要で長い道のりが始まっていることが、より観る者をも熱くさせるのだと思う。
ということでよい正月でありました。