カワセミ側溝から

好きな言葉は「のこのこ」。好きなラジオ中継「相撲」。ちょっと苦手「煮た南瓜」。影響受けやすいけど、すぐ忘れます。

夢を見ない人

2024-05-28 | 雑記

 たまに夢を見ない、という人がいる。本人が言うので、それを別の人間が否定するのも何なんだが、夢を見ない人間はいないと思われる。しかし夢を見ないのは、夢を見ているときに目覚めていない習慣の人である、という可能性の話になる。夢を見ているときに目覚めないというのは、そのタイミングで起きている、何かの要因があるのではないか。
 一般的に夢を見ているのはレム睡眠時であるとされている。レム睡眠は比較的に浅い眠りの時で、脳の一部は起きて活動している。寝ている人を観察すると、瞼がぴくぴくと動いている。そういう状態がレム睡眠だ。うちの犬を眺めていても、そういう状態で寝ているときがある。やはり夢を見ているようで、足をバタバタ動かしたりすることもある。夢の中で走っているのだろうか。こういう時に起こすと、なにか夢を見ていたと教えてくれるだろう(犬だからできないけど、相手が人間ならば)。内容を上手く教えてくれるかどうかは分からないが、要するに夢を見ない人は、その時に起こされるように誰かに頼むと、夢を見た例を作ることができるのではないか。
 しかしながら深い眠りであるノンレム睡眠時にも、夢を見ることがあるのだという。そういう時の夢は、あまりストーリー性はなく、なにか突発的な、単純で思考的な夢であるらしく、(覚醒後に)記憶に残りにくい夢であるという。夢を見ないと感じているひとは、ひょっとするとこの状態の時に目覚めてしまい、夢を覚えていないのではなかろうか。
 レム睡眠とノンレム睡眠は周期的に繰り返されており、一般的にそれは90分周期であるともいわれている。しかしながら個人差もあるので、その周期がひととは違う人ももちろんいる。目覚めが楽なのは、当然浅い眠りのレム睡眠(その直後が最適とも)時であるとされていて、要するに目覚めやすいので、多くの人は夢を見た記憶があるのだろう。目覚めにくいときに起きる習慣である人は、なにか目覚ましなどで無理に起きているとか、原因があるのではないか。自分の寝ている周期は、自分なりに工夫して実験するよりないが、寝る時間や起きる時間を工夫して、楽に起きられる自分なりの周期を見つけるのも、一つの手かもしれない。もっともこれも、お酒を飲みすぎたときとか、なにか寝つきが悪かった時など、習慣的に同じ状態とは必ずしも言えないことが起こるので、合わせにくいことかもしれない。
 ちなみに僕はふつうに夢は見ている。確かによく考えないと覚えていないが、気にもしていない。若い頃に、確か筒井康隆が、夢日記をつけていると書いていて、試しに僕もそういうことをしていた時期がある。これは慣れも必要で、一定時間続けていると、かなり思い出せるようになるようだ。しかしながら、やはりもやもやしたところが多いもので、思い出せそうで思い出せないのは、ちょっと苦しい感じもした。話の展開が、あまりつながっていない夢もあって、空を飛んでたのに誰かと会って、喧嘩したりするなど、唐突だったりする。何か意味のありそうなものもあるが、昼間に観た映画の影響があったり、やはり昼間に心配していたものごとが再現されていたり、という分かりやすいものは別として、ほとんどは意味不明という感じだった。思い出せないのが苦しいことが多かったので、だんだんつまらなくなってやめてしまった。夢なんか、苦労して思い出す必要など無いのである。起きているときに平和なのが一番で、夢を見ないのもまた、問題ないと言えば、その程度のことなのかもしれない。
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