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拝借金返済の延長など - 駿河古文書会

(靜岡市中央図書館前のパンジー)

午後、駿河古文書会に出席した。今日の課題は前回に続いて「萬留帳」である。過去に何度も出ている課題である。

   覚え
去る暮れ願いに付、御差し延べ下され候、朝鮮人給仕人拝借金の内、去る未暮れ上納仕るべき分、この節御取立仰せ付けられ候。銘々相談の義、御座候間、右拝借致され候丁々(町々)丁頭中、明後廿六日四つ時、いかづちまで寄り合い申され候様に、御触れ下さるべく候。拝借致され候丁々、別紙書付進じ申し候、以上。
※ 去る(未)暮れ ― 正徳元年暮れ。
※ いかづち - 雷電寺のこと。町会所があった。


右の通り、朝鮮人御用掛り、年行事より頼み来たり候に付、相触れ申し候。明後廿六日にいかづちまで、御失念なく御出成らるべく候。もっとも御名代は御無用に候。
   申八月廿四日            横内町
                       年行持

   覚え
去る暮れ頼みに付、御差し延べ下さり候、飢人拝借金の内、去る未暮れ上納仕るべき分、この節、御取り立て仰せ付けられ候。これにより、相談の義、御座候間、右拝借致され候丁々、町頭中、明後廿六日四つ時、いかづちまで寄り合い申され候様、御触れ下さるべく候。拝借致され候丁々、別紙に書付進じ候、以上。

右の通り、さき年行持、本通四丁目より頼み来たり候に付、相触れ申し候。明後廿六日に、いかづちまで御失念なく御出成らるべく候。もっとも、御名代は御無用に候。
   申八月廿四日            横内町
                       年行持

一 同廿六日に、右両様、拝借致され候町々、町頭衆、いかづちへ寄り合い、御相談の上にて、飢人拝借の義は、当分未年分ばかり差し上げ、朝鮮人給仕拝借の義は当暮に差し上げ申す筈に、御番所様へ、右御用掛り衆中、願い申され候筈に、相談相極り、皆々罷り帰り申し候     横内町
   申八月廿四日                 年行持

 享保三戌年七八月 年行持本通  五丁目  五郎兵衛
                 四丁目  作左衛門
                 三丁目  十右衛門

一 七月五日、御番所において、仰せ聞かされ候は、四、五拾年来、江戸より遣わされ、町触れこれ有り候御書付ども、写し差し上ぐべき旨、仰せ渡われ候。これにより、雷電寺長持相改め、御触れ帳、弐拾七冊、御目に掛け候。十一日、右帳ども御返し成られ候に付、前々の如く相収め候事。

歩行弥右衛門義、淨円院様御通り前後、御用多く骨折り、その上、大方両人ずつ罷り出、相勤め候に付、正徳元卯年、朝鮮人来聘の節の格を以って、町中壱軒役四文集め、合力(ごうりょく)申し候。もっとも町中丁頭相談の上、相究め候事。
※ 歩行(あるき)- 江戸時代、村・町で書状の伝達、触れ歩きなどをつとめた者。小使。
※ 淨円院(じょうえんいん)- 紀伊藩主・徳川光貞の側室。八代将軍・徳川吉宗の生母。俗名は由利、紋。
※ 来聘(来聘)- 外国から使節が来朝して貢ぎ物を献ずること。
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