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「えいじゃないか騒動」と「山乃辺の道」

裏の畑、フキノトウを採取して食べたいと思い
久しぶりに見に行くと、すでに花盛りであった
このフキは何時裏の畑に来たのか
自分が植えたはずだが、記憶にない

3月9日に、金谷宿大学発表会で、「古文書に親しむ」講座の、1時間のミニ講座を行うが、そのテーマとして幕末に起きた「ええじゃないか騒動」を取り上げようと思った。扱う古文書は、京都の「ええじゃないか騒動」の瓦版と、金谷の「歳代記」の「ええじゃないか騒動」の記録である。京都の瓦版は、豊橋美術館蔵の写真版が手元にあったので、細かい字を何とか解読した。「歳代記」はそのコピーを頂いたはずで、大量の古文書資料の中を探したが、どうにも見つからないので、今月の「駿遠の考古学と歴史」で扱われたのを思い出し、一昨日、静岡在住の曽根辰雄氏に電話して借用を依頼した。

昨日午前中に、ご自宅まで取りにうかがった。雨続きで雪で真っ白な富士山を見ながら、安倍川を渡った。近くの杏林堂の駐車場で、書類の受け渡しをしながら、「ええじゃないか騒動」などについて、少しお話をした。

騒動は吉田宿(豊橋市)あたりで始まったと言われているが、誰が火付け役だったのかは判らない。本来、お祭りは、祭礼日に神社で神様の降臨を受けて、はじまるものであるが、「ええじゃないか騒動」では、いきなり御札が降ってきて、それ神様の降臨だとお祭りが始まってしまう。それが街道に沿って伝播し、東は関東、西は山陽、四国まで広がってゆく。時は明治維新の直前、民衆はもう幕藩体制も終わりを感じ取っていた。「お祭りだから、ええじゃないか」そんな声に幕府もすでに取り締まる力はなかった。大騒動ながら、血をみる騒動にならなかった。

静岡にせっかく来たのだからと、大学の友人、O氏宅へ寄った。NHKの新日本紀行で、「山乃辺の道」が放映されたのを見て、大学の頃、友人M氏と大和路を歩いた思い出話をし、あれから50数年経つが、当時の仲間で歩いてみたいと話すと、賛同を得た。何とかみんなが元気な内に、実現したいものである。

帰り、松坂屋デパートに寄り、商品券で御寿司を買って帰った。この商品券は20年近く前、役員をしていた保険組合で、退職金代わりに頂いたと記憶する。静岡へ買い物に行くこともないので、まだ残っている。

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読書:「乱歩殺人事件「悪霊」ふたたび」 芦辺拓・江戸川乱歩 著
読書:「初心 鬼役 三十三」 坂岡真 著
読書:「冬に子供が生まれる」 佐藤正午 著
読書:「浪人若さま新見左近 風の太刀」 佐々木裕一 著
読書:「ふたり旅 三人佐平次捕物帳」 小杉健治 著
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異説「天正の瀬替え」講演

雨の中、咲きだした庭のモクレン
20日の暖かさに、急いで咲き始めた

昨日の午後、異説「天正の瀬替え」の講演を金谷郷土史研究会で実施した。受講者6名。1時間半で終える予定が、途中端折ったけれども、1時間55分も掛ってしまった。もう少し要点を絞るべきだったと反省。「天正」も「瀬替え」もなかったという論旨は届いただろうか。

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2月20日 昼間は最高気温が24℃まで上がったと聞いた。庭のモクレンが開花を始める。夜、金谷宿大学教授会。来年度の新入受講者が8名あった。精々二、三名だろうと予想していたから、びっくりである。
2月21日  午後、金谷郷土史研究会。異説「天正の瀬替え」の講演。

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読書:「風塵 上 風の市兵衛 9」 辻堂魁 著
読書:「風塵 下 風の市兵衛 10」 辻堂魁 著
読書:「殺し屋の的 口入屋用心棒50」 鈴木英治 著
読書:「ビブリア古書堂の事件手帖(2)-2」 三上延 著
読書:「流人船 新秋山久蔵御用控 18」 藤井邦夫 著
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さがら梅園と梅干と「べにふうき」


さがら梅園、紅白の梅共演

「さがら梅園」の幟り
風向きで裏返っていたが
「左右反転」機能で、見事にまともに戻った
 
2月11日午前中、テレビのニュースで知った、さがら梅園に女房と行った。前にも来たことがあったのだろう、梅園に既視感あった。梅園の梅花は、いずれも梅の実収穫用で、珍しい梅もなく、入園料500円は高いと思った。ただ、入場記念に頂いた梅干しは美味であった。最近は様々に手を加えた梅干しが増えて、中々昔ながらの梅干しが食卓に上らない。次の朝、梅干しを花粉症対策で飲んでいる「べにふうき」に少し入れて飲んでみたら、何と渋い嫌な味が消えて、飲みやすくなった。これで「べにふうき」の機能に問題が無ければ、お勧めの飲み方である。しばらく実験である。

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2月11日 午前、相良梅園に女房と行く。
2月14日 午後、まきのはら塾「古文書解読を楽しむ」講座を実施。
2月15日 「古文書に親しむ」2講座の準備。
2月16日 「異説・天正の瀬替え」講義の準備、ほぼ完了。
2月17日 午前、金谷宿大学「古文書に親しむ(初心者)」、午後「古文書に親しむ(経験者)」の2講座を実施。2講座を終えて、少し疲れた。

読書:「ひとひらの恋 三人佐平次捕物帳」 小杉健治 著
読書:「浪人若さま新見左近 浅草の決闘」 佐々木裕一 著
読書:「犬は知っている」 大倉崇裕 著
読書:「読んで、旅する。 旅だから出逢えた言葉Ⅲ」 伊集院静 著
読書:「継承 鬼役 三十二」 坂岡真 著
読書:「羽あるもの 夜伽一卷」 吉田篤弘 著
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読み進めるほどに、新しい事実が

散歩道の紅梅(もう半月も前の撮影)
今年は梅の開花も早かった

講座の予習や出席の間に、「異説・天正の瀬替え」の色々な資料に目を通している。読み進めるほどに、新しい事実を知る。

浅井治平著「大井川とその周辺」に次のような記述があった。

別に大井川は、洪水時には激流は相賀峡を流下して、笹久保、大鳥辺を削り、その南下したものは鎌塚真侵食崖を形成したものと思われる。前述滝家の古文書に「天正三、四年の頃(天正の瀬替えの十四、五年以前)大水によって、鎌塚村の田、畑、屋敷が悉く大井川原となったので、やむを得ず上湯日に移転した」とあるのでも、その状況がわかる。

つまり、「天正の瀬替え」は五和の村々に広い農地をもたらした一方、流れが変わって、川下の鎌塚あたりの農地をつぶしたと思われていたが、「天正の瀬替え」以前に、大水の際に鎌塚の農地を潰したという記録があるというのである。これは是非とも滝家の古文書を読んでみなければならない。

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2月5日 「異説・天正の瀬替え」準備、全八章中六章まで進む。
2月6日 掛川古文書講座(8日)の予習。
2月7日 駿河古文書会(9日)の予習。
2月8日 午後、掛川古文書講座に出席。
2月9日 午後、駿河古文書会(静岡)に出席。
2月10日 午後、「駿遠の考古学と歴史」講座に出席。

読書:「泣かせ川 もんなか紋三捕物帳」 井川香四郎 著
読書:「守り神 新・知らぬが半兵衛手控帖 20」 藤井邦夫 著
読書:「松本・梓川殺人事件」 梓林太郎 著
読書:「ビブリア古書堂の事件手帖(2)-1」 三上延 著
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まきのはら塾発表会

まきのはら塾発表会「古文書解読を楽しむ」の展示コーナー

御前11時頃から、展示コーナーにつめていた。地味なコーナーで訪れる人も少なかった。3時より片付け、受講者が3人出てくれて、立ちどころに片付いた。感謝。

その間に、天正の瀬替えについて、何人かの人に話してみた。皆んな、そんな馬鹿なという感じで聞いてくれたが、終わりごろにはそんな節も成り立ちそうだ位には、伝わったようであった。何とか話すべき筋がまとまって来た。明日から一気にまとめようと思う。

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以下、1月30日以降の活動記録
1月30日 模造紙を買いに金谷、島田の文房具屋さんに行くが、ことごとく店が閉まっていた。一斉の定休日でもあるまいに、店じまいしたのだろうか。漸くチエーン店の文房具店で購入した。
1月31日 まきのはら塾発表会「古文書解読を楽しむ」講座の展示物「面白古文書12月」の準備。
2月1日 まきのはら塾発表会、「教材サンプル」の展示物を作成。
2月2日 午後、まきのはら塾発表会の準備に、相良総合センター「い〜ら 」に行く。お手伝いに3人来てくれた。展示は15分ほどで終わった。
夕方、駿河古文書会の会長さんから、今日は欠席されたがどうかされたかと電話があった。周りの人には欠席を断ってきたのだが、皆出席だったから心配されたのだろう。恐縮する。
2月3日 午後、まきのはら塾発表会

読書:「百鬼夜行 日暮左近事件控 17」 藤井邦夫 著
読書:「爆裂火口 東京・上高地殺人ルート」 梓林太郎 著
読書:「悩むなら旅に出よ 旅だから出逢えた言葉Ⅱ」 伊集院静 著
読書:「ビブリア古書堂の事件手帖7」 三上延 著
読書:「江戸の備忘録」 磯田道史 著
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