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今年は予知なしの、区の防災訓練。

(散歩道のモミジアオイ)

今朝、8時30分に突然に地震が発生したという想定で、町の防災訓練があった。今までの防災訓練は地震の予知情報に従って、粛々と避難するという形であったが、東日本大震災を受けて、地震発生がスタートの不意打ち型の防災訓練となった。

班長として少し早めに班の集合場所に行くと、すでに10人ほど集っていて、サイレンが鳴った8時30分には20名を越す人になった。サイレンが鳴りすわ地震発生!と、まず身の安全を確認、家族の安否を確認してから集ってもらうように伝達してあったから、集るのが少し早いなあと話す。40分ごろには44名の人が集った。これから区の集合場所の五和小学校に行くが、放水訓練などがあって11時まで掛かる予定である。仕事の方もいるだろうし、今朝は日差しがきついから、無理をしないで、訓練参加はここまでにしていただいてよいとことわる。結果、35名の人が区の集合場所まで避難経路を通って五和小学校に出向いた。

放水準備など訓練の準備はしっかり出来ていて、1時間ほどで訓練終了、解散になった。暑さの中、早く終わるのは悪くないけれども、区の防災委員が8時半のサイレンと同時に集合して、皆んなが集る前に準備をすると聞かされて、真面目に8時半のサイレンを聞いてから急行したところ、準備はすべて終っていたとぼやいた。主だった人たちで早めに出て準備をしたのであろう。本音と建て前があって難しいところである。昨年も同じようなもので、時間に行くと大体準備が終っていた。

実際に、不意打ちに地震が起きたとき、自分や、我が班の人々はどんな風に行動するだろうか。建て前が優先する区の防災訓練とは別に、班として考えておく必要があると思う。家が潰れることは無くても、家財ががたがたになる位の地震が起きたとき、自分はどうするであろう。自分の身の安全をはかり、火の元はしっかり消す。家族の安否を確認し、近隣の様子をうかがう。潰れ家があるようなら、近隣の人たちと協力して閉じ込められた人を助けることが優先されるであろう。そういうことが無ければ、集合場所に集る。班の人たちの安否情報を集めて、不明者があれば人手をかけて確認と救出に出向く。

集合場所の五和小学校への避難路は、住宅の密集地を通り、被災時はかえって危険になるから、避難場所に出向くのはかなり後のことになるだろう。当面は伝令を出して、我が班の状況を伝えるぐらいであろうか。津波の危険性は無いけれども、もし高いところに逃げる必要があれば、農協の建物か、消防署に避難するのがもっとも安全だろう。

防災訓練を機会に、そんな想定をして準備をしておくことが大切だと思う。
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