●個人的怨恨が統一教会から安倍氏へ(続き)
20220712
<報道>
日テレNEWSの番組より。
―――――
「“統一教会”の問題は今も」弁護士が会見 “3億円以上被害”主張も
安倍元首相の銃撃事件を受け、12日、「世界平和統一家庭連合」いわゆる“統一教会”のトラブルに対応してきた弁護士たちが会見を開きました。弁護士らは「問題は今も続いている」と指摘し、去年もあわせて3億円以上の被害相談が寄せられたといいます。
◇
12日午後5時半すぎ、「世界平和統一家庭連合」いわゆる“統一教会”のトラブルに対応してきた弁護士たちは次のように述べました。
全国霊感商法対策弁護士連絡会 川井康雄弁護士
「山上容疑者が安倍晋三元首相を死に至らしめた今般の卑劣きわまりない行為は、いかなる理由があろうとも決して許されないことです」
安倍元首相襲撃事件で逮捕された山上徹也容疑者は、母親による教団への多額の寄付で「家庭生活がめちゃくちゃになった」と主張しています。
川井弁護士は、「山上容疑者の母親が統一教会に多額の献金をし、家庭を崩壊させられたことへの恨みが、今回の事件の動機であるという報道が事実だとすれば、同被疑者が母親の常軌を逸する統一教会への献金をはじめとした忠実すぎる活動のため、どんなに苦しんできたことか」と教団の献金などの活動を非難しました。
◇
11日の会見の中で、世界平和統一家庭連合の田中富広会長は、「過去、献金に関してトラブルがあったということは、報道関係者のみなさまも周知の事実かと思います。2009年以降の案件で、そのようなトラブルはありません」と述べていました。
しかし、弁護士らは「問題は今も続いている」と指摘しました。
全国霊感商法対策弁護士連絡会 山口広弁護士
「きのうの記者会見では、あたかも他人事(ひとごと)のように言ったうえで、『その後の献金はありません』(と言ったが)おそらく献金させてます。借金させても献金させます」
弁護士らによると、「去年もあわせて3億円以上の被害相談が寄せられた」といいます。
さらに、この弁護士会は次のように主張しました。
全国霊感商法対策弁護士連絡会 渡辺博弁護士
「現在でも同じような形、全ての財産は神様。『全てささげなさい』というのが残念ながら統一教会の教えですから、その結果、家庭崩壊になってしまうということです。一つだけもってきたんですが、単なる本なんですが、“統一教会”がいくらで信者に買わせるかと言ったら3000万円。こんな普通の本が3000万円。常識外れです」
また、「安倍元首相がメッセージを送った団体は“統一教会”と実態は同一だ」と主張しました。
20220713
<報道>
デイリー新潮の記事より。
―――――
「統一教会」から5千万円返還させていた……「山上容疑者」が抱えていた教団との金銭トラブル 「ネグレクトどころではない」伯父が証言
安倍晋三元首相を銃撃し逮捕された山上徹也容疑者(41)は、母の統一教会への傾倒を犯行の動機として語っている。その凄絶な生い立ちを山上容疑者の伯父が証言する。
山上容疑者には、兄と妹がいる。母は統一教会を信仰する以前に、実践倫理宏正会という団体の活動に入れ込み、その傾倒が理由でノイローゼ状態になった父は自ら命を絶った。(「【独自】安倍元総理射殺事件 『山上容疑者』父の自殺の背景にあった“もうひとつの団体”の名」を参照)
「徹也の兄は小児がんを患っていて、手術もしています。片目も失明しており、普段の生活にも苦労していました」
と明かすのは、山上容疑者の父の兄、つまり伯父にあたる人物である。
「(山上容疑者の)父が亡くなり、兄も病気でした。そうしたことがきっかけになり、父が亡くなってずいぶん経ってから、母は統一教会に入信したんですわ」
彼女は熱心な信者となり、度々、子供を置いて長期にわたり渡韓するほどだったという。
「子供たちはその間、食べるもんがなかったんですよ。だって、母親が日本におらんかったからね。自分は韓国に行き、ずっと放っておいた。ネグレクトどころではない、もっとひどい状態です。兄は病気で自分で食事を作ることもできない。その兄が電話をかけてきて、“食べるものがない”と。お金を持って行ってあげたりしていました。すると、冷蔵庫の中には食料がまるでないんですわ……」
さらに、伯父は統一教会と山上容疑者の家族の間で、ある取り決めが交わされたと語る。
「(山上容疑者は)そりゃあ、統一教会憎しになりますよ。(寄付として家から)持って行かれてしまったのが、1億数千万円はある。私はね、(山上容疑者ら)3人の甥と姪の依頼で統一教会から5千万円を2009年に取り返したんですよ。その時の和解書もある。でも、取り返した金を母親がまた寄付してしまうんです」
その当の母親は大阪府内の伯父の自宅に身を寄せているという。
特殊な環境に育った山上容疑者の兄は後に自殺し、また山上容疑者本人も、母の信仰に悩み自殺未遂を起こしている。・・・
●再浮上する統一教会の巨悪
20220713
<FBからの取り込み>
東京都荒川区議 小坂英二氏のFBポストより。
ーーーーー
旧統一教会(現:世界平和統一家庭連合)に対する手相勧誘阻止活動や洗脳信者の家族と共に説得活動に参加し被害者を多数知る者として一言。
「統一教会は宗教ではない。日本人を洗脳し法外な金銭を収奪し、人身売買で若い女性を韓国に売り飛ばすシステム」です。日本から殲滅せねばならない組織だと断言します。
収奪した金銭は韓国に蓄積、反日活動の資金に。統一教会の述べる「日本の原罪」は「強制連行での従軍慰安婦被害など多数」として、日本人は韓国人にこの原罪を償うべきとされる。
合同結婚式で日本人女性が140万円支払い、韓国農村部で結婚相手がいない男性が14万円を支払い結婚する事例が多数です。この金額の非対称性の理由は「日本の原罪」。
男尊女卑の強い韓国で、そうした文脈で嫁いだ女性は酷使され、暴力を受ける例も多数。しかし、離婚は不可と吹き込まれており、「日本の原罪を償う」存在として嫁いだ女性は虐待にも耐えることを強いられる。韓国人男性に尽くすのも当然とされる。日本を貶め日本人を不幸にするシステム、それが統一教会。
統一教会は駅前などで「手相を見せて」を口実に勧誘をし、「運命が悪い転換をする相が見える!大変だ!」と不安を煽り、「運命を読む先生」を呼び更に不安を吹き込み、ビデオセンターへ連れ込む。教会のビデオを朝まで見せ、一定割合は洗脳される。そして金銭収奪が始まる。
先祖供養が悪いと不幸になる、供養には何百万の壺や印鑑、水晶のオブジェの購入が必須。
統一教会信者の雑魚寝部屋(共同生活場)が有るので、「自宅など不要だろ?土地も。売って得たお金を献金し、雑魚寝部屋で暮らせば信仰も深まる、仲間と深く繋がれる」と。私有財産を徹底的に供出させます。
統一教会は教会の仲間が最優先!家族は「単なる生殖の都合で繋がった存在」に過ぎず、信仰の邪魔なら捨ててしまえ!という姿勢。
教会の活動に異論をはさむ家族がいたら「サタンだから縁を切れ!耳を貸すな!」と吹き込む。統一教会に洗脳されていない家族と信者は断絶へと進み、断絶は深化します。
統一教会の「日本原罪」は反日思想そのもの。
日本は戦前、朝鮮半島に悪いことをしたから朝鮮半島に金銭を提供し合同結婚式の体で日本人女性を人身御供にして韓国に貢ぐ。
あらゆる活動で法外な資金が統一教会に入り、更なる反日活動の原資に。その資金を使い日本の政界への懐柔を進める。正に日本の敵。
統一教会は保守系政治家に対して秘書の派遣、選挙活動への動員・支援・参加、講演等の謝礼の体で多額の金銭支援、子飼いの議員や新人への選挙投票を組織的に行う。政界で密な関係を作り、統一教会が行う反社会活動への警察の捜査にもストップをかける。
統一教会の集会への政治家の参加やビデオメッセージも信者の安心感に貢献し、更なる信者の獲得に使われる。
統一教会は反社会団体です。如何なる政治家も統一教会を仲間として迎えたり、仲間として参加してはならないです。反社会活動への加担そのものです。どんな大義名分を付けても許されぬこと。
「政治家は様々な宗教団体と付き合いが有り、統一教会もその中の一つと。」という発言が保守系界隈から聞こえてきますが、事実誤認も甚だしい。
冒頭に述べたように統一教会の有害性は際立っており、「日本人を洗脳し恐怖を煽り金銭を収奪し、日本人女性を人身売買するシステム」です。宗教法人の体を整えているだけで、「宗教」ではない。
統一教会を「仲間」としている国会議員、地方議員よ、今すぐ、関係を断絶せよ!「新興宗教の一つとして付き合っている」と言い訳するのではなく、「日本人を洗脳し恐怖を煽り金銭を収奪し、日本人女性を人身売買するシステムであり、宗教ではない」事実を腑に落とすべき。不幸の量産に手を貸すな!
そして多くの方にこの「恐ろしいシステム」が日本に多数の拠点を持ち、今日も日本人を蝕んでいることに共に怒りの声を挙げていただきたいと切に願います。
ーーーーー
20220714
<ほそかわ>
安倍氏を取り巻く政治家の一人、高村正彦氏が、NHK「ニュースウオッチ9」に登場。日刊ゲンダイがこれをもとに記事を掲載。
高村氏は地元が安倍氏と同じ山口県。第一次安倍政権で防衛大臣、第二次安倍政権で自民党副総裁。弁護士時代には、旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の訴訟代理人を務めていた。また、記事によると、「第143回国会 参議院法務委員会」(平成10年9月22日)で、当時参議院議員の中村敦夫氏が下記のように問い質しました。
「高村外務大臣、この方はかつて統一協会の代理人だったわけですね。裁判の記録などにも載っているわけです。それから、一九八九年の資産公開では、統一協会の霊感商法の元締めであるハッピーワールドという会社、ここから時価三百八十万円のセドリックを提供されているというような、これは相当に深い関係だと思うんです」
当時、週刊誌が書いて話題になりましたが、統一教会への追求はあいまいに終わり、政治的な圧力で警察の捜査にストップがかかったのではないかという噂が流れた記憶があります。
20220714
<報道>
JBpressの記事より。山本一郎氏(情報法制研究所事務局次長・上席研究員)によるもの。
ーーーーー
・・・戦後、米国がSCAP(GHQ)による敗戦国・日本の占領政策を行うにあたり、既に始まっていた米国とソビエト連邦との間の冷戦構造に対して、東アジアの共産化を防ぎ、民主主義陣営につなぎ留めておく必要が生じました。
そして、占領下における日本の反共産党対策のために、当時の韓国の情報部門「KCIA」から後援を受ける形で統一教会が「国際勝共連合(勝共連合)」を創設したのは、1968年1月(一説には1966年9月)にさかのぼります。・・・
日本だけでなく、海外のメディアも「なぜこの時期の反共的活動に情報部門が?」と疑問に思う部分が多くあるようですが、実のところデフコン(防衛準備態勢)の最高ランクにまで緊張が高まったキューバ危機が1962年、米ソの緊張緩和政策であるデタント政策が米大統領のリチャード・ニクソンさんソ連書記長レオニード・ブレジネフさんの間で成立したのが1969年です。
勝共連合の創設は、まさにそういった緊張が最高潮の時期であったことは理解しておきたいところです。
その頃の日本では日米安保闘争が佳境であり、ベトナム戦争に対するアメリカの直接関与は1973年まで続いていたということも、世界史的背景として押さえておく必要があります。勝共連合にまつわる問題は単に日本国内の社会問題ではなく、真の意味での冷戦で米ソ間の最前線にあった日本の宿命であったとも言えます。
これらのカウンターインテリジェンス・反共産党工作の一環として、日本国内での組織化の後ろ盾となった有力者が安倍晋三さんの祖父である岸信介さんであり、日本財団の設立などでも功績のあった政治家・笹川良一さんであり、日本最大の広告会社、電通のトップを長らく務めた成田豊さんです。日本政治の保守傍流の政治家や財界人が、こういった反共産党工作の一翼を担ったことは歴史的事実と言えます。・・・
デイリーNKジャパン編集長の高英起さんも記事で指摘していますが、2012年に亡くなった統一教会の教祖、文鮮明(ムン・ソンミョン)さんはもともと北朝鮮の地域出身で、1991年ごろ対北朝鮮人脈の中枢に食い込みました。それ以降、旧ソ連からの重油供給停止を契機に経済的困難に直面した北朝鮮に対し、経済、軍事両面で統一教会が果たした貢献は大きかったと言えます。
とりわけ、1993年から翌年にかけて、旧ソ連から引き継いだロシア極東管区から「くず鉄」名目で輸入した、ゴルフ級潜水艦をベースに弾道ミサイル潜水艦を北朝鮮が開発したと見られる一件では、統一教会に所縁の深い人物が設立した、東京都杉並区の小さな塗装会社が取引を先導していました。
北朝鮮への経済制裁強化後も、朝鮮総連と並んで日本社会における北朝鮮在日同胞の生きる揺りかごとして機能するだけでなく、韓国を経由して対北朝鮮への援助・融和政策の原資の一部を担ったのもまた事実です。これらの資金源となったのは、今回凶行を起こした容疑者のような信者から回収した献金・寄付に他なりません。
それが露見した当時は日本新党細川護熙政権です。99年に週刊現代が特集した『現職国会議員128人の「勝共連合・統一教会」関係度リスト(『週刊現代』99.2.27号)』でも関係が取り沙汰された故・中西啓介さん(旧防衛庁長官・当時)が、一連の北朝鮮との不透明な取引の報告について実質的に「不問」とする決定を下したとされています。・・・
ーーーーー
●背後関係の考察
20220713
<ほそかわ>
山上容疑者の背後に2つの「反アベ団体」という情報。東京スポーツによると、一つは「リベラル色が強い“反アベ”団体」「安倍氏の長期政権の“独善的”な姿勢を嫌う団体。会員は数千人規模」。安倍氏だけでなく、父の故安倍晋太郎元外相、祖父の故岸信介元首相の安倍ファミリーをも敵視。特に団体幹部は、SNS上で安倍氏を攻撃していたとのこと。もう一つは、「かなり好戦的な思想で、やはり反安倍」「しかもこの団体の背景がかなり不気味で、闇に包まれている」。山上容疑者が洗脳された可能性がないか重要調査対象となっているとのことです。
宗教団体については、今のところ主要メディアは統一教会のみの報道になっていますが、文春オンラインが山上容疑者が会員だと報じた「サンクチュアリ教会」については若干続報あり(別掲)。上記の二番目の団体と同じかどうかは不明。
副島隆彦氏は、CIAと統一教会の共謀による暗殺説。氏は大当たりと大外れを繰り返している山師のような人で、崇敬者から天才学者とか予言者と思われるようなことを発していたいのでしょう。しかし、米国に関しては、ウクライナ危機の中での対中・対露の日本の防衛政策への負の影響を考えても、また統一教会(家庭連合)に関しては、社会的批判の再燃による自傷が必至である点を考えても、私は眉唾です。
あらゆる可能性を検討すべきと思いますが、本人の供述の引き出し、現場検証、物証、デジタルデータの分析、関係者への取材、聞き込み等の積み重ねがあっての検討でなければなりません。
20220714
<報道>
アサヒ芸能のデジタル版より。
ーーーーー
・・・山上容疑者の特殊な銃の製作、現場での冷静な発砲技術から、
「山上容疑者の単独犯とは考えにくい。銃の扱いを指南した集団がいるのではないかと、捜査当局は慎重に捜査を進めています」(全国紙社会部記者)
そこで浮上してくるのが、統一教会の分派、サンクチュアリ教会なのだ。・・・
昨春から銃の製作を始め、家庭連合への「復讐」の準備を始めたと供述しているが、母親が破綻したのは02年。なぜ約20年の時を経て、犯行を思いついたのか。前出・社会部記者は、
「事件発生直後に捜査関係者から聞いた話では、山上容疑者はサンクチュアリ教会で銃器の訓練を受けていたとの情報もあったのだと…」
宗教関係者の話を総合すると、統一教会は開祖の文鮮明氏が死去すると、文氏の妻・韓鶴子氏が責任者となった家庭連合(天の父母様聖会)と、七男の文亨進氏により設立したサンクチュアリ教会に分裂状態とされる。
サンクチュアリ教会は米国では「ガンチャーチ(銃教会)」と呼ばれ、銃賛美、武器使用を称賛する。21年1月、連邦議会議事堂を襲撃したトランプ前大統領の支持者の中に、文亨進氏の姿もあったという。捜査関係者が言う。
「現場映像では、2発の銃弾が発射されている。連発できる自作の銃は、よほどの能力がないとできない。また山上容疑者がSPの隙を狙った間合いの取り方も、訓練されていないとできない」・・・
ーーーーー
20220714
<ほそかわ>
統一教会は宗教団体ですが、極めて政治的な組織です。国際勝共連合はKCIAの後援で作られた組織として知られています。統一教会は戦闘的な反共ですが、北朝鮮との関係が深く、また過激な反日ですが、日本の保守政治家に深く食い込んでいるという複雑怪異な性格を持っています。山上容疑者は、反統一教会で、個人的な怨恨で凶行に及んだと見られますが、彼の背後に何らかの団体があり、その団体が反安倍という点から、北朝鮮、さらに共産中国とつながっている可能性もあり得ます。
●安倍氏の甘さと周囲の不作為
20220713
<FBから取り込み>
黒木昭弘氏のFBポストより。
―――――
なぜ安部元首相は統一教会と一心同体の「天宙平和連合(UFP)」の大規模会議にビデオ出演をしてしまったのか?
安部元総理の暗殺事件、最初の謎は犯人の動機とその背後関係だが、もう一つの謎は例のビデオ出演の件だ。
安部元首相の暗殺の経緯はやはり「天宙平和連合」の世界的大規模会議にトランプ大統領とともにビデオ出演を事が契機となっている事だろう。
暗殺の犯人も安部元首相の出演ビデオを見て(見せられて?)、更にお爺さんの岸信介氏が統一教会の同根の国際勝共連合の創設に深くかかわっていたことと結び付けて、安部元総理が統一教会を守っている政治家の筆頭と誤解した(させられた?)ことが殺害の動機と言っているらしい。
そこで不思議に思ったのが安部元総理が統一教会とそんなに強い結びつきがあったのかな(自分だけ知らなかったのか?)との疑問。
ざっとネットで調べてみたが、統一教会の全国大会に出席した記録のある政治家は2004年大会に出席した「鳩山由紀夫」氏しかいなかったです。安倍さんは一度も出ていません。もちろん統一教会関連団体の主催の地方の講演会などに出席した政治家は他にもいますが、そこにも安倍元総理の名前はない。
また今回落選した「有田芳生」(統一教会を追っていたジャーナリストだった)氏が「統一教会」の件で、安倍元総理を取材した時の記事では安倍さんが「彼らがしきりに接触して面会を求めるが私は会いません」と言っていたとのことです。有田さんを信じるなら安倍元総理は「相当警戒していた」と思われます。
そうするとそれなりに警戒していた統一教会絡みの、しかも世界規模の会議になぜ軽率にも(?)ビデオ出演をしたのかです。もちろん教団側は宣伝ビデオでもトランプの次に登場させられて「朝鮮語の同時通訳」までやって、大体的にアピールしている。
安倍さんがこれが統一教会関連と気が付かないのも不自然だし、どっかから断れないような要請があったのか?まさかトランプやアメリカ絡み?分かるかどうかはともかく少し調べてみます。
<<文鮮明訪日の特別許可の不思議>>
文鮮明は「金蔓?」の日本へ何度も行きたがったが、そのたびに法務省に拒否されています。1979年、1981年、1982年と連続して不許可になっています。更に1984年にアメリカで脱税で懲役1年6ヶ月の実刑判決を受けたため、原則日本への入国はできないことになっています。しかし1992年に何故か大臣決済の上陸特別許可をもらって日本に入国しています。日本に滞在中に会ったのが確認できるのが中曽根康弘元首相だけですが。・・・
―――――
20220714
<ほそかわ>
産経新聞の本日の記事によると、山上容疑者は「自分が安倍氏を襲えば、家庭連合に非難が集まると思った」という趣旨の供述をしているとのことです。この発想に限れば、凶行には単なる逆恨みによる感情の表出ではない、一定の合理的な目的が見られます。
次は、Friday デジタルの記事より。
ーーーーー
安倍元総理が旧統一教会の「活動」に一定の理解を示していたのは事実だろう。『日本の宗教と政治』などの著書がある、宗教学者の島田裕巳氏が背景を解説する。
「まず大切なのは、旧統一教会には宗教的側面と政治的側面があるということです。目的の一つに、朝鮮半島の統一があります。創設者の文鮮明氏は、北朝鮮と太いパイプがあった。朝鮮問題にかかわる政治家が旧統一教会に近づくのは、ある意味不思議ではないでしょう。ただ岸氏や安倍氏に旧統一教会と政治的なつながりはあっても、宗教的な関係はなかったと思います。
献金が多額になるのは、旧統一教会が多くの組織を抱えているからです。関連企業もある。規模が大きいため、運営に多くのカネがかかるのでしょう。旧統一教会の『正会員』は収入の10分の1程度を寄付するという話がありますが、キリスト教全体としては慣例的な考えではあります」
西方キリスト教で収入の 10分の1 程度を寄付するのは、伝統・慣習。10分の1 税として制度化されていましたが、統一教会における献金は異次元のもの。数千円か数万円の価値しかない壺に数百万円の献金がされます。「聖本」という書籍は1冊3000万円。信者はそれを1冊ではなく3冊、5冊と買わされる。これだけで1億円、1億5千万円になります。
こういう献金の集め方は、島田氏が言うような、旧統一教会が多くの組織を抱え、運営に多くのカネがかかるからということで、説明しきれるものではありません。異次元の献金は、普通の宗教法人が行っていない活動に多額の資金を使っているからでしょう。その活動の中心が、反日的な政治活動、政界工作と考えられます。またそれゆえに、統一教会の活動において、宗教的側面と政治的側面は決して切り離せないのです。そこをよく調べることなく、恐るべき実態を見抜けず、政治的な利益の獲得に利用できると考えた人間が浅はかなのです。
その代表である岸氏は、国際勝共連合の日本での活動に協力したため、孫の安倍氏が統一教会に恨みを持つ者に殺害されるという最悪の結果を招きました。大塚寛一先生は、昭和40年代前半から国際勝共連合の危険性を看破し、統一教会を邪教と断じ、政治家・有力者に強く警告しました。しかし、安倍氏は「日本を取り戻す」ために統一教会への規制を行うのではなく、統一教会によって「日本を奪われる」活動を賞賛してしまいました。残念でなりません。
彼の一支持者にすぎない私の忠告は無力でしたが、安倍氏の周辺に集う多数の良識ある人々が、なぜ彼に過ちを気づかせられなかったのか。未だその反省・悔恨の弁が聞かれないのは、どうしてなのでしょうか。
以下、随時掲載。
************* 著書のご案内 ****************
『超宗教の時代の宗教概論』(星雲社)
https://blog.goo.ne.jp/khosogoo_2005/e/d4dac1aadbac9b22a290a449a4adb3a1
『人類を導く日本精神~新しい文明への飛躍』(星雲社)
https://blog.goo.ne.jp/khosogoo_2005/e/cc682724c63c58d608c99ea4ddca44e0
『細川一彦著作集(CD)』(細川一彦事務所)
************************************
20220712
<報道>
日テレNEWSの番組より。
―――――
「“統一教会”の問題は今も」弁護士が会見 “3億円以上被害”主張も
安倍元首相の銃撃事件を受け、12日、「世界平和統一家庭連合」いわゆる“統一教会”のトラブルに対応してきた弁護士たちが会見を開きました。弁護士らは「問題は今も続いている」と指摘し、去年もあわせて3億円以上の被害相談が寄せられたといいます。
◇
12日午後5時半すぎ、「世界平和統一家庭連合」いわゆる“統一教会”のトラブルに対応してきた弁護士たちは次のように述べました。
全国霊感商法対策弁護士連絡会 川井康雄弁護士
「山上容疑者が安倍晋三元首相を死に至らしめた今般の卑劣きわまりない行為は、いかなる理由があろうとも決して許されないことです」
安倍元首相襲撃事件で逮捕された山上徹也容疑者は、母親による教団への多額の寄付で「家庭生活がめちゃくちゃになった」と主張しています。
川井弁護士は、「山上容疑者の母親が統一教会に多額の献金をし、家庭を崩壊させられたことへの恨みが、今回の事件の動機であるという報道が事実だとすれば、同被疑者が母親の常軌を逸する統一教会への献金をはじめとした忠実すぎる活動のため、どんなに苦しんできたことか」と教団の献金などの活動を非難しました。
◇
11日の会見の中で、世界平和統一家庭連合の田中富広会長は、「過去、献金に関してトラブルがあったということは、報道関係者のみなさまも周知の事実かと思います。2009年以降の案件で、そのようなトラブルはありません」と述べていました。
しかし、弁護士らは「問題は今も続いている」と指摘しました。
全国霊感商法対策弁護士連絡会 山口広弁護士
「きのうの記者会見では、あたかも他人事(ひとごと)のように言ったうえで、『その後の献金はありません』(と言ったが)おそらく献金させてます。借金させても献金させます」
弁護士らによると、「去年もあわせて3億円以上の被害相談が寄せられた」といいます。
さらに、この弁護士会は次のように主張しました。
全国霊感商法対策弁護士連絡会 渡辺博弁護士
「現在でも同じような形、全ての財産は神様。『全てささげなさい』というのが残念ながら統一教会の教えですから、その結果、家庭崩壊になってしまうということです。一つだけもってきたんですが、単なる本なんですが、“統一教会”がいくらで信者に買わせるかと言ったら3000万円。こんな普通の本が3000万円。常識外れです」
また、「安倍元首相がメッセージを送った団体は“統一教会”と実態は同一だ」と主張しました。
20220713
<報道>
デイリー新潮の記事より。
―――――
「統一教会」から5千万円返還させていた……「山上容疑者」が抱えていた教団との金銭トラブル 「ネグレクトどころではない」伯父が証言
安倍晋三元首相を銃撃し逮捕された山上徹也容疑者(41)は、母の統一教会への傾倒を犯行の動機として語っている。その凄絶な生い立ちを山上容疑者の伯父が証言する。
山上容疑者には、兄と妹がいる。母は統一教会を信仰する以前に、実践倫理宏正会という団体の活動に入れ込み、その傾倒が理由でノイローゼ状態になった父は自ら命を絶った。(「【独自】安倍元総理射殺事件 『山上容疑者』父の自殺の背景にあった“もうひとつの団体”の名」を参照)
「徹也の兄は小児がんを患っていて、手術もしています。片目も失明しており、普段の生活にも苦労していました」
と明かすのは、山上容疑者の父の兄、つまり伯父にあたる人物である。
「(山上容疑者の)父が亡くなり、兄も病気でした。そうしたことがきっかけになり、父が亡くなってずいぶん経ってから、母は統一教会に入信したんですわ」
彼女は熱心な信者となり、度々、子供を置いて長期にわたり渡韓するほどだったという。
「子供たちはその間、食べるもんがなかったんですよ。だって、母親が日本におらんかったからね。自分は韓国に行き、ずっと放っておいた。ネグレクトどころではない、もっとひどい状態です。兄は病気で自分で食事を作ることもできない。その兄が電話をかけてきて、“食べるものがない”と。お金を持って行ってあげたりしていました。すると、冷蔵庫の中には食料がまるでないんですわ……」
さらに、伯父は統一教会と山上容疑者の家族の間で、ある取り決めが交わされたと語る。
「(山上容疑者は)そりゃあ、統一教会憎しになりますよ。(寄付として家から)持って行かれてしまったのが、1億数千万円はある。私はね、(山上容疑者ら)3人の甥と姪の依頼で統一教会から5千万円を2009年に取り返したんですよ。その時の和解書もある。でも、取り返した金を母親がまた寄付してしまうんです」
その当の母親は大阪府内の伯父の自宅に身を寄せているという。
特殊な環境に育った山上容疑者の兄は後に自殺し、また山上容疑者本人も、母の信仰に悩み自殺未遂を起こしている。・・・
●再浮上する統一教会の巨悪
20220713
<FBからの取り込み>
東京都荒川区議 小坂英二氏のFBポストより。
ーーーーー
旧統一教会(現:世界平和統一家庭連合)に対する手相勧誘阻止活動や洗脳信者の家族と共に説得活動に参加し被害者を多数知る者として一言。
「統一教会は宗教ではない。日本人を洗脳し法外な金銭を収奪し、人身売買で若い女性を韓国に売り飛ばすシステム」です。日本から殲滅せねばならない組織だと断言します。
収奪した金銭は韓国に蓄積、反日活動の資金に。統一教会の述べる「日本の原罪」は「強制連行での従軍慰安婦被害など多数」として、日本人は韓国人にこの原罪を償うべきとされる。
合同結婚式で日本人女性が140万円支払い、韓国農村部で結婚相手がいない男性が14万円を支払い結婚する事例が多数です。この金額の非対称性の理由は「日本の原罪」。
男尊女卑の強い韓国で、そうした文脈で嫁いだ女性は酷使され、暴力を受ける例も多数。しかし、離婚は不可と吹き込まれており、「日本の原罪を償う」存在として嫁いだ女性は虐待にも耐えることを強いられる。韓国人男性に尽くすのも当然とされる。日本を貶め日本人を不幸にするシステム、それが統一教会。
統一教会は駅前などで「手相を見せて」を口実に勧誘をし、「運命が悪い転換をする相が見える!大変だ!」と不安を煽り、「運命を読む先生」を呼び更に不安を吹き込み、ビデオセンターへ連れ込む。教会のビデオを朝まで見せ、一定割合は洗脳される。そして金銭収奪が始まる。
先祖供養が悪いと不幸になる、供養には何百万の壺や印鑑、水晶のオブジェの購入が必須。
統一教会信者の雑魚寝部屋(共同生活場)が有るので、「自宅など不要だろ?土地も。売って得たお金を献金し、雑魚寝部屋で暮らせば信仰も深まる、仲間と深く繋がれる」と。私有財産を徹底的に供出させます。
統一教会は教会の仲間が最優先!家族は「単なる生殖の都合で繋がった存在」に過ぎず、信仰の邪魔なら捨ててしまえ!という姿勢。
教会の活動に異論をはさむ家族がいたら「サタンだから縁を切れ!耳を貸すな!」と吹き込む。統一教会に洗脳されていない家族と信者は断絶へと進み、断絶は深化します。
統一教会の「日本原罪」は反日思想そのもの。
日本は戦前、朝鮮半島に悪いことをしたから朝鮮半島に金銭を提供し合同結婚式の体で日本人女性を人身御供にして韓国に貢ぐ。
あらゆる活動で法外な資金が統一教会に入り、更なる反日活動の原資に。その資金を使い日本の政界への懐柔を進める。正に日本の敵。
統一教会は保守系政治家に対して秘書の派遣、選挙活動への動員・支援・参加、講演等の謝礼の体で多額の金銭支援、子飼いの議員や新人への選挙投票を組織的に行う。政界で密な関係を作り、統一教会が行う反社会活動への警察の捜査にもストップをかける。
統一教会の集会への政治家の参加やビデオメッセージも信者の安心感に貢献し、更なる信者の獲得に使われる。
統一教会は反社会団体です。如何なる政治家も統一教会を仲間として迎えたり、仲間として参加してはならないです。反社会活動への加担そのものです。どんな大義名分を付けても許されぬこと。
「政治家は様々な宗教団体と付き合いが有り、統一教会もその中の一つと。」という発言が保守系界隈から聞こえてきますが、事実誤認も甚だしい。
冒頭に述べたように統一教会の有害性は際立っており、「日本人を洗脳し恐怖を煽り金銭を収奪し、日本人女性を人身売買するシステム」です。宗教法人の体を整えているだけで、「宗教」ではない。
統一教会を「仲間」としている国会議員、地方議員よ、今すぐ、関係を断絶せよ!「新興宗教の一つとして付き合っている」と言い訳するのではなく、「日本人を洗脳し恐怖を煽り金銭を収奪し、日本人女性を人身売買するシステムであり、宗教ではない」事実を腑に落とすべき。不幸の量産に手を貸すな!
そして多くの方にこの「恐ろしいシステム」が日本に多数の拠点を持ち、今日も日本人を蝕んでいることに共に怒りの声を挙げていただきたいと切に願います。
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20220714
<ほそかわ>
安倍氏を取り巻く政治家の一人、高村正彦氏が、NHK「ニュースウオッチ9」に登場。日刊ゲンダイがこれをもとに記事を掲載。
高村氏は地元が安倍氏と同じ山口県。第一次安倍政権で防衛大臣、第二次安倍政権で自民党副総裁。弁護士時代には、旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の訴訟代理人を務めていた。また、記事によると、「第143回国会 参議院法務委員会」(平成10年9月22日)で、当時参議院議員の中村敦夫氏が下記のように問い質しました。
「高村外務大臣、この方はかつて統一協会の代理人だったわけですね。裁判の記録などにも載っているわけです。それから、一九八九年の資産公開では、統一協会の霊感商法の元締めであるハッピーワールドという会社、ここから時価三百八十万円のセドリックを提供されているというような、これは相当に深い関係だと思うんです」
当時、週刊誌が書いて話題になりましたが、統一教会への追求はあいまいに終わり、政治的な圧力で警察の捜査にストップがかかったのではないかという噂が流れた記憶があります。
20220714
<報道>
JBpressの記事より。山本一郎氏(情報法制研究所事務局次長・上席研究員)によるもの。
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・・・戦後、米国がSCAP(GHQ)による敗戦国・日本の占領政策を行うにあたり、既に始まっていた米国とソビエト連邦との間の冷戦構造に対して、東アジアの共産化を防ぎ、民主主義陣営につなぎ留めておく必要が生じました。
そして、占領下における日本の反共産党対策のために、当時の韓国の情報部門「KCIA」から後援を受ける形で統一教会が「国際勝共連合(勝共連合)」を創設したのは、1968年1月(一説には1966年9月)にさかのぼります。・・・
日本だけでなく、海外のメディアも「なぜこの時期の反共的活動に情報部門が?」と疑問に思う部分が多くあるようですが、実のところデフコン(防衛準備態勢)の最高ランクにまで緊張が高まったキューバ危機が1962年、米ソの緊張緩和政策であるデタント政策が米大統領のリチャード・ニクソンさんソ連書記長レオニード・ブレジネフさんの間で成立したのが1969年です。
勝共連合の創設は、まさにそういった緊張が最高潮の時期であったことは理解しておきたいところです。
その頃の日本では日米安保闘争が佳境であり、ベトナム戦争に対するアメリカの直接関与は1973年まで続いていたということも、世界史的背景として押さえておく必要があります。勝共連合にまつわる問題は単に日本国内の社会問題ではなく、真の意味での冷戦で米ソ間の最前線にあった日本の宿命であったとも言えます。
これらのカウンターインテリジェンス・反共産党工作の一環として、日本国内での組織化の後ろ盾となった有力者が安倍晋三さんの祖父である岸信介さんであり、日本財団の設立などでも功績のあった政治家・笹川良一さんであり、日本最大の広告会社、電通のトップを長らく務めた成田豊さんです。日本政治の保守傍流の政治家や財界人が、こういった反共産党工作の一翼を担ったことは歴史的事実と言えます。・・・
デイリーNKジャパン編集長の高英起さんも記事で指摘していますが、2012年に亡くなった統一教会の教祖、文鮮明(ムン・ソンミョン)さんはもともと北朝鮮の地域出身で、1991年ごろ対北朝鮮人脈の中枢に食い込みました。それ以降、旧ソ連からの重油供給停止を契機に経済的困難に直面した北朝鮮に対し、経済、軍事両面で統一教会が果たした貢献は大きかったと言えます。
とりわけ、1993年から翌年にかけて、旧ソ連から引き継いだロシア極東管区から「くず鉄」名目で輸入した、ゴルフ級潜水艦をベースに弾道ミサイル潜水艦を北朝鮮が開発したと見られる一件では、統一教会に所縁の深い人物が設立した、東京都杉並区の小さな塗装会社が取引を先導していました。
北朝鮮への経済制裁強化後も、朝鮮総連と並んで日本社会における北朝鮮在日同胞の生きる揺りかごとして機能するだけでなく、韓国を経由して対北朝鮮への援助・融和政策の原資の一部を担ったのもまた事実です。これらの資金源となったのは、今回凶行を起こした容疑者のような信者から回収した献金・寄付に他なりません。
それが露見した当時は日本新党細川護熙政権です。99年に週刊現代が特集した『現職国会議員128人の「勝共連合・統一教会」関係度リスト(『週刊現代』99.2.27号)』でも関係が取り沙汰された故・中西啓介さん(旧防衛庁長官・当時)が、一連の北朝鮮との不透明な取引の報告について実質的に「不問」とする決定を下したとされています。・・・
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●背後関係の考察
20220713
<ほそかわ>
山上容疑者の背後に2つの「反アベ団体」という情報。東京スポーツによると、一つは「リベラル色が強い“反アベ”団体」「安倍氏の長期政権の“独善的”な姿勢を嫌う団体。会員は数千人規模」。安倍氏だけでなく、父の故安倍晋太郎元外相、祖父の故岸信介元首相の安倍ファミリーをも敵視。特に団体幹部は、SNS上で安倍氏を攻撃していたとのこと。もう一つは、「かなり好戦的な思想で、やはり反安倍」「しかもこの団体の背景がかなり不気味で、闇に包まれている」。山上容疑者が洗脳された可能性がないか重要調査対象となっているとのことです。
宗教団体については、今のところ主要メディアは統一教会のみの報道になっていますが、文春オンラインが山上容疑者が会員だと報じた「サンクチュアリ教会」については若干続報あり(別掲)。上記の二番目の団体と同じかどうかは不明。
副島隆彦氏は、CIAと統一教会の共謀による暗殺説。氏は大当たりと大外れを繰り返している山師のような人で、崇敬者から天才学者とか予言者と思われるようなことを発していたいのでしょう。しかし、米国に関しては、ウクライナ危機の中での対中・対露の日本の防衛政策への負の影響を考えても、また統一教会(家庭連合)に関しては、社会的批判の再燃による自傷が必至である点を考えても、私は眉唾です。
あらゆる可能性を検討すべきと思いますが、本人の供述の引き出し、現場検証、物証、デジタルデータの分析、関係者への取材、聞き込み等の積み重ねがあっての検討でなければなりません。
20220714
<報道>
アサヒ芸能のデジタル版より。
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・・・山上容疑者の特殊な銃の製作、現場での冷静な発砲技術から、
「山上容疑者の単独犯とは考えにくい。銃の扱いを指南した集団がいるのではないかと、捜査当局は慎重に捜査を進めています」(全国紙社会部記者)
そこで浮上してくるのが、統一教会の分派、サンクチュアリ教会なのだ。・・・
昨春から銃の製作を始め、家庭連合への「復讐」の準備を始めたと供述しているが、母親が破綻したのは02年。なぜ約20年の時を経て、犯行を思いついたのか。前出・社会部記者は、
「事件発生直後に捜査関係者から聞いた話では、山上容疑者はサンクチュアリ教会で銃器の訓練を受けていたとの情報もあったのだと…」
宗教関係者の話を総合すると、統一教会は開祖の文鮮明氏が死去すると、文氏の妻・韓鶴子氏が責任者となった家庭連合(天の父母様聖会)と、七男の文亨進氏により設立したサンクチュアリ教会に分裂状態とされる。
サンクチュアリ教会は米国では「ガンチャーチ(銃教会)」と呼ばれ、銃賛美、武器使用を称賛する。21年1月、連邦議会議事堂を襲撃したトランプ前大統領の支持者の中に、文亨進氏の姿もあったという。捜査関係者が言う。
「現場映像では、2発の銃弾が発射されている。連発できる自作の銃は、よほどの能力がないとできない。また山上容疑者がSPの隙を狙った間合いの取り方も、訓練されていないとできない」・・・
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20220714
<ほそかわ>
統一教会は宗教団体ですが、極めて政治的な組織です。国際勝共連合はKCIAの後援で作られた組織として知られています。統一教会は戦闘的な反共ですが、北朝鮮との関係が深く、また過激な反日ですが、日本の保守政治家に深く食い込んでいるという複雑怪異な性格を持っています。山上容疑者は、反統一教会で、個人的な怨恨で凶行に及んだと見られますが、彼の背後に何らかの団体があり、その団体が反安倍という点から、北朝鮮、さらに共産中国とつながっている可能性もあり得ます。
●安倍氏の甘さと周囲の不作為
20220713
<FBから取り込み>
黒木昭弘氏のFBポストより。
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なぜ安部元首相は統一教会と一心同体の「天宙平和連合(UFP)」の大規模会議にビデオ出演をしてしまったのか?
安部元総理の暗殺事件、最初の謎は犯人の動機とその背後関係だが、もう一つの謎は例のビデオ出演の件だ。
安部元首相の暗殺の経緯はやはり「天宙平和連合」の世界的大規模会議にトランプ大統領とともにビデオ出演を事が契機となっている事だろう。
暗殺の犯人も安部元首相の出演ビデオを見て(見せられて?)、更にお爺さんの岸信介氏が統一教会の同根の国際勝共連合の創設に深くかかわっていたことと結び付けて、安部元総理が統一教会を守っている政治家の筆頭と誤解した(させられた?)ことが殺害の動機と言っているらしい。
そこで不思議に思ったのが安部元総理が統一教会とそんなに強い結びつきがあったのかな(自分だけ知らなかったのか?)との疑問。
ざっとネットで調べてみたが、統一教会の全国大会に出席した記録のある政治家は2004年大会に出席した「鳩山由紀夫」氏しかいなかったです。安倍さんは一度も出ていません。もちろん統一教会関連団体の主催の地方の講演会などに出席した政治家は他にもいますが、そこにも安倍元総理の名前はない。
また今回落選した「有田芳生」(統一教会を追っていたジャーナリストだった)氏が「統一教会」の件で、安倍元総理を取材した時の記事では安倍さんが「彼らがしきりに接触して面会を求めるが私は会いません」と言っていたとのことです。有田さんを信じるなら安倍元総理は「相当警戒していた」と思われます。
そうするとそれなりに警戒していた統一教会絡みの、しかも世界規模の会議になぜ軽率にも(?)ビデオ出演をしたのかです。もちろん教団側は宣伝ビデオでもトランプの次に登場させられて「朝鮮語の同時通訳」までやって、大体的にアピールしている。
安倍さんがこれが統一教会関連と気が付かないのも不自然だし、どっかから断れないような要請があったのか?まさかトランプやアメリカ絡み?分かるかどうかはともかく少し調べてみます。
<<文鮮明訪日の特別許可の不思議>>
文鮮明は「金蔓?」の日本へ何度も行きたがったが、そのたびに法務省に拒否されています。1979年、1981年、1982年と連続して不許可になっています。更に1984年にアメリカで脱税で懲役1年6ヶ月の実刑判決を受けたため、原則日本への入国はできないことになっています。しかし1992年に何故か大臣決済の上陸特別許可をもらって日本に入国しています。日本に滞在中に会ったのが確認できるのが中曽根康弘元首相だけですが。・・・
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20220714
<ほそかわ>
産経新聞の本日の記事によると、山上容疑者は「自分が安倍氏を襲えば、家庭連合に非難が集まると思った」という趣旨の供述をしているとのことです。この発想に限れば、凶行には単なる逆恨みによる感情の表出ではない、一定の合理的な目的が見られます。
次は、Friday デジタルの記事より。
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安倍元総理が旧統一教会の「活動」に一定の理解を示していたのは事実だろう。『日本の宗教と政治』などの著書がある、宗教学者の島田裕巳氏が背景を解説する。
「まず大切なのは、旧統一教会には宗教的側面と政治的側面があるということです。目的の一つに、朝鮮半島の統一があります。創設者の文鮮明氏は、北朝鮮と太いパイプがあった。朝鮮問題にかかわる政治家が旧統一教会に近づくのは、ある意味不思議ではないでしょう。ただ岸氏や安倍氏に旧統一教会と政治的なつながりはあっても、宗教的な関係はなかったと思います。
献金が多額になるのは、旧統一教会が多くの組織を抱えているからです。関連企業もある。規模が大きいため、運営に多くのカネがかかるのでしょう。旧統一教会の『正会員』は収入の10分の1程度を寄付するという話がありますが、キリスト教全体としては慣例的な考えではあります」
西方キリスト教で収入の 10分の1 程度を寄付するのは、伝統・慣習。10分の1 税として制度化されていましたが、統一教会における献金は異次元のもの。数千円か数万円の価値しかない壺に数百万円の献金がされます。「聖本」という書籍は1冊3000万円。信者はそれを1冊ではなく3冊、5冊と買わされる。これだけで1億円、1億5千万円になります。
こういう献金の集め方は、島田氏が言うような、旧統一教会が多くの組織を抱え、運営に多くのカネがかかるからということで、説明しきれるものではありません。異次元の献金は、普通の宗教法人が行っていない活動に多額の資金を使っているからでしょう。その活動の中心が、反日的な政治活動、政界工作と考えられます。またそれゆえに、統一教会の活動において、宗教的側面と政治的側面は決して切り離せないのです。そこをよく調べることなく、恐るべき実態を見抜けず、政治的な利益の獲得に利用できると考えた人間が浅はかなのです。
その代表である岸氏は、国際勝共連合の日本での活動に協力したため、孫の安倍氏が統一教会に恨みを持つ者に殺害されるという最悪の結果を招きました。大塚寛一先生は、昭和40年代前半から国際勝共連合の危険性を看破し、統一教会を邪教と断じ、政治家・有力者に強く警告しました。しかし、安倍氏は「日本を取り戻す」ために統一教会への規制を行うのではなく、統一教会によって「日本を奪われる」活動を賞賛してしまいました。残念でなりません。
彼の一支持者にすぎない私の忠告は無力でしたが、安倍氏の周辺に集う多数の良識ある人々が、なぜ彼に過ちを気づかせられなかったのか。未だその反省・悔恨の弁が聞かれないのは、どうしてなのでしょうか。
以下、随時掲載。
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