ほそかわ・かずひこの BLOG

<オピニオン・サイト>を主催している、細川一彦です。
この日本をどのように立て直すか、ともに考えて参りましょう。

9・11~欺かれた世界5

2007-09-18 06:58:21 | 国際関係
●フルフォードの本が扶桑社から登場

 私は、今年に入ってベンジャミン・フルフォードの本を手にした。フルフォードは、元『フォーブス』誌アジア太平洋支局長で、最近日本国籍を取ったジャーナリスト。扶桑社が彼の本を続けて2冊出した。『暴かれた9.11疑惑の真相』と『暴かれた闇の支配者の正体』である。
 扶桑社は、産経新聞社系の出版社である。わが国では、9・11の通説を疑う本は、徳間書房・成申書房・三交社・社会評論社等、陰謀論の本を多く出したり、新左翼系の本を出している出版社のものが目立っていた。これに比し、全国紙の系列の出版社から通説に反論する本が出たことの意義は大きい。

 フルフォードは、事件について、広く情報を集め、詳細な検討を行っている。各界の専門家や目撃者が、さまざまな立場から、この事件について見解と証言を述べていること。多くの科学者が、アメリカ政府に真相の解明を求めて運動していること。アメリカ国民の半数以上が、この事件に関する政府の説明に疑問を持っていることなどが記載されている。何より、付録のDVDの映像は、さまざまな映像情報のエッセンスをまとめており、説得力がある。
 フルフォードは、通説には、あまりにも多くの疑問点や矛盾点があり、アメリカ政府は、その疑問にほとんどまったくと言っていいほど答えていないという。そして、自作自演説を唱えている。自作自演説の本が、全国紙の系列の出版社から出たことは、通説を疑う論議が、一般的な社会問題、国際問題の論議とみなされる段階に入ったことを意味すると私は思う。

 9・11の同時多発テロは、黙認利用か、利用加担か、それとも自作自演か。私が、これを機会に自分の理解を整理しておこうと思うにいたったのは、フルフォードが、アメリカを変え、この世界を救うのは、日本しかない、日本人に気が付いてほしい、と訴えていることによる。ここで9・11の真相究明の動きは、私の関心の方向と合致した。
 現代世界人類の二大課題は、世界平和の実現と地球環境の保全である。そのためには、核戦争を防ぎ、また環境と調和した文明を創造しなければならない。これらの課題を実現するうえで、日本には重要な役割があると私は、確信している。人と人、人と自然が調和する日本精神には、人類の文明を転換し、この地球で人類が生存・発展していくための鍵があると思う。
 この21世紀の世界は、9・11以後の世界でもある。9・11以後の国際社会で、日本はどうあるべきか。そういう観点から、この事件について考えたいと思う。

●世界的な世論調査で、自作自演に75%が「イエス」

 わが国では、自作自演説は、陰謀論の類や極少数派の意見と思っている人が多い。ところが、フルフォードは、次のように伝えている。
 「ごく最近(註 平成18年現在)行なわれたCNNの全世界規模の世論調査では、『9・11はアメリカ政府による自作自演だと思うか』という質問に対して、75%がイエスと答えている。そしてアメリカ政府の説明を信じる人は、世界中でたったの12.7%しかいない。
 その後、トロントスターの調査でもカナダ人の63%、ゾグビー・インターナショナルではニューヨーク市民の49%が、自作自演説を支持している。また、CNNの別の世論調査では、5万3000人のうち、83%が『アメリカ政府は嘘をついていると思う』と答えている。
 9・11のテロから5年となる今、アメリカ政府が公表した“事実”には、どれほどの嘘、偽りや矛盾があったかが、どんどんと暴露されてきている。アメリカの政府発表に疑問を持っている人たちが今、世界中で急速に増えているのだ」(フルフォード著『9・11テロ捏造 日本と世界を騙し続ける独裁国家アメリカ』徳間書店)

 これから、いろいろな疑問点を整理しておこうと思うが、最初に私が最も注目していることを挙げておこう。

・ラムズフェルド国防長官は、ワールド・トレード・センターとペンタゴンに、航空機が激突することを、前もって知っていた。
・ペンタゴンに被害を与えたのは、旅客機ではなく、ミサイルである。
・ペンシルバニアで墜落した航空機は、米軍によって撃ち落された。

 これらは、9・11の時点の国防長官だったラムズフェルドが言っていることである。

 フルフォードの著書『暴かれた9・11の真相』(扶桑社)は、ラムズフェルドの発言を三箇所別々のところに書いている。それらを並べて見よう。
 「ラムズフェルド国防長官の時計はちょっと進んでいたのか、世界貿易センター第1ビルに最初の航空機が激突する2分前にテロ攻撃を予言し(『ファイヤットビル・オブザーバー』)、その後ペンタゴンへの激突の数分前にもそれを予言している(英、『デイリー・テレグラフ』)」
 「ラムズフェルド国防長官は01年10月、ペンタゴンの事件について『この建物に被害を与えたミサイル』とうっかり口を滑らせている(パレード・マガジン)」
 「04年12月にはイラクを訪れたラムズフェルド国防長官が、スピーチでうっかり口をすべらして、『ペンシルバニア上空で航空機を撃ち落とし』と言ってしまった(CNN)」

 国防長官、わが国で言えば防衛大臣は、軍事に関する責任者である。安全保障に関する国家機密に通じている者が、事件について予告をしたり、口を滑らせたりしているというわけだ。
これら三つの発言を整理すると、上記のようになる。繰り返す。

・ラムズフェルド国防長官は、ワールド・トレード・センターとペンタゴンに、航空機が激突することを、前もって知っていた。
・ペンタゴンに被害を与えたのは、旅客機ではなく、ミサイルである。
・ペンシルバニアで墜落した航空機は、米軍によって撃ち落された。

 私は、ここに真実が露呈しているのだろうと思っている。もしそうでなければ、アメリカ国民は、マスメディアの前で妄想を口走るような人間に、自国の安全保障を委ねていたことになる。

 次回に続く。